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(1)「学習課程論」-『図説 小学校社会科授業の事典』小学館 1982年 より ①  (2)「好胤の言葉」高田好胤 学生社 2011年 ②【再掲載】 [読書記録 教育]

今回は「図説 小学校社会科授業の事典」より、
「学習課程論」を紹介します。


大変分かりやすくまとめられています。




もう一つ、再掲載(2012.7.3記事)となりますが、
高田好胤さんの「好胤の言葉」②を紹介します。 
好胤さんを懐かしく思い出します。





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(1)「学習課程論」-『図説 小学校社会科授業の事典』小学館 1982年より ①

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◇学習課程論

 
A 五段階教授法とその学習課程

 予備 - 提示 - 比較 - 総括 - 応用


 明治30年 ~   ヘルバルト派ライン

 ① 予備  学習の構え 教材に関心期待


 ② 提示  新教材の提示


 ③ 比較  教材 事実 相互比較 共通点・相違点


 ④ 総括  一般的観念 概念


 ⑤ 応用  具体 → 抽象   特殊 → 一般






B デューイの学習課程

経験カリキュラム →  前進できないと困るという状況に立たせる



自ら進んで思考する

 ① 困難点の自覚


② 困難点を一層明確に突き止める


③ 様々な解決法を想定する


④ 想定した解決法の結果を頭の中で理論的に割り出してみる


⑤ その解決法を採用すべきかどうかを,更に実際の観察や実験により決める

 




C 問題解決学習とその学習課程

デューイ
① 問題を把握する


② 問題を明確に把握する


③ 問題解決のための仮説を立てる

予想・憶測・推察・仮説 → 良いと思う方法を選び出す


④ 選ばれた方法を用いて新たな事実を観察したり,資料を集めたりして,一つの仮説
の確実さを確かめるための証拠固めをする

 




D 発見学習とその学習課程

① 問題の把握


② 仮説の設定


③ 仮説の検証


④ 仮説の肯定 = 問題の解決















(2)「好胤の言葉」高田好胤 学生社 2011年②【再掲載】

◇わたしの生き甲斐

 「生き甲斐などと言うことを贅沢言うな」 と言いたい。

    ~やらねばならぬことをコツコツ~

ふと気が付いたときに生き甲斐というものがあった。

  繰り返すことが力だと思っているのです。

 与えられたものを何べんも、同じものをコツコツと繰り返していく職人的な…そこにわ
たしの人生はあるように思うのです。





◇おかげさまと因縁

 おかげさま = お加護をいただいている。


 知らないところで犯している罪の恐ろしさ。





◇難しく言えば「共業の所感」

 公害 = 共業の所感 


 一人一人個人個人の欲望の集まりが公害になっている。
  




◇孝行はまねごとでもよい

 福島・二本松 - 少年隊

「孝行はまねごとでもいいではないか。ならず者もよくなるだろう。」





◇手を打てば「はい」と答える鳥逃げる

 手を打てば「はい」と答える鳥逃げる

- 手を打った音に変わりはないけれども、それを受け取る人の心には千差万別に受け
  取られる。





◇批判に晒されたわたし

自分のことは自分では分からないものだ。


 他人に対して的確な批判力を持っている、それのせめて1/5でもいい、1/10でもいい
から、自己を批判し、自己反省する心があってくれたら「どのくらい、この人のために幸
せだろう」と思うのです。





◇自由とは制約だ

ヨーロッパの定義「自由とは制約なり」


  ・好き勝手な運転をしたらどうなるか。

・ みんなが守らなくてはいけない規則をみんなが守ったとき、その制約の中に我々
   は目的地に向かって自由に車を運転していくことができる。





◇親の値打ちを補うもの

 親の値打ちというものは、後ろ姿で子どもを教えるそこに親の値打ちがあると思う。し
かし、そのような値打ちがない、そこを補ってくれるのが神さまであり仏さまでありご先
祖さまだと言いたい。





◇ご先祖を祀る方法

薬師寺 

 ~ 天武天皇  

   家庭生活の中に仏壇を守ると言うことを定められた。


 天武以来、神棚と仏壇


 ご先祖には香りがいちばんの御馳走 
・身を通してご先祖の大切さを伝える。





◇お年寄りの智恵

お年寄り
  「もったいない」 
  「ありがたい」 
  「おかげさまで」


わたしは、お年寄りと子どもをきっぱり分けたところに、日本の若者の心が非情にすさ
んで干からびてきた大きな原因があるように思うのです。
 


 お年寄りの心は智恵





◇知識と智慧の違い

知識からは不平不満が出てくる、智慧の心からは喜びと感謝の心が出てくる。


仏の智慧の心は慈悲の平等。知識はただ知るという双代分別、差別の心から。


新しい知識に古い智慧。たばこでも新しい葉っぱだけではおいしくない。新しい葉っぱ
に古い葉っぱが混ぜ合わさっていけば…。





◇人の心はかいらい師

人ごころ
  <くつの箱に似たるかな、仏を出したり鬼を出して>

↑↓

人間の心の中には  
   貪り、怒り、愚か、トン・デン・チ3つの毒(煩悩)

→ それを出さないように修練が大切
   一切衆生悉有仏性 





◇仏も昔は凡夫なり

京都祗王寺 
   ・祗王という尼さんが人になって住んだお寺。

  祗王 ~ 平清盛から寵愛を一身に受けた人。 
         祗王の妹は祗女。



   仏御膳に清盛の心が動く。



妹の祗王の妹とともに祗王寺に住む(尼さん)。


 仏も昔は凡夫なり、われらもいつかは仏なり、共に仏性具せる身よ 隔つるのみこそ悲
しけれ(涙ながらにうたった今様)


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