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「ベストセラーの戦後史」井上ひさし 文藝春秋 1995年 下  [読書記録 一般]

「欽ドンは確信犯として素人を番組づくりの中に引き込み,そのことでテレビの弱点を大
 写しにした。」





今回は、11月24日に続いて、井上ひさしさんの
「ベストセラーの戦後史」の紹介2回目 下です。



出版社の案内には、


「ベストセラーの中に戦後世相を読む。シリーズ第2集は1970年前後。『愛と死をみつめ
 て』『人間革命』『どくとるマンボウ青春記』『日本人とユダヤ人』『日本列島改造論』
 など17章。」


とあります。


戦後しばらくしてからのベストセラーを知るにはよい本です。



今回紹介するのは昭和47年から昭和50年のベストセラーについてです。
よく知っている本ばかりです。


今回紹介分から強く印象に残った言葉は…

・「人々が愛してやまない人物は決して権力の頂点に長く留まってはならない」


・「テレビのつらさ
① お上の規制
② 金主の意向
 ③ お金がかかる」






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☆「ベストセラーの戦後史」井上ひさし 文藝春秋 1995年 下

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◇「日本列島改造論」 田中角栄 昭和47年
     
□人々が愛してやまない人物は決して権力の頂点に長く留まってはならない

 - 人々は愛して記憶する
シーザー 秀吉 ナポレオン 江青



     投機買い(土地)

 
 政治家 = 「税金や国有財産の配分過程で大きな発言権を持つポストにいる者」


 母を喜ばせたい一心で彼は頑張った - 愛さずにいられない物語
 




◇「恍惚の人」 有吉佐和子 昭和47年

 「老い」
   ○ 子どものように自由で無垢な老いた人

○ 鬼より醜く,猿より愚かで,ましなものは何一つ生み出そうとしないこの世の
    邪魔者としての老いた人 = 昔話の中にも
 




◇「ノストラダムスの大予言」 昭和49年
      
 昭和49年 
   戦後初のマイナス成長


 始まったものは必ず終わる 
 「ヨハネの黙示録」
終わりの時

終わらせ主  の特定



 曖昧さ
 




◇「欽ドン」 昭和50年

 コメディアン出世街道  
   浅草-東洋劇場,フランス座



  日劇ミュージックホール



   日劇


 萩本欽一 
  「客いじり」がうまい

昭和41年11月 安藤ロール(坂本二郎)とコント55号


 テレビのつらさ
① お上の規制

  ② 金主の意向
     
   ③ お金がかかる


 欽ドンは確信犯として素人を番組づくりの中に引き込み,そのことでテレビの弱点を大
写しにした。



玄人が素人に食われていく


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