「井上ひさしと141人の仲間たちとの作文教室」文学の蔵編 本の森 1998年 ③ [読書記録 一般]
外国人
「もう発音だけだったらこんな楽な言葉はない。しかし,いったん書くとなると,これほ
ど難しい言葉はない」
今回は、10月4日に続いて、井上ひさしさんの
「井上ひさしと141人の仲間たちとの作文教室」の紹介3回目です。
出版社の案内には、
「当代一の文章の達人、井上ひさし氏が作文術の極意を伝授。読めばあなたも、日本語免
許皆伝。作文もエッセイも小論文も、ひさし流ならこんなに簡単に書けるようになりま
す。」
とあります。
今回紹介分から強く印象に残った言葉は…
・「日本語は複雑だけど発音は実に簡単」
・「…鉱物も少ない。しかし,植物は極めて多い。木についての名前は世界一。」
・「日本語には三人称が少ない」
・「あくまで自分の言葉には自分で責任を持つこと
『外から言われたからいけない』は一番だめ」
野外活動が無事終了しました。
子どもたちの頑張る姿を見ることができました。
ただ、疲れがすぐには抜けないようになったことが残念です。
<浜松の新名所 浜松ジオラマファクトリー!>
ものづくりのまちとも言われる浜松。
山田卓司さんのすばらしい作品を
ザザシティ西館の浜松ジオラマファクトリーで味わえます。
お近くにお寄りの時は ぜひ お訪ねください。
☆「井上ひさしと141人の仲間たちとの作文教室」文学の蔵編 本の森 1998年 ③
◇2時間目-2
⑨ アクセントが非常に単純 「音調単純」
メキシコ・マザテコ族 4×4のアクセント
日本語
母音が続く やまだながまさ
「ある意味ではまどろっこしく,しかし聞き取りようによっては呑気な豊かなゆっ
くりとした言葉」
∥
日本語は複雑だけど発音は実に簡単
外国人
「もう発音だけだったらこんな楽な言葉はない。しかし,いったん書くとなると,これ
ほど難しい言葉はない」
日本人が考えた星の名前で意外なのは「昴」
「牡牛座」
何かそこを中心にすべての星を統べているように見える
「統べる」から「昴」になった。
|
自前で星の名前を付けたのはこの星くらい
↑↓
空から降ってくることに関してはすごいですよ。
鉱物も少ない。
しかし,植物は極めて多い。
木についての名前は世界一。
木も葉っぱも長い草も,語彙の数は日本が一番。
ライス ←→ 稲 米 粳米 餅米 早稲 晩稲等々
魚,虫 ~ 名前の分化
人間の体の部位にも日本語は大雑把。
血族関係を表す語彙は少ない方。
「分」=社会集団の中でそれぞれ割り当てられた役割,地位
⑩ 日本語は文の切れ目がはっきりしている
読点が要らない → 日本人の習慣になった
ところが単語の切れ目ははっきりしない
⑪ 日本語には三人称が少ない
明治時代「彼」と「彼女」
私たちの祖先は三人称を必要としなかった
公意識がないところにつながっている
三人称が少ない =「第三者がいない」
産廃の9割は地方に捨てられている
→ 水源地 回り回って自分たちが飲む
⑫ 日本語は擬声語,擬態語が豊富 宮沢賢治はその名人
擬声語(外界の音を写した言葉)
擬態語(音を立てないものを音によって象徴的に表す言葉)
∥
○オノマトペ ひ弱な日本語動詞のための有力な援軍
宮沢賢治とオノマトペ
○文章が複雑,長くなるときは,必ず先触れの副詞をうまく使うと効果的
「まだ」「さあ」「どうぞ」「どうも」
「必ずしも」「けっして」「ちっとも」「たいして」否定
○「を」はできあがったものを必ず指す
・湯を沸かす
・飯を炊く
・穴を掘る 材料でなくできあがり
・ズボンを縫う
○ 世界には30万の言語
最大は中国語 日本語6~7番目
3千人くらいしか使っていない言葉もインドに多い
「ゲタ語」今や4人 左矢政府が村へ人を送り込む
○ 膠着語と孤立語
膠着語 - 日本語のようにべたべたはりつける
孤立語 - 中国語のように文章が孤立してその組み合わせで意味を持つ
英語仏語のように動詞・形容詞などいろいろなものを屈折活用させるもの
(屈折語)
⑬ 日本語は膠着語
助詞と助動詞
○一問一答
・力のある,お金のあるところが金に飽かせて日本語を破壊している
= JR JA グリーン ビュウ
→ 大人が商売上,みんなが使わざるを得なくなる不思議な日本を使い出す
= 日本語の危機
・方言と共通語
国家 … 言葉・お金・軍隊を一番最初に作る
現在 NHK・文部省は標準語を作ることを諦めた → 今は「共通語」
↓
方言と共通語の二本立て
差別語 外から言われた物差しで自分の言葉を使わない
∥
あくまで自分の言葉には自分で責任を持つこと
「外から言われたからいけない」は一番だめ
↓
方言を堂々と使う方向へ行くべき
そして見事に共通語を使う
方言と共通語のバイリンガル
「もう発音だけだったらこんな楽な言葉はない。しかし,いったん書くとなると,これほ
ど難しい言葉はない」
今回は、10月4日に続いて、井上ひさしさんの
「井上ひさしと141人の仲間たちとの作文教室」の紹介3回目です。
出版社の案内には、
「当代一の文章の達人、井上ひさし氏が作文術の極意を伝授。読めばあなたも、日本語免
許皆伝。作文もエッセイも小論文も、ひさし流ならこんなに簡単に書けるようになりま
す。」
とあります。
今回紹介分から強く印象に残った言葉は…
・「日本語は複雑だけど発音は実に簡単」
・「…鉱物も少ない。しかし,植物は極めて多い。木についての名前は世界一。」
・「日本語には三人称が少ない」
・「あくまで自分の言葉には自分で責任を持つこと
『外から言われたからいけない』は一番だめ」
野外活動が無事終了しました。
子どもたちの頑張る姿を見ることができました。
ただ、疲れがすぐには抜けないようになったことが残念です。
<浜松の新名所 浜松ジオラマファクトリー!>
ものづくりのまちとも言われる浜松。
山田卓司さんのすばらしい作品を
ザザシティ西館の浜松ジオラマファクトリーで味わえます。
お近くにお寄りの時は ぜひ お訪ねください。
☆「井上ひさしと141人の仲間たちとの作文教室」文学の蔵編 本の森 1998年 ③
◇2時間目-2
⑨ アクセントが非常に単純 「音調単純」
メキシコ・マザテコ族 4×4のアクセント
日本語
母音が続く やまだながまさ
「ある意味ではまどろっこしく,しかし聞き取りようによっては呑気な豊かなゆっ
くりとした言葉」
∥
日本語は複雑だけど発音は実に簡単
外国人
「もう発音だけだったらこんな楽な言葉はない。しかし,いったん書くとなると,これ
ほど難しい言葉はない」
日本人が考えた星の名前で意外なのは「昴」
「牡牛座」
何かそこを中心にすべての星を統べているように見える
「統べる」から「昴」になった。
|
自前で星の名前を付けたのはこの星くらい
↑↓
空から降ってくることに関してはすごいですよ。
鉱物も少ない。
しかし,植物は極めて多い。
木についての名前は世界一。
木も葉っぱも長い草も,語彙の数は日本が一番。
ライス ←→ 稲 米 粳米 餅米 早稲 晩稲等々
魚,虫 ~ 名前の分化
人間の体の部位にも日本語は大雑把。
血族関係を表す語彙は少ない方。
「分」=社会集団の中でそれぞれ割り当てられた役割,地位
⑩ 日本語は文の切れ目がはっきりしている
読点が要らない → 日本人の習慣になった
ところが単語の切れ目ははっきりしない
⑪ 日本語には三人称が少ない
明治時代「彼」と「彼女」
私たちの祖先は三人称を必要としなかった
公意識がないところにつながっている
三人称が少ない =「第三者がいない」
産廃の9割は地方に捨てられている
→ 水源地 回り回って自分たちが飲む
⑫ 日本語は擬声語,擬態語が豊富 宮沢賢治はその名人
擬声語(外界の音を写した言葉)
擬態語(音を立てないものを音によって象徴的に表す言葉)
∥
○オノマトペ ひ弱な日本語動詞のための有力な援軍
宮沢賢治とオノマトペ
○文章が複雑,長くなるときは,必ず先触れの副詞をうまく使うと効果的
「まだ」「さあ」「どうぞ」「どうも」
「必ずしも」「けっして」「ちっとも」「たいして」否定
○「を」はできあがったものを必ず指す
・湯を沸かす
・飯を炊く
・穴を掘る 材料でなくできあがり
・ズボンを縫う
○ 世界には30万の言語
最大は中国語 日本語6~7番目
3千人くらいしか使っていない言葉もインドに多い
「ゲタ語」今や4人 左矢政府が村へ人を送り込む
○ 膠着語と孤立語
膠着語 - 日本語のようにべたべたはりつける
孤立語 - 中国語のように文章が孤立してその組み合わせで意味を持つ
英語仏語のように動詞・形容詞などいろいろなものを屈折活用させるもの
(屈折語)
⑬ 日本語は膠着語
助詞と助動詞
○一問一答
・力のある,お金のあるところが金に飽かせて日本語を破壊している
= JR JA グリーン ビュウ
→ 大人が商売上,みんなが使わざるを得なくなる不思議な日本を使い出す
= 日本語の危機
・方言と共通語
国家 … 言葉・お金・軍隊を一番最初に作る
現在 NHK・文部省は標準語を作ることを諦めた → 今は「共通語」
↓
方言と共通語の二本立て
差別語 外から言われた物差しで自分の言葉を使わない
∥
あくまで自分の言葉には自分で責任を持つこと
「外から言われたからいけない」は一番だめ
↓
方言を堂々と使う方向へ行くべき
そして見事に共通語を使う
方言と共通語のバイリンガル