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キーワード「国語」⑬-「井上ひさしと141人の仲間たちとの作文教室」文学の蔵編 本の森 1998年 (1) [読書記録 教育]

「作文の秘訣 
 『自分にしか書けないことを,誰にでも分かる文章で書く』ことだけ」






今回は、
「井上ひさしと141人の仲間たちとの作文教室」1回目の紹介です。




出版社の案内には、

「当代一の文章の達人、井上ひさし氏が作文術の極意を伝授。読めばあなたも、日本語免
 許皆伝。作文もエッセイも小論文も、ひさし流ならこんなに簡単に書けるようになりま
 す。」

とあります。


今回紹介分より強く印象に残った言葉は…

・「題名を付けることで三分の一以上を書いたと言うことになる」
- 題名は大切だと考えます。


・「字引は自分の側に置いておく」


・「『一言で言ったらどうなるか』と考えること」


・「自分を指す人称代名詞は,殆どの場合,全部削った方がいい」






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☆キーワード「国語」⑬-「井上ひさしと141人の仲間たちとの作文教室」文学の蔵編 本の森 1998年(1)

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◇一時間目

 作文の秘訣 
  「自分にしか書けないことを,誰にでも分かる文章で書く」ことだけ



 文章が間違った方向へ行く言葉
×「ので」「から」  どうなるに流れ,独りでに文章を難しくしてしまう

  「が」



 考えることが文章の燃料
① 何のために書くのか(目的・動機・用途)

② 何を書くのか(文章の中心思想)

③ どのように書くのか(語り方,文章形式,文体)



 題名を付けることで三分の一以上を書いたと言うことになる
自分の書きたいこと考えたいことを400字できっちりと書くことも勉強の内   


◎「自分にしか書けないことを誰にでも分かる文章で書く」

↓↑

 学者
 「誰にでも書けることを,誰にでも分からない文章で書く」

  難しいので訳の分からない文章でごまかしている

「自分を研究して自分が一番大事に思っていること,辛いと思っていること,うれしいと
 思っていることを書く」

 自分に集中する



 漱石 
  → 日本人の醜さに気付く
「ただできあがったものを,できあがったまでの経過を全然考えずにすっと持って
くるだけ」



近代日本はこれでいいのか? (薄っぺらさ)



「自己本位」の発見



自己本位が実は作文の基本

   「自己本位」 ×「自分が良ければいい」

    □「自分が基本である」  自分を徹底的に研究する
   


 「読み手」のことを考える = 「誰にでも分かるように書く」
 「ここはひとまとまりの考え方ですよ」と読み手に知らせる = 段落
   


 「読み手の胸に届いたときに,自分の文章は目的を達成し,そこで文章は終わる」


 「字引は自分の側に置いておく」
辞書なしで文章を書くのは「車がないのに運転するぞ」と同じ

「角川必携国語辞典」大野晋

簡単な言葉も引いてみる = 自分の持っている言葉を研ぎあげる

正確に使えるようにする
      


 「一言で言ったらどうなるか」と考えること



 「大事な大事な長期記憶。字引にもなれば百科事典にもなる。」
文章はいきなり核心からはいることが大事
 
    


 長期記憶と短期記憶
 「他人の中の長期記憶を利用しないと,私たちの書いたもの言ったことが相手に理解さ
  れない」

= 短期記憶のキャパシティに合うように文章を書く

なるべく小さくちぎったものを,相手に次々と提供していく。

ひとつの「まとまり」を相手に届けていく



 「いきなり核心からはいる」ことが大事
   


 「自分を指す人称代名詞は,殆どの場合,全部削った方がいい」

  = 主語を消すといい文章になる
   


 原稿用紙の書き方
  ・題は原稿用紙の二行目に  
     ちょっと大きな字で二行が普通            

  ・名前は一番下の一マスが空くように書くと格好がいい

  ・段落は論理と持ち味の二本立て



 「単純なものを積み重ねておく」
・声に出して読んでみると分かる

・一つの文にあんまりたくさん乗せない
分けて分けて単純にしてそれをつないでいけばいい

  ・基本 = なるべく単純な文章を短く書く

  ・前置きなしで



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