SSブログ

「物語と夢」井上ひさし 岩波書店 1999年 ③(最終) [読書記録 一般]

今回は、11月14日に続いて、井上ひさしさんの
「物語と夢」の紹介3回目 最終です。




出版社の案内には、


「『難しいことをやさしく,やさしいことを深く,深いことを面白く』が信条の“現代の
 戯作者”が,時代をユニークに切り抜いてきた各界の11名と縦横無尽に交わしたやり
 とりの数々.登場するのは,俵万智,ミヒャエル・エンデ,ロジャー・パルバース,黒
 澤明,菅原文太,安野光雅,山口昌男,佐高信,鶴見俊輔,川本三郎,山田詠美の各氏.」


とあります。



今回紹介分から強く印象に残った言葉は…

・「昭和の三大歌手  東海林太郎・美空ひばり・上原敏」


・「住専問題について   仕掛けたのが最も悪い = 銀行が最も悪い」


・「伊丹万作『戦争責任について』 騙されること自体が悪なのだ」


・「騙されたと言って平気でいられる国民ならおそらくこれから何度も騙されるであろう」



<浜松の新名所 浜松ジオラマファクトリー!>

  ものづくりのまちとも言われる浜松。
 山田卓司さんのすばらしい作品を 
 ザザシティ西館の浜松ジオラマファクトリーで味わえます。
 お近くにお寄りの時は ぜひ お訪ねください。

浜松ジオラマファクトリー











☆「物語と夢」井上ひさし 岩波書店 1999年 ③(最終)

1.jpg
 
◇山口昌男 「塊として投げ出された戦後」


□少年少女たちの希望の星 美空ひばり
     
   ひばりに敵意を持った人々 
   
   ひばりのエノケン性,浅草性
     


□日本語の良さとリズム感の良さ
   
 昭和の三大歌手 
   東海林太郎・美空ひばり・上原敏

 ひばりの歌は日本語がよく聴き取れる


□強い母親の時代



□破滅型の最後の人間

 挑発した 流民のフィーリング



川田晴久(美空ひばり育ての恩人)
   吉本興業が病気を理由に給料カット ← 山口組親分が月給4万円ずつ

     

□インテリたちの失敗

 インテリと役人が抑えていない世界 = 芸能とヤクザ



□芸能・ヤクザ = 不思議な集中力

  ∥

おさえる人 
   戦前 ピスケン 嘉納健治  ~  エノケン
  (ピストルケンジ)

   戦後 田岡一雄       ~ ひばり

 






◇佐高信 「バブルを処理する覚悟」

□司馬遼太郎 

 直線史観 → 複合史観


 動機が免罪符 ← 弁明のテキスト
安岡正篤 司馬遼太郎



□住専問題について

 仕掛けたのが最も悪い = 銀行が最も悪い

 貸してはならない人に貸した = 貸し手責任

 LL(レンダース・ライアビリティ)
    貸し手責任
   ↑↓
 ディスクロージャー(情報開示)



□責任について 

 不良債権棚上げ

 日本の偉い人は冠婚葬祭屋
ガルブレイス「千人や二千人ではバブルは起こりません」



みんなに責任がある

 
 伊丹万作「戦争責任について」
騙されること自体が悪なのだ

「騙されたと言って平気でいられる国民ならおそらくこれから何度も騙されるであろう」



□会社について 

 会社そのものを刑務所に


 一斉の株主総会はおかしい
総会屋が怖い = 変なことをやっているから



□表現下手の日本 

 企業は無責任


nice!(122)  コメント(0) 
共通テーマ:学校