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「斉藤喜博さんはこんなことを」④-「対話 子どもの事実」斉藤喜博・林竹二 ちくまブックス 1978年(1) [読書記録 教育]

「一人一人の可能性を基にして,単に一般的な知識とか形式とかを覚えさせるのではなく,
 自分で苦しんで課題に向かってそれを突破していく,そういう作業の中で心と体が一体
 になって働いたとき,子供たちの中にあるものが初めて表にでる。」






今回は、10月12日に続いて、
「斎藤喜博さんはこんなことを」4回目の紹介です。
「対話 子どもの事実」は林竹二さんとの対談の本です。



林竹二さん、斎藤喜博さんの言葉。
何十年も前の話ですが、現在にも通じることが多いと感じます。





今回紹介分から強く印象に残った言葉は…

・「昔  偉くなんかならなくてもいいから他人に迷惑を掛けない人間になっておくれよ」


・「理解できないようなものでも,自分で記憶する中でしょっちゅうそれに触れていると
  いうことによって,いろんな感性や思考が高められていく」


・「大人が生意気で不遜で自分たちのいいとするところ,もしくは形式なり都合なりを子
 供たちに押しつけている」


・「生命は我がものではない」



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☆「斉藤喜博さんはこんなことを」④-「対話 子どもの事実」斉藤喜博・林竹二 ちくまブックス 1978年(1)
 
◇仕事  

 境小学校,島小学校,御影小学校(神戸),太田小学校(広島)

 東陵小学校(小松市),三本木中学校(十和田市)
 






◇人間になる

□昔の教育・親の願い  
 
 「偉くなんかならなくてもいいから他人に迷惑を掛けない人間になっておくれよ」



□生きる目標がなくなってきている

 → どうしたら安楽に暮らせるか

   どうしたら楽しく暮らせるか



□昔  

 生活の中に採集経済的なものがあった =  仲間との行動



□今  

 合理主義  

  ごく常識的な意味で必要なものだけをピックアップしてしまってあとは切り捨ててし
 まえばいい,いわば拵(こしらえ)えものの社会になってしまう
                 
            ∥

     中途半端な成長



□文化の継承と想像

1 社会科の段階  道徳教育

   ・古典・伝統を重視すべき

・共通の財産を持つべき

   ・ 構造的な文化の根底

   ・ 万葉の素読的なものも必要



 理解できないようなものでも,自分で記憶する中でしょっちゅうそれに触れているとい
うことによって,いろんな感性や思考が高められていく



2 創造の段階

 







◇大人は子供を殺している

□安全教育 - もっと大人が心配りを

 大人が生意気で不遜で自分たちのいいとするところ,もしくは形式なり都合なりを子供
たちに押しつけている



  子供たちは成長していく場がない

 自分たちが自分を十全に成長させていきたいという力を出す場所がどこにもない


□個の確立  

 ヨーロッパ文化 人間観の断絶 → 他への配慮が必要


 日本文化    分かり合う  → 甘え



□言論の自由 森有礼

「すべての人間は,その思うところ,行動するところに関して神に対して責任を持って生
 きている。地上のどんな権力もそれに背かせることはできない。」



生命は我がものではない
     

「一人一人の可能性を基にして,単に一般的な知識とか形式とかを覚えさせるのではなく,
 自分で苦しんで課題に向かってそれを突破していく,そういう作業の中で心と体が一体
 になって働いたとき,子供たちの中にあるものが初めて表にでる。」


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