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「日本がわかる思想入門」長尾剛 新潮社 OH文庫 2000年 ⑮ [読書記録 一般]

今回は 7月16日に続いて、長尾剛さんの
「日本がわかる思想入門」、15回目の紹介です。



出版社の案内には、


「ヨーロッパ哲学だけが人類の思想・哲学のすべてではない。古代から、中世、近世、近
 代まで、各時代の日本思想にこそ、知的発見の楽しみが満ち溢れている。先賢に学ぶ40
 のニッポン・オリジナル。」


とあります。



今回紹介するのは、「近代」の思想についてです。



今回紹介分から強く印象に残ったことばは…

・「明治維新 = 国の姿を古代に戻した革命」



<浜松の新名所 浜松ジオラマファクトリー!>

  ものづくりのまちとも言われる浜松。
 山田卓司さんのすばらしい作品を 
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浜松ジオラマファクトリー





<いちゆうのヒト in 浜松 vol.10>
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毎年夏の恒例、浜松出身の講談師・田辺一邑さんの
「いちゆうのヒト in 浜松 vol.10」が、今夏も浜松市地域情報センターで開かれます。
今回は来年の大河ドラマいだてん特集「古橋廣之進と田畑政治」。
高田柊(ヨーヨー世界チャンピオン)さん、
田辺凌鶴さんの「金栗四三」、
田辺いちかさんの出演も!
時間があえば、ぜひお楽しみください。
 日 時:8月19日(日) 開場 13:30~ 開演 14:00~ 終演 16:30
 会 場:浜松市地域情報センター ホール
 入場料:前売券 2,500円  当日券 3,000円
以下のサイトに
http://www.hcf.or.jp/calendar/detail.php?id=21422




☆「日本がわかる思想入門」長尾剛 新潮社 OH文庫  ⑮

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<近代>
◇近代日本思想の方向性を決めた人たち

□1871年 
     
 藩 → 県「あがた」

    古代天皇の領地を意味する=天皇支配による中央集権国家志向


 明治維新 = 国の姿を古代に戻した革命


「政府と人民」身分の二極化を形にした

   支配する者と支配される者 (=上だけの革命、変革<水野>)



上から下へ啓蒙   下から上へ協力


上から下へ弾圧 下から上へ反駁



□江戸時代の思想を否定しながら潜在的にその影響を残している



□支配者層から人々に向けての啓蒙活動

 明六社 1873年 メンバーの大半は旧幕臣


 森有礼(1847~1889)
西

 周(1829~1897)
徂徠学(古文辞学)-先王の道

レベルの高い功利主義 戦争をも容認

軍事肯定が大前提 多くの哲学が同居「哲学、主観、理性、分析」等







◇征韓論から脱亜論へ

□明治日本 国学と洋学両方の影響

 イデオロギー的に中国・朝鮮を軽んじる姿勢


 中国・朝鮮に対するマイナス評価 → 攻撃性
東アジアに対する暴力的な優越感


 西郷隆盛(1827~1877) 征韓論



 福沢諭吉(1834~1901) 脱亜論
「不幸にも中国朝鮮の二国は進歩を知らない。日本も西洋と同じようにアジア東方の
   悪友を消絶するものなり」



  日本が道徳的にアジア諸国と交際していればヨーロッパによって共に食われてしまう



<現状批判>
軍事侵略肯定 ~ 自己防衛

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