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教育ノートから「教師」40-「プロ教師の生き方」河上亮一 洋泉社 1996年 ⑧ [読書記録 教育]

「いじめはなぜ学校で起こるのか
 『今は学校にしか子どもの世界は存在しない』」




今回は 6月26日に続き、「教育ノートから 教師」40回目、
河上亮一さんの「プロ教師の生き方」8回目の紹介です。



出版社の案内には、

「ほめる教育より叱る教育を。自由より強制を。『中学教師』と呼ばれる著者が、自分自
 身の学校での取り組みをまとめながら、最近の学校をとりまく状況、いじめなど現在直
 面している困難についての考えを述べる。」


とあります。






今回紹介分から強く印象に残った言葉は…

・「子どもにとって,親や教師が,他者として現れない。」
- いろいろな人と触れ合う機会をもつことができる環境をつくる必要性を感じます。


・「カウンセリングマインド?  
  = カウンセラーの思い上がり」
- 学校にカウンセラーを入れるだけでいいのでしょうか。


・「教室は教師が管理する」





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☆教育ノートから「教師」40-「プロ教師の生き方」河上亮一 洋泉社 1996年 ⑧

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◇プロ教師のいじめ論(河上亮一)
  
□いじめ
 
○いじめはなぜ学校で起こるのか
 
 「今は学校にしか子どもの世界は存在しない」

  ↓
 
 いじめは大人になっていくための必要不可欠なもの
 


○最近のいじめの特徴
 
 ① どんな生徒にもどちらの立場に陥る可能性がある
 

 ② あっという間にエスカレートして限界を超え,ひどく残酷なものになってしまう。



 子どもは家庭の中で,一方的に甘やかされて育ち生活能力がほとんど身に付かず,他方
で無理な努力をするだけで自信を失い,自分が生きているという実感を持てないでいる訳
なのだ。

  ∥

  子どもにとって,親や教師が,他者として現れない。
 

○いじめにどう対処するか
 
 カウンセリングマインド?
  
  = カウンセラーの思い上がり

  






◇「いじめ撃退マニュアル」
 
 第一条 自分のカンを信用せよ
 

 第二条 信頼されるための「道」をつけろ
 
    「いつでも力になるから気軽に話しにおいでよ」と道を作っておく
 

 第三条 怒鳴り込んできた親に感謝せよ
 
      いじめ事実確認に感謝 → 親との連合戦線
 

 第四条 いじめの物語を作れ
 

 第五条 処置には正式の会を設置せよ
 

 第六条 教師は正義の味方になるな
 

 第七条 親と子を徹底的に追いつめろ
 

 第八条 教室は教師が管理する
 

 第九条 生徒の自治を育てよ
班員は班が守れ

他の班と競争して自分たちの生活を確立せよ
 

 第十条 クラスを持つことは命がけだ





◇「古い学校」
◎ 和を中心に成り立っていた

学年主任というリーダーを中心に一人一人が生意気なことを言わず,分をわきまえて
 行動することによりものすごい力が…



      教師たちの自治



◎伝統を大切にするところ

  根本的な問題は,人間がみんな独立した主体的な自我を確立することができるのか,
 さらに日本人がそのようなヨーロッパ型の理想的な人間になりうるのか。


現実派の教師


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