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「物語と夢」井上ひさし 岩波書店 1999年 ① [読書記録 一般]

「言葉を取り締まってはいけない
 公共的なものは多少かったるくなっても日本語で表すべき」




今回は、井上ひさしさんの
「物語と夢」1回目の紹介です。



出版社の案内には、


「『難しいことをやさしく,やさしいことを深く,深いことを面白く』が信条の“現代の
 戯作者”が,時代をユニークに切り抜いてきた各界の11名と縦横無尽に交わしたやり
 とりの数々.登場するのは,俵万智,ミヒャエル・エンデ,ロジャー・パルバース,黒
 澤明,菅原文太,安野光雅,山口昌男,佐高信,鶴見俊輔,川本三郎,山田詠美の各氏.」


とあります。





今回紹介分から強く印象に残った言葉は…

・「女の子の言葉が乱暴になった」


・「日本にはこんなに美しいやまと言葉があるんですよということを知ってもらうことが
  本当の意味での国際化」


・「作者は物語を尽くさない 文学作品は沈黙の芸術」


・「井上『山形県は動物と人間とが一緒に住む入会地』」


・「井上 『僕の小説の取り柄はアイデアと言葉のおもしろさ』」





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☆「物語と夢」井上ひさし 岩波書店 1999年 ①

1.jpg
 
◇俵万智  

□若者の言葉の乱れは健全である

  女の子の言葉が乱暴になった

  日本語は形容詞が少ない



□文法無視の話し言葉

 言葉は既得権 → 保守的になる



□ワープロよ質実剛健であれ



□日本語は規則的かつ論理的

 カタカナを先に(漢字の略)



□言葉を取り締まってはいけない
        
 公共的なものは多少かったるくなっても日本語で表すべき



□国際化

日本にはこんなに美しいやまと言葉があるんですよということを知ってもらうことが本
当の意味での国際化


 






◇ミヒャエル・エンデ

□「物語とは」



□二人の作家の共通点
① 人気の物語作家

② 新しい社会を目指している

③ 演劇への関心


□外側の現実と内面の現実


□精神力に対する信頼


□作者は物語を尽くさない 文学作品は沈黙の芸術


□厳しいルールの発見


□今こそ人間の意味発見を


□人間の意識より高度なもの

 





◇ロジャー・パルバース 

「21世紀の賢治」

 京都造形芸術大学教授


 賢治の翻訳家


 言葉で書く音楽


 ひとりぼっちの賢治
国柱会(日蓮宗)に入るも離れる

 






◇黒澤明 

「ユーモアの力」「生きる力」


 音楽の使い方 
   

 早坂文雄
ユーモアの力・生きる力  自然であること
 






◇菅原文太 

 文太神話  仙台一高新聞部 井上は一級後輩 


 今より遙かに自由だった「青葉繁れる」


 物書きと俳優 
   井上「山形県は動物と人間とが一緒に住む入会地」


 「吉里吉里人」の映画化

 井上
 「僕の小説の取り柄はアイデアと言葉のおもしろさ」
吉里吉里以後200以内の独立国



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