「中学生を担任するということ」高原史朗 高文研 2017年 ② [読書記録 教育]
「不登校には本人にも保護者にも責任はない。責任があるとすれば、学校という存在その
ものだ。中学校なんて来ても来なくても何とかなる。だとしたら、いろいろ方法を試し
てみてダメなら別の道を考えよう。」
今回は、12月19日に続き高原史朗さんの
「中学生を担任すること」の紹介2回目です。
高原さんの子どもに寄り添う姿勢から、教師とは何か今更ながら考えさせられます。
出版社の案内には、
「著者は、学級通信を生徒同士がお互いに個交流することをねらいとして出しました。
初日には『今、心配なこと』を匿名で書いてもらい、すべてを学級通信に載せます。同
じことが書いてあっても、みんな同じなんだということを量的に明らかにするためにで
す。次号では『今日やったことの感想を友達の名前を2人以上入れて』今度は実名で書
いてもらい、また全員のものを載せます。こうしてクラスの関係性をつくっていったの
です。このクラスが、どのような受験と卒業を迎えるのか、ぜひお読みいただきたいと
思います。」
とあります。
今回紹介分から強く印象に残った言葉は…
・「子どもは、トラブルを起こしながら成長するものです。いったい、いつから子どもは
ルールを守り、ちゃんとしているのが当たり前の存在になってしまったのでしょう。」
- 子どもは、間違えながら覚えて成長していくものですね。
しかし、じっくり対応できるゆとりがなくなりつつあるのが大きな課題です。
・「教育とはマニュアル化できない極めて人間的な行為なのだ」
・「苛立ちの中で生きている子供がいる」
- それをうまく表現できないままに。
・「学校のルールと行事の不参加をどう考える」
- 参加したいのに参加できず苦しんでいる子どもが、増えているような気がしてなりま
せん。
中学生にかかわる多くの方に読んでいただきたい本です。
<浜松の新名所 浜松ジオラマファクトリー!>
ものづくりのまちとも言われる浜松。
山田卓司さんのすばらしい作品を
ザザシティ西館の浜松ジオラマファクトリーで味わえます。
お近くにお寄りの時は ぜひ お訪ねください。
☆「中学生を担任するということ」高原史朗 高文研 2017年 ②
◇トラブルいっぱい1学期
7 ケータイの持ち込み
トラブル発生保護者をどうする④ 携帯電話
「トラブルは起こしてはならないもの」 ←→ 「トラブルは生徒から漏れた悲鳴」
◎ そのトラブルをやめさせても本当の問題が解決したわけではありません。トラブルと
して現れたものから、本当の思いがなんなのか見出そうという考え方。トラブルを起こ
した生徒に寄り添い、励ましながら克服の筋道をもっていくもの
∥
教育の論理
◎ 子どもは、トラブルを起こしながら成長するものです。いったい、いつから子どもは
ルールを守り、ちゃんとしているのが当たり前の存在になってしまったのでしょう。
|
教育とはマニュアル化できない極めて人間的な行為なのだ
8 昼休みの大げんか
クラスでのトラブルをどう指導するか①
みんなの前
① そのトラブルを持ち出すことでその当事者の利益になること
② みんなの前で話し合う必要があること
③ 深刻な問題ではないこと
9 事実を語り始める
黒板に図 - 説明
10 クラスは喧嘩上等
クラスでのトラブルをどう指導するか②
1 事実 「何があったの」
2 原因 「どうしてなの」
3 共感 「おなじようなことはない」
4 批判 「それでいいの」
5 行動 「で、どうするの」
6 総括 「やってみてどうなった」
11 悪い子にされる谷川君
リーダーの指導
「集団をどう見るか」+「人間をどう見るか」の指導
12 トイレが壊される
誰がやったか分からない時の指導
苛立ちの中で生きている子供がいる
13 殴りこみ
14 試されるわたし
トラブル発生保護者をどうする⑤ 保護者の殴り込み
体罰だけはやめなくては
15 修学旅行なんかに行かない
16 生徒の安全が守れるのか
17 揺れる「先生」たち
18 夜中の学年会
先生という仕事②
学校のルールと行事の不参加をどう考える
19 宮下さんを頼む
20 岩本君のこと
教室に不登校の生徒がいるとき①
クラスの子に
「どうして君はそうしないの?」
→ 失われているものが分かる
21 岩本君は真っ直ぐに私を見た
選択肢
① 中間テストを思い切って受けに来る
② テストは夕方学校で受ける
③ 家で受ける
④ 今回はやらない
可能なら本人からメール
22 君のせいじゃない
高原さん(筆者)のスタンス
「 不登校には本人にも保護者にも責任はない。責任があるとすれば、学校という存在そ
のものだ。中学校なんて来ても来なくても何とかなる。だとしたら、いろいろ方法を試
してみてダメなら別の道を考えよう。」
教室に不登校の生徒がいるとき②
まずは今の様子をつかむこと
何ができるか探るしかない
◎「うまくいかなければ他の道を考えればいい」と伝え続けた
ものだ。中学校なんて来ても来なくても何とかなる。だとしたら、いろいろ方法を試し
てみてダメなら別の道を考えよう。」
今回は、12月19日に続き高原史朗さんの
「中学生を担任すること」の紹介2回目です。
高原さんの子どもに寄り添う姿勢から、教師とは何か今更ながら考えさせられます。
出版社の案内には、
「著者は、学級通信を生徒同士がお互いに個交流することをねらいとして出しました。
初日には『今、心配なこと』を匿名で書いてもらい、すべてを学級通信に載せます。同
じことが書いてあっても、みんな同じなんだということを量的に明らかにするためにで
す。次号では『今日やったことの感想を友達の名前を2人以上入れて』今度は実名で書
いてもらい、また全員のものを載せます。こうしてクラスの関係性をつくっていったの
です。このクラスが、どのような受験と卒業を迎えるのか、ぜひお読みいただきたいと
思います。」
とあります。
今回紹介分から強く印象に残った言葉は…
・「子どもは、トラブルを起こしながら成長するものです。いったい、いつから子どもは
ルールを守り、ちゃんとしているのが当たり前の存在になってしまったのでしょう。」
- 子どもは、間違えながら覚えて成長していくものですね。
しかし、じっくり対応できるゆとりがなくなりつつあるのが大きな課題です。
・「教育とはマニュアル化できない極めて人間的な行為なのだ」
・「苛立ちの中で生きている子供がいる」
- それをうまく表現できないままに。
・「学校のルールと行事の不参加をどう考える」
- 参加したいのに参加できず苦しんでいる子どもが、増えているような気がしてなりま
せん。
中学生にかかわる多くの方に読んでいただきたい本です。
<浜松の新名所 浜松ジオラマファクトリー!>
ものづくりのまちとも言われる浜松。
山田卓司さんのすばらしい作品を
ザザシティ西館の浜松ジオラマファクトリーで味わえます。
お近くにお寄りの時は ぜひ お訪ねください。
☆「中学生を担任するということ」高原史朗 高文研 2017年 ②
◇トラブルいっぱい1学期
7 ケータイの持ち込み
トラブル発生保護者をどうする④ 携帯電話
「トラブルは起こしてはならないもの」 ←→ 「トラブルは生徒から漏れた悲鳴」
◎ そのトラブルをやめさせても本当の問題が解決したわけではありません。トラブルと
して現れたものから、本当の思いがなんなのか見出そうという考え方。トラブルを起こ
した生徒に寄り添い、励ましながら克服の筋道をもっていくもの
∥
教育の論理
◎ 子どもは、トラブルを起こしながら成長するものです。いったい、いつから子どもは
ルールを守り、ちゃんとしているのが当たり前の存在になってしまったのでしょう。
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教育とはマニュアル化できない極めて人間的な行為なのだ
8 昼休みの大げんか
クラスでのトラブルをどう指導するか①
みんなの前
① そのトラブルを持ち出すことでその当事者の利益になること
② みんなの前で話し合う必要があること
③ 深刻な問題ではないこと
9 事実を語り始める
黒板に図 - 説明
10 クラスは喧嘩上等
クラスでのトラブルをどう指導するか②
1 事実 「何があったの」
2 原因 「どうしてなの」
3 共感 「おなじようなことはない」
4 批判 「それでいいの」
5 行動 「で、どうするの」
6 総括 「やってみてどうなった」
11 悪い子にされる谷川君
リーダーの指導
「集団をどう見るか」+「人間をどう見るか」の指導
12 トイレが壊される
誰がやったか分からない時の指導
苛立ちの中で生きている子供がいる
13 殴りこみ
14 試されるわたし
トラブル発生保護者をどうする⑤ 保護者の殴り込み
体罰だけはやめなくては
15 修学旅行なんかに行かない
16 生徒の安全が守れるのか
17 揺れる「先生」たち
18 夜中の学年会
先生という仕事②
学校のルールと行事の不参加をどう考える
19 宮下さんを頼む
20 岩本君のこと
教室に不登校の生徒がいるとき①
クラスの子に
「どうして君はそうしないの?」
→ 失われているものが分かる
21 岩本君は真っ直ぐに私を見た
選択肢
① 中間テストを思い切って受けに来る
② テストは夕方学校で受ける
③ 家で受ける
④ 今回はやらない
可能なら本人からメール
22 君のせいじゃない
高原さん(筆者)のスタンス
「 不登校には本人にも保護者にも責任はない。責任があるとすれば、学校という存在そ
のものだ。中学校なんて来ても来なくても何とかなる。だとしたら、いろいろ方法を試
してみてダメなら別の道を考えよう。」
教室に不登校の生徒がいるとき②
まずは今の様子をつかむこと
何ができるか探るしかない
◎「うまくいかなければ他の道を考えればいい」と伝え続けた