教育ノートから「教師」39-「プロ教師の生き方」河上亮一 洋泉社 1996年 ⑦ [読書記録 教育]
「家庭訪問を通して見えてくるもの
= 家庭や親がこんなにも変わってしまったのか
どの家庭も母親がとても強い・エネルギッシュである」
今回は 6月23日に続き、「教育ノートから 教師」39回目、
河上亮一さんの「プロ教師の生き方」7回目の紹介です。
出版社の案内には、
「ほめる教育より叱る教育を。自由より強制を。『中学教師』と呼ばれる著者が、自分自
身の学校での取り組みをまとめながら、最近の学校をとりまく状況、いじめなど現在直
面している困難についての考えを述べる。」
とあります。
今回紹介分から強く印象に残った言葉は…
・「生徒の能力差をはっきり明るみに引き出さないから,能力の低い生徒が自分ができな
いことをいつまでも自覚するキッカケをつかめないようにしてしまう。」
・「人間は法の前に平等
→ だが一緒に生活していくためにはその能力によって違う仕事を引き受ける必要が
ある。」
・「エネルギッシュな母親と優しいパパの中で翻弄される子供
自立が最大のテーマ」
・「『個性第一』『人権第一』『自由第一』という考え方が広がり『やりたいことは何もや
っていい』という風潮が広まったため。同時に親は学校に大きな期待を抱かなくなっ
た。つまり,第一に『教育』をのぞんでいない。」
<浜松の新名所 浜松ジオラマファクトリー!>
ものづくりのまちとも言われる浜松。
山田卓司さんのすばらしい作品を
ザザシティ西館の浜松ジオラマファクトリーで味わえます。
お近くにお寄りの時は ぜひ お訪ねください。
☆教育ノートから「教師」39-「プロ教師の生き方」河上亮一 洋泉社 1996年 ⑦
◇プロ教師の取り組み
<ガラス事件>
事件の伏線
教師の行動は一瞬の掛け
事後処理
<みんな平等>
… かくて観念は肥大し現場は混乱する
班競争は一種のゲーム
小学校と家庭の放任の果て
→ 一か月忘れていたものを五分間の話し合いで治りますか。
一つの緊張を受けことも焚いて
能力差を認めることは避けて通れない。
→ ばれないようにいい加減に差をつけて対応しているできない生徒に強く要求する
ことはほとんどない
↑
生徒の能力差をはっきり明るみに引き出さないから,能力の低い生徒が自分がで
きないことをいつまでも自覚するキッカケをつかめないようにしてしまう。
↓
できないのにできる気になって偉そうに振る舞うことになってしまう。
↓
お互いの関係がいいかげんになる
人によって幅を持たせなくてはいけない
集団の成員は理解していないとまずい
|
人間は法の前に平等
→ だが一緒に生活していくためにはその能力によって違う仕事を引き受ける必
要がある。
能力の高い子…進んで仕事
能力の低い子…尊敬の念 控えめに行動
↑
しかし,平等観念にとらわれがち
<家庭訪問>
双方に気が重い家庭訪問
家庭訪問を通して見えてくるもの
家庭や親がこんなにも変わってしまったのか
↓
どの家庭も母親がとても強い・エネルギッシュである
エネルギッシュな母親と優しいパパの中で翻弄される子供
自立が最大のテーマ
<進路の学習>
進路決定では教師は建前を教えているに過ぎない
<班活動・自治>
権限を与えられた生徒が,権力を振るうことで初めて自治は機能する。
目立つことはしたくない
集団が自治を行うのに避けて通れないもの
お題目だけでは弱肉強食
班と班とが競争し班内が互いに助け合って団結
<文化祭>
自分たちで立案し行動することで団結が強まる
大枠を与えるのが教師の役目
互いに競い合うことが班の団結をつくる
<体罰>
体罰の根絶を教師に押しつけるのでは教育の後退を招く
教師たたきだけでは体罰はなくならない
それでも体罰はなぜなくならないのか
相手との関係で生じる
再三の注意にも関わらず生徒がいうことを聞かない場合にはどうするか
①言っても聞かないので放っておく
②「出て行け」と口で指示をする
③最後に体罰
体罰否定なら①しかない = 人間の誇りに関わること
教師ができること・できないこと
※「個性第一」「人権第一」「自由第一」という考え方が広がり「やりたいことは何
もやっていい」という風潮が広まったため。同時に親は学校に大きな期待を抱かな
くなった。つまり,第一に「教育」をのぞんでいない。
|
体罰は必然であり,根絶などできることでないとすると,私たち教師は腹をくくっ
た方がいい。
|
変なプライドを大切にしていい顔をするのはやめにした方がいい。
↓
叩かれ,じっと耐えているだけでは現状を突破することは不可能。
<平和教育>
現実に目を向けず,戦争の悲惨さばかりを強調する方法
憲法第9条と金八先生
戦争はいやだ軍隊は嫌いだ = アメリカ軍と自衛隊があったから
「戦前の日本は悪だったか」?
<部活削減>
「子供の希望を叶えてほしい」
校長の意向でも反対する理由
<新学力観>
現在の無気力な子供は新学力観の申し子か?
= 家庭や親がこんなにも変わってしまったのか
どの家庭も母親がとても強い・エネルギッシュである」
今回は 6月23日に続き、「教育ノートから 教師」39回目、
河上亮一さんの「プロ教師の生き方」7回目の紹介です。
出版社の案内には、
「ほめる教育より叱る教育を。自由より強制を。『中学教師』と呼ばれる著者が、自分自
身の学校での取り組みをまとめながら、最近の学校をとりまく状況、いじめなど現在直
面している困難についての考えを述べる。」
とあります。
今回紹介分から強く印象に残った言葉は…
・「生徒の能力差をはっきり明るみに引き出さないから,能力の低い生徒が自分ができな
いことをいつまでも自覚するキッカケをつかめないようにしてしまう。」
・「人間は法の前に平等
→ だが一緒に生活していくためにはその能力によって違う仕事を引き受ける必要が
ある。」
・「エネルギッシュな母親と優しいパパの中で翻弄される子供
自立が最大のテーマ」
・「『個性第一』『人権第一』『自由第一』という考え方が広がり『やりたいことは何もや
っていい』という風潮が広まったため。同時に親は学校に大きな期待を抱かなくなっ
た。つまり,第一に『教育』をのぞんでいない。」
<浜松の新名所 浜松ジオラマファクトリー!>
ものづくりのまちとも言われる浜松。
山田卓司さんのすばらしい作品を
ザザシティ西館の浜松ジオラマファクトリーで味わえます。
お近くにお寄りの時は ぜひ お訪ねください。
☆教育ノートから「教師」39-「プロ教師の生き方」河上亮一 洋泉社 1996年 ⑦
◇プロ教師の取り組み
<ガラス事件>
事件の伏線
教師の行動は一瞬の掛け
事後処理
<みんな平等>
… かくて観念は肥大し現場は混乱する
班競争は一種のゲーム
小学校と家庭の放任の果て
→ 一か月忘れていたものを五分間の話し合いで治りますか。
一つの緊張を受けことも焚いて
能力差を認めることは避けて通れない。
→ ばれないようにいい加減に差をつけて対応しているできない生徒に強く要求する
ことはほとんどない
↑
生徒の能力差をはっきり明るみに引き出さないから,能力の低い生徒が自分がで
きないことをいつまでも自覚するキッカケをつかめないようにしてしまう。
↓
できないのにできる気になって偉そうに振る舞うことになってしまう。
↓
お互いの関係がいいかげんになる
人によって幅を持たせなくてはいけない
集団の成員は理解していないとまずい
|
人間は法の前に平等
→ だが一緒に生活していくためにはその能力によって違う仕事を引き受ける必
要がある。
能力の高い子…進んで仕事
能力の低い子…尊敬の念 控えめに行動
↑
しかし,平等観念にとらわれがち
<家庭訪問>
双方に気が重い家庭訪問
家庭訪問を通して見えてくるもの
家庭や親がこんなにも変わってしまったのか
↓
どの家庭も母親がとても強い・エネルギッシュである
エネルギッシュな母親と優しいパパの中で翻弄される子供
自立が最大のテーマ
<進路の学習>
進路決定では教師は建前を教えているに過ぎない
<班活動・自治>
権限を与えられた生徒が,権力を振るうことで初めて自治は機能する。
目立つことはしたくない
集団が自治を行うのに避けて通れないもの
お題目だけでは弱肉強食
班と班とが競争し班内が互いに助け合って団結
<文化祭>
自分たちで立案し行動することで団結が強まる
大枠を与えるのが教師の役目
互いに競い合うことが班の団結をつくる
<体罰>
体罰の根絶を教師に押しつけるのでは教育の後退を招く
教師たたきだけでは体罰はなくならない
それでも体罰はなぜなくならないのか
相手との関係で生じる
再三の注意にも関わらず生徒がいうことを聞かない場合にはどうするか
①言っても聞かないので放っておく
②「出て行け」と口で指示をする
③最後に体罰
体罰否定なら①しかない = 人間の誇りに関わること
教師ができること・できないこと
※「個性第一」「人権第一」「自由第一」という考え方が広がり「やりたいことは何
もやっていい」という風潮が広まったため。同時に親は学校に大きな期待を抱かな
くなった。つまり,第一に「教育」をのぞんでいない。
|
体罰は必然であり,根絶などできることでないとすると,私たち教師は腹をくくっ
た方がいい。
|
変なプライドを大切にしていい顔をするのはやめにした方がいい。
↓
叩かれ,じっと耐えているだけでは現状を突破することは不可能。
<平和教育>
現実に目を向けず,戦争の悲惨さばかりを強調する方法
憲法第9条と金八先生
戦争はいやだ軍隊は嫌いだ = アメリカ軍と自衛隊があったから
「戦前の日本は悪だったか」?
<部活削減>
「子供の希望を叶えてほしい」
校長の意向でも反対する理由
<新学力観>
現在の無気力な子供は新学力観の申し子か?