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教育ノートから「教師」37-「プロ教師の生き方」河上亮一 洋泉社 1996年 ⑤ [読書記録 教育]

「<がんこでわがまま>
 相手が強いと自分の殻に閉じこもってじっとしているのに弱いと分かると非常に攻撃
 的になる」






今回は 6月14日に続き、「教育ノートから 教師」37回目、
河上亮一さんの「プロ教師の生き方」5回目の紹介です。



出版社の案内には、

「ほめる教育より叱る教育を。自由より強制を。『中学教師』と呼ばれる著者が、自分自
 身の学校での取り組みをまとめながら、最近の学校をとりまく状況、いじめなど現在直
 面している困難についての考えを述べる。」


とあります。






今回紹介分から強く印象に残った言葉は…

・「クールに接する
 まず教師が誠実に自分の仕事を行うことから」


・「道徳 - 権威がなければ無理」
- 文科省には?


・「権威をつくる
- 親・地域社会の支持が不可欠」


・「自分の欲望を抑えることができずどこまでも主張する

その時の気分で行動する」
- この傾向が年々強くなっていることを感じます。   






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☆教育ノートから「教師」37 -「プロ教師の生き方」河上亮一 洋泉社 1996年 ⑤

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◇叱って育てる教育の復権(河上亮一:中学校教師) = プロ教師の叱り方
 
① 学校の大枠をしっかり固める
 
  学校は基礎的学力・生活の仕方・人とのつきあい方を身につけさせ一人前の国民にす
 るところ

 → 自由のびのび路線は論外
 

② 教師・生徒の関係をはっきりさせる
 
  教え教えられる関係 

 → クールに接する

 まず教師が誠実に自分の仕事を行うことから
 

③ みんな(学年・学校)で同じようにさせる
 

④ 何を叱るか 

  ⅰ 秩序  クールに丁寧な言葉ではっきりと
 

⑤ 何を叱るか

  ⅱ道徳 - 権威がなければ無理
 

⑥ 差別をするな
   

⑦ 叱ること・言うこと・聞かせることをごっちゃにしない

  サインを出し続けることに徹する
 

⑧ 権威をつくる
 
  親・地域社会の支持が不可欠

  


□「基本的生活習慣」をどう確立させるか
  



□最近の生徒の特徴

○ひ弱 - 行動ギクシャク苦しそう

    肉体的にも精神的にもひどくもろい

    がまんができずすぐ参ってしまう

   友人関係の希薄さ

     ↓↑

   非常にひ弱になった反面ものすごく強くなった

 <がんこでわがまま>
   相手が強いと自分の殻に閉じこもってじっとしているのに弱いと分かると非常に攻
  撃的になる



自分の欲望を抑えることができずどこまでも主張する

その時の気分で行動する
 






◇生徒の変質は社会と家庭が引き起こした

□地域共同体の崩壊  

 大人の世界から共通の価値観を奪い去りみんなで基本的生活習慣を身につけさせられな
くなった。



 好きなことは何をやってもいい傾向

 → 欲望のみが肥大化し,精神性がなくなって何でもありの社会になった




▲人間は皆平等であるという考えが言葉通りに行き渡り,大人と子供の境目がなくなった



▲社会が子供を教育することができなくなった


▲学校  
  自由のびのび路線がもてはやされ,校則・体罰・管理教育が攻撃された


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