SSブログ

キーワード「家庭教育」⑮ [読書記録 教育]

今回は、9月 3日に続いて、キーワード「家庭教育」でまとめたもの15 回目の紹介です。



今回紹介分から強く印象に残った言葉は…

・「十の挨拶」


・「食事は栄養摂取にとどまらず感情を取り込むという側面がある」


・「日本の子供の手伝いは時間も率も極めて低い」
- 奉仕活動で得るものは大きいと感じます。


・「いくらかの暴力性こそ綽名の魅力」
- それゆえ、「いじめ」と見えることも… 気を付けなければいけないことです。


・「庚申の日  人々はお籠もりをして身を慎んだ」
- 庚申様の「お日待ち」。
  三尸の虫に報告させないようにと夜遅くまで飲食する地域の会はなくなりました。
  懐かしく思い出します。



<浜松の新名所 浜松ジオラマファクトリー!>

  ものづくりのまちとも言われる浜松。
 山田卓司さんのすばらしい作品を 
 ザザシティ西館の浜松ジオラマファクトリーで味わえます。
 お近くにお寄りの時は ぜひ お訪ねください。

浜松ジオラマファクトリー





☆キーワード「家庭教育」⑮

1.jpg

◇「新しい家庭文化」藤本浩之輔(京都大)
      『親子のふれあい歳時記』くもん子供研究所 1994年 より

□触れあいと話し合い

 明快な表現 
  ・ 終わりまではっきり表現する 

  ・ 明快な言葉で論理的に表現する

・ 相手に聞こえるように話をする  

  ・ 聞かれたことにきちんと答える



□挨拶 

「十の挨拶」

  おはようございます 

  おやすみなさい 

  いただきます 

  ごちそうさま

  いってきます 

  ただいま 

  ありがとう 

  ごめんなさい 

  こんにちは 

  さようなら
  


□団欒と共食 

 食事は栄養摂取にとどまらず感情を取り込むという側面がある



□家庭行事の再創造 

 食の祝祭性の回復



□子供の仕事 

 日本の子供の手伝いは時間も率も極めて低い

まず自分のことを自分ですること
自分の部屋を片付ける 掃除をする 靴を洗う

適度な家事や家業のお手伝い



    奉仕活動



人々はお籠もりをして身を慎んだ




◇名前の力
  
□庚申の日  

 人の体内に澄んでいる三尸(さんし)の虫が,この日,体を抜け出して天上に昇り天帝
にその人の報告をする。



 ◎人々はお籠もりをして身を慎んだ

 ◎60日に1回「庚申の日に産まれた子は泥棒に」



  泥棒除けの呪い 名前に金の字を入れるとよい言い伝え → 夏目漱石(金之助)
  
  = 親の期待や希望は名前の暗示力として子供に働きかける







◇綽名(あだな)
  
 その人の特徴などによって実名の他につけた名


 嘲りの意味や愛称としてつける。異名。ニックネーム。


 いくらかの暴力性こそ綽名の魅力







◇真似の見直し -  真似たり真似られたり

□真似ることにより多数の人々が一定の水準で何かを共有できる



共有によって社会や文化,教育は安定する



□真似が生き生きと存在する

 茶道 華道 短歌 俳句 書道 将棋 碁
 
    |

言葉に関しては真似ることが徹底して行われた





□真に独創的な人は意外によく真似て真似ることで基本を身につける人が多い

真似が生き生きと存在する言葉の環境を!







◇マナー教育
  
□しつけ不在時代  
 しつけ = 人間が人間らしくなっていく基本

    語源「なしつける」田に苗を植え付ける意味



 ・ 田に植え付けないと根も十分に広げることができず,実りの秋まで稲が大きく育た
  なくなってしまう

・ 日本でも戦前まではお作法が厳しくしつけられた
  


□マナー教育の出現



□叱ることもしつけ 

 礼節を忘れた時代 → 人の振りみて我が振り直せ


nice!(159)  コメント(2) 
共通テーマ:学校