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「大遺言 永六輔の今に生きる言葉」永拓実 小学館 2017年 ③(最終) [読書記録 一般]

「生きていることは誰かに借りを作ること。生きていくということはその借りを返してい
 くこと」

- ありがたいことに、亡父からいただいたものにようやく気づく年齢になりました。
  いただいた分だけ子どもたちに返しているのかと考えると恥ずかしくなります。 





今回は、12月26日に続いて、永拓実さんの
「大遺言永六輔の今に生きる言葉」の紹介3回目 最終です。


出版社の案内には、


「著者に何も残さず逝ってしまった祖父。著書と手帳やノート、メモを読み漁り、ゆかり
 の人々を訪ね歩いた。著名人に加え、「命を救われ、すべてを教わった」と泣きながら
 語る若い女性ファンまで、約30人に突撃取材!!祖父について教えてもらったこと。」


とあります。



覚えていたい 永六輔さんの大切な言葉がたくさん載せられています。



今回紹介分から強く印象に残った言葉は…

・「人間関係に順位をつけない。損得を考えずに人とつきあおう。」


・「聞くことは話すことよりずっと難しい。」


・「人間は皆例外の生き方をしている。」


・「辛いことがあっても、笑っている間は気にならない。笑うことは、弱い人にとって武
 器になる。」




今夜は毎年恒例の小中学校有志による1泊2日の忘年会。
20年以上同じ場所、浜名湖畔の民宿に行きます。
男ばかり十数人、大いに話してきます。
1年ぶりに会う人ばかり、楽しみです。


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☆「大遺言 永六輔の今に生きる言葉」永拓実 小学館 2017年 ③(最終)

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◇他人に見返りを求めない

□尊敬されるよりも愛されることは難しい

 18 人間関係に順位をつけない。損得を考えずに人とつきあおう。
 


□久米さんに「送りっぱなし」と皮肉  

「歩く盗聴器」 
  目を見つめ一緒に笑い、一緒に泣く気持ちがないのなら、聞いていることにはならな
 い。だから、聞くことは話すことよりずっと難しい。

 19 聞くことは話すことよりずっと難しい。
 


□永六輔のイメージは十人十色

 人間は皆例外。一人一人前例の生き方をしている。
  
 20 人間は皆例外の生き方をしている。一対一のつきあいを大事にしよう。
 


□新人への批判ファックスに内緒で反論 

 21「他人のために」は目立たないように引いてやる。その含蓄こそ粋。
 


□「いつもいない存在」がありがたい。 

「自分を叱ってくれる相手は探してでも見付ける。」

 22 自分を叱ってくれる人は探してでも見付けよう
 


□嵐の大野繁さんに助けられた思い出

 23「生きていることは誰かに借りを作ること。生きていくということはその借りを返し
   ていくこと」 


 24 自分で変えられないときは変えてもらえばいい。人間はまだ変われる。

   佐渡島 和太鼓集団「鼓童」
 


□年間4万通ものハガキを書く意味

 1日百枚以上 渥美清 母へ「おれ元気」

 25 分かりやすく伝えようとするが説明はしすぎない。わかりやすさの裏にある言葉の
  複雑さを楽しもう。



□他人の悪口を言う暇がなかった?

 26 他人と比べても仕方がない。他人のことが気になるのは、自分が一生懸命にやって
  いないからだ。



□なぜ一人旅にこだわったのか

 独りでいることは旅をしているということ。旅をするということは出逢いがあること。
  
 27 人から人へとつながっていくというのが旅。一人旅をしていれば出会いがある。








◇老いも病も死も怖くない
 
□永六輔と太宰治の共通点  笑うことの大切さ 

 28 辛いことがあっても、笑っている間は気にならない。笑うことは、弱い人にとって
  武器になる。



□自分の年齢に36億を足して感謝する。

 29 生きているだけで運がいい。何もしなくてもおもしろい。
 


□引退せず、人前に出続けた理由

 30 自分の体を張ってみせる。誰も反対しないようなことをやっても誰も何かやったと
  は思わない。
 


□生を考えるのに最適な場所

 32 宇宙に比べれば人間の生というのは一瞬。死ぬと分かっているのだからやりたいこ
  とをやろう。


 33 死は誰にでも訪れる。本人の納得のいく弔い方で看取ってあげよう。
 


□人の死は一度だけでない

 34 忘れられない限り、その存在が消えることはない。大切な人を心の中で生かし続け
  よう。

 
 35 死に方というのは生き方。人生の最大のテーマはいつ死ぬかどう死ぬかということ。


 36 子どもや孫たちに死というものを教えよう。「死んで見せる」ということが人生最
  後の仕事になる。
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「中学生を担任するということ」高原史朗 高文研 2017年 ④(最終) [読書記録 教育]

フランス詩人 ルイ・アラゴンのことば
   「『教える』とは希望と共に語ること。『学ぶ』とは誠実を胸に刻むこと。」





今回は、12月25日に続き高原史朗さんの
「中学生を担任すること」の紹介 4回目です。





出版社の案内には、


「著者は、学級通信を生徒同士がお互いに個交流することをねらいとして出しました。
 初日には『今、心配なこと』を匿名で書いてもらい、すべてを学級通信に載せます。同
 じことが書いてあっても、みんな同じなんだということを量的に明らかにするためにで
 す。次号では『今日やったことの感想を友達の名前を2人以上入れて』今度は実名で書
 いてもらい、また全員のものを載せます。こうしてクラスの関係性をつくっていったの
 です。このクラスが、どのような受験と卒業を迎えるのか、ぜひお読みいただきたいと
 思います。」


とあります。





今回紹介分から強く印象に残った言葉は…

・「先生という仕事 - 分断から連帯へ」


・「先生という仕事 - 『いちばん困っている者』は誰か」
「様々な問題行動は、先生とのつながりと信頼を導くためにある」


・「生徒とすれ違ってしまったとき」

- どう修復していくか、大変難しいことです。


・「生徒は、ずっと『いい子』のはずはありません。誰しも思い当たることがあるように、
 誰かが決めた『いい子』から抜け出して、いつか『自分自身』として生きていくのです。





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☆「中学生を担任するということ」高原史朗 高文研 2017年 ④(最終)

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◇3学期 受験、そして別れの時

32 受験の出発式

 クラスからの「お守り」づくり
   どんな言葉を掛けるか 
     「当日の朝試験会場で読むこと」   

   さだまさしの替え歌
     「合格宣言」






33 高校受験指導

 先生という仕事③ 
   分断から連帯へ






34 学習会

 先生という仕事④ 
  「いちばん困っている者」は誰か
   

 ◎ 様々な問題行動は、先生とのつながりと信頼を導くためにある 






35 学年お別れ会のこと

 有志による出し物






36 私の失敗「くそじじい」になる

 すれ違い






37 私の失敗 

 宙を舞うプリント


 生徒とすれ違ってしまったとき






38 クラスのお別れ会

 フルーツバスケット 発電所ゲーム 4つの拍手


 先生という仕事⑤
   教師はどうやって学ぶのか


「4つの拍手」~ 全生研 大西忠治


 先生は学校の外に学習の場をもつとき
  「どう指導するのがいちばんいいのか」を自由にしがらみなく検討し合える場   





39 卒業の日のこと

 先生という仕事⑥ 
   ゆめのたねと「あなた」へ


◎ 生徒は、ずっと「いい子」のはずはありません。誰しも思い当たることがあるように、
 誰かが決めた「いい子」から抜け出して、いつか「自分自身」として生きていくのです。
トラブルがあれば、わたしたち「先生」はどうしてそうなったのかを聞き取りながら、
 次にどうするかを一緒に考えていけばいいのです。その場に立つ限り、誰かが追いつめ
 られることはありません。
   

 フランス詩人 ルイ・アラゴンのことば
   「『教える』とは希望と共に語ること。『学ぶ』とは誠実を胸に刻むこと。」 







◇あとがき

「一番苦しんでいる生徒が大切にされる学校は誰もが大切にされる学校に通じている」
 
 わたしはそう思っています。






◇高原史朗

1957生 法政大学日本文学科卒 

 与野西中・八王子中・与野南中・大原中 執筆当時さいたま市立内谷中学校

 全国生活指導研究協議会会員
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