SSブログ

「斉藤喜博さんはこんなことを」⑭-「斎藤喜博教師の実践小辞典」笠原肇 一茎書房 1996年(8) [読書記録 教育]

今回は、12月9日に続いて、
「斎藤喜博さんはこんなことを」14回目の紹介です。
笠原肇さんによる「斎藤喜博教師の実践小辞典」の要約から8回目です。



出版社の案内には、

「斎藤喜博の教育実践法を復活させ、子どもたちの可能性を開くような授業をし、現代の
子どもたちをいじめや不登校から救いたい。そのために役立つ教師へのエールや教えを
100項目収録した本。」

とあります。




今回紹介分から強く印象に残った言葉は…

・「『衝突』『葛藤』の起こる状態にするには,まず許容。
それから『励まし』『肯定』『賞賛』『感動』」


・「『飢えを感じる』気持ちを持ち得るかどうかが出発点」


・「観念的に教えるのではなく具体的に感じ取らせる。」


・「教師の仕事 
  ① 実践事実をきっちり出すこと
② その実践事実に基づいて自分を主張すること」






<浜松の新名所 浜松ジオラマファクトリー!>

  ものづくりのまちとも言われる浜松。
 山田卓司さんのすばらしい作品を 
 ザザシティ西館の浜松ジオラマファクトリーで味わえます。
 お近くにお寄りの時は ぜひ お訪ねください。

浜松ジオラマファクトリー









☆「斉藤喜博さんはこんなことを」⑭-「斎藤喜博教師の実践小辞典」笠原肇 一茎書房 1996年(8)

1.jpg

◇教材の解釈

□「耕し」「手入れ」
 
     「衝突」「葛藤」の起こる状態にするには,まず許容。

  それから「励まし」「肯定」「賞賛」「感動」

 



◇教師の社会

□教師の社会 = 閉鎖的(教育学,教育行政も)

    |

 理由      ほんとうの自分のものを持っていないから

        ∥

 すぐれたものをつぶすことによって自分の貧弱な立場を守ろうとしている



□斎藤喜博 
   
 講演の前段で…

「私のように狭い世界に住んでいる者の話が,参考になるかどうかわかりませんが…」

 



◇資質 

□教師・教育研究者としての資質

 自分自身や子どもの事実に対して飢えを感じること



  飢えを感じることにより初めて狭く限定した世界で孤独になって厳しく仕事をしてい
 くことができる  


 「飢えを感じる」気持ちを持ち得るかどうかが出発点

 向上心と謙虚さ

 




◇事実につく 

 真剣なもの

 




◇具体につく 

 具体的に事実を具現化するには自分の学校の自分の学級の子どもたち

→ 何と言っても目の前の子どもをよくすること


※ 私たちは実践者。理屈を言う必要はない。子どもの前に立って,子どもの背筋をスッ
 と伸ばして見せられるかである。

         |
 
  観念的に教えるのではなく具体的に感じ取らせる


※「憎まれつつそさられつつたたかふ日本の教師に栄光の早く来れな」
    (「職場」1958)





◇盗難・鍵  

□学校中鍵だらけ
 - どこへ行くにも事務室で鍵 = 悲劇 



   学校の体質を表すもの
 





◇政治・社会・教育行政
       
 自分の実践を背景に持ち自分の実践から出た主張をしないような教師を信用しない  
       

□教師の仕事 

 ① 実践事実をきっちり出すこと


 ② その実践事実に基づいて自分を主張すること



 不満を言う前に自分の実践事実を明確に出すこと         






◇集中力   

 教師の仕事 = 「子どもたちが授業に集中し熱中するようにすること」






◇輪郭の明瞭さ 

 明確な輪郭を持て

 → 持っている可能性が表面に引き出されなければならない
        


 学校社会は輪郭が明確な学年を作れば作るほど風当たりが強くなる
 
 → 一人ぼっちになっても恐れない覚悟を


nice!(123)  コメント(2) 
共通テーマ:学校