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「邪悪なものの鎮め方」内田樹 basilico 2010年(後半) [読書記録 一般]

「これから窮乏の時代に入る。
 『右肩上がり以外の生存戦略は存在しない』と信じている人間が生き残ることの極めて
 困難な時代に入る」        





今回は、11月19日に続いて、内田樹さんの
「邪悪なものの鎮め方」の紹介、後半です。






出版社の案内には、


「『邪悪なもの』と遭遇したとき、人間はどうふるまうべきか『どうしていいかわからな
 いけれど、何かしないとたいへんなことになる』極限的な状況で、適切に対処できる知
 見とはどのようなものか?この喫緊の課題に、ウチダ先生がきっぱりお答えいたします。
 村上春樹『1Q84』の物語構造、コピーキャット型犯罪が内包する恐るべき罠、ミラー
 ニューロンと幽体離脱、被害者の呪いがもたらす災厄、霊的体験とのつきあい方から、
 草食系男子の問題にいたるまで、『本当ですか!?』と叫びたくなる驚愕の読書体験の連
 続。不透明な時代を生き延びるための『裏テキスト』。」



とあります。



今回紹介文から強く印象に残った言葉は…

・「日本人が内向きなのは内向きでも飯が食えるから」
「いいじゃないですか 日本は国内市場で飯が食えるなら」


・「国の規模という量的ファクターを勘定に入れ忘れて国家を論じることの不適切」


・「人口減は『問題』ではなく『ソリューション』」
「人口減は最適ソリューション」


・「貨幣は集中すると流動性を失う」




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☆「邪悪なものの鎮め方」内田樹 basilico 2010年(後半)

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◇まず隗より始めよ

□「内向き」で何か問題でも?



□苅谷剛彦氏との対談

 苅谷
「日本のように国内に十分なリテラシーをもつ識者が一億人以上というような出版市場を
 持つ国は世界にほとんど存在しない」との指摘



日本人が内向きなのは内向きでも飯が食えるから

        ↑↓

 フィンランド
   人口520万人 兵庫県(560万人)より小さい
  
   国内市場だけでは投下資本が回収できないから世界標準に
          


◎いいじゃないですか 日本は国内市場で飯が食えるなら

       ∥

◎ 国の規模という量的ファクターを勘定に入れ忘れて国家を論じることの不適切
          
 → 小国には小国の政策があり大国には大国のそれがある
 
          ↓

 日本の問題の大部分はサイズの問題に帰することができる
       
      

「家にいても楽しく飯が食える人間」は「世界標準仕様」になる必要はない
         
 = 内向き礼賛                 


 
□レッツ・ダウン・サイズ

 日本社会の基本戦略 「ダウンサイジング」
       
 
 人口減は「問題」ではなく「ソリューション」
 
   人口減は最適ソリューション
   

 これから窮乏の時代に入る
  「右肩上がり以外の生存戦略は存在しない」と信じている人間が生き残ることの極め
 て困難な時代に入る        




□女性的資本主義について

「貨幣は集中すると流動性を失う」

  個人主義があるレベルを超えると「金で金を買う」以外にすることがなくなる  

経済活動は個人資本が広い範囲に薄くばらけている方が活発になる


          ↓

 貧富の二極化は穏健なる資本主義の観点から好ましからざるものと見ている
      

 二極化
   「誇示的・記号的消費」 VS 「享受的実体的消費」
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