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「斉藤喜博さんはこんなことを」⑦-「斎藤喜博教師の実践小辞典」笠原肇 一茎書房 1996年 (1) [読書記録 教育]

今回は、11月1日に続いて、
「斎藤喜博さんはこんなことを」7回目の紹介です。
笠原肇さんによる「斎藤喜博教師の実践小辞典」から1回目の要約です。


出版社の案内には、

「斎藤喜博の教育実践法を復活させ、子どもたちの可能性を開くような授業をし、現代の
子どもたちをいじめや不登校から救いたい。そのために役立つ教師へのエールや教えを
100項目収録した本。」

とあります。


斎藤喜博さん、教育界では大変知られた方ですが、
その独特の厳しさゆえに、全く認めない人も…。
現在の視点から見ると、「人権」観に時代を感じてしまいます。


斎藤さんの『君の可能性』は名著だとわたしは思います。
小学校を卒業する子どもたちにぜひ読んでもらいたい本です。





今回紹介分から強く印象に残った言葉は…

・「教師は教室に帰り、コツコツと授業作りを!」


・「『住めば都』ではない『都にして住め』」


・「自動車を持つな,釣りをするな,碁を打つな」


・「教育は『辛苦』と『求道』」  




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☆「斉藤喜博さんはこんなことを」⑦-「斎藤喜博教師の実践小辞典」笠原肇 一茎書房  1996年(1)

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◇斎藤喜博の実践

 ① 子どもへの絶対的信頼


 ② 事実につくこと


 ③ 具体につくこと

 
 ※ 子供の姿をよく見て実践する

※ 「教師は教室に帰り、コツコツと授業作りを!」

 





◇出勤

□教師の仕事 

 他の職業とは違う
「毎日子どもと衝突し教材と衝突し自分と衝突しながら創造的な実践をしていかなけ
   ればならない」




 一つの新鮮なものを生み出したらその瞬間から次の新しい創造




□教師の登校拒否

 ① 子どもとの関係かうまくいっていない時

 ② 教師間に軋轢があってうまくいかない時
教師の世界は陰湿で底意地の悪さもある




□出勤時に一日の仕事の流れをイメージする



「住めば都」ではない「都にして住め」

 「われはわれの道を行かむ型をつくり自己満足するやからの中」
(「職場」以後 1967)

 




◇通勤 

 「自動車を持つな,釣りをするな,碁を打つな」

→ 非常に個人的な人間になってしまう


         ↓


 ① 教師が流行を追うことの愚かさ


 ②「安易」とか「便利」とかは教育とは無縁


 教育は「辛苦」と「求道」



「誰にでもできる法則」などない


「その時々の時代にさからひ我ままに生意気に長く生き来し」
    (「職場」以後 1968)

 





◇挨拶 

 教師は無愛想な人がよい


 いつでも心に鎧をまとっている
   - 挨拶は「発声練習」「自然体」



 教師は喜怒哀楽
   もっと内面の動きを素直に表現すべき
 

「実践なればつねに心によろひきぬ顔のみにくくなるもせむなし」
(「職場」以後 1968)

 




◇教室 

 職員室も教室もできるだけすっきりとした品のよいものにしておくべき

 → きれいな教室 = 教師の配慮

 
 → 職員室の机の上から


「吐き気するまでに疲れてわがをれど今は仕事をやりとげなければならぬ」
(「職場」以後 1954)
 




◇服装 

 教員らしさ - 「教師のアイデンティティ」


 個性的な服を! 人間を感じさせる服装を


「パンをフォークにさして食ひゐる老女教師この人も因業で度し難い一人」
(「職場」以後 1953)




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