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「斉藤喜博さんはこんなことを」⑨-「斎藤喜博教師の実践小辞典」笠原肇 一茎書房 1996年 (3) [読書記録 教育]

今回は、11月13日に続いて、
「斎藤喜博さんはこんなことを」9回目の紹介です。
笠原肇さんによる「斎藤喜博教師の実践小辞典」の要約から3回目です。



出版社の案内には、

「斎藤喜博の教育実践法を復活させ、子どもたちの可能性を開くような授業をし、現代の
子どもたちをいじめや不登校から救いたい。そのために役立つ教師へのエールや教えを
100項目収録した本。」

とあります。



斎藤喜博さん、かつて教育界で大変知られた方でした。


「いかにも戦後」の感じがしますが、惹かれる言葉をたくさん教えてくれます。



今回紹介分から強く印象に残った言葉は…

・「教壇に立ったら赤裸な自分をさらけ出すこと」


・「気になる子から学べ」


・「『授業』という専門」
- 教科ではなく。


・「非行は本人の責任ではない」











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☆「斉藤喜博さんはこんなことを」⑨-「斎藤喜博教師の実践小辞典」笠原肇 一茎書房 1996年 (3)

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◇気がかりな子ども

□教師が特に気に掛かること

 子供が教師である自分を少しも信頼しないどころか、軽蔑さえしていると明らかに分か
る言動をする子供

→ × 一番いけないのは教師風を吹かせて体裁を繕おうとすること

   ◎ 教壇に立ったら赤裸な自分をさらけ出すこと


□「気になる子から学べ」

 気になる子がいたら徹底的に闘え! 
 逃げてはいけない


◎「誰彼も寂しさ故に手をつなぎ何とか生きて行かむわれの友よ」
(「職場」1954)

 




◇専門科としての教師

□教師に必要なこと = 教師としての専門的な技術を持つこと

 具体的に事実を動かすことができる技術

  → 確実な技術によって子供の事実を動かし,子供に悦びや自信を与え、子供の持っ
   ている可能性を引き出し,子供の能力を作り出してやらなければならない


□「授業」という専門

  作品の背景を調べたり,子供の反応を予測したり,それに対する自らの解釈や意見を
 幾通りも用意したりする技術



 「私の専門は授業です」


◎「法規などを無視して事実を尊重せよ23年苦しみし実践に得たる結論」
                               (「職場」1953)


 





◇遅刻 

「学校集団の中の教師 - 遅刻事件から」


◎「奴隷が奴隷を打つ愚かさのわからぬは只個人攻撃を思ゐるなり」
(「職場」1954)

 




◇非行 

□ひどい悪いことをする人間は全体の割合から言えば昔も今も変わらない



□もともと悪いのではなく多くは社会なり家庭なりに原因がある
※ 非行は本人の責任ではない


□非行件数は多い
   一人の事件が5回非行 → 非行5件


 きちんと授業をしその中で成就感を持つようになった生徒は決して非行青少年にはならな




 また,かつて非行を重ねた人間でも授業で変わり得る


□全体を見て個を見ない教育はだめだ

 「学校園にできし隠元の幾つかを古き封筒に入れて持ち帰る」



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