SSブログ

「弱い日本の強い円」佐々木融 日経プレミアシリーズ 2011年 ② [読書記録 一般]

今回は、1月19日に続いて、佐々木融さんの、
「弱い日本の強い円」の紹介 2回目です。




いろいろな意見がありますが、近い将来どうなるのかは明かではありません。


読んでいた当時は分かったつもりでも、いまとなってはすっかり分からなくなっていることも多数あります。
わたしの苦手な分野ですが、少し分かったような気にさせてくれました。



出版社の案内には、


「大震災直後に最高値更新―その理由がわかりますか?『財政赤字拡大で円安に』『人口
 減で円は売り』『為替相場は国力を反映する』―市場に溢れる誤った解説を一刀両断。
 為替相場を見る基本をやさしく解説。日経のランキングでも常にトップを争う人気スト
 ラテジストが、誰もが持つ疑問に答えながら、為替相場のメカニズムをやさしく解説し
 ます。」



とあります。




今回紹介分から強く印象に残った言葉は…

・「トレーダーは瞬発力と忍耐力」


・「国力が為替相場を決めるわけではない」


・「インフレはデフレより怖い」


・「インフレになっても賃金が上昇する保証はない」
「強者である大企業  『まだこれは一過性だから』と言って賃金上昇を渋る」






<浜松の新名所 浜松ジオラマファクトリー!>

  ものづくりのまちとも言われる浜松。
 山田卓司さんのすばらしい作品を 
 ザザシティ西館の浜松ジオラマファクトリーで味わえます。
 お近くにお寄りの時は ぜひ お訪ねください。

浜松ジオラマファクトリー









☆「弱い日本の強い円」佐々木融 日経プレミアシリーズ 2011年 ②

1.jpg

◇為替市場とはどんなところか?

□勘違いされる為替のディーリング・ルーム

 ディーリング・ルーム 銀行
セールス  -  顧客に情報サービス 個人

  トレーダー -  セールスにドルの価値を提示
  


□「売り」と「買い」 

 トレーダーは瞬発力と忍耐力



□ストラテシストの役割

 セールスのサポート  
   セールスの代わりに顧客に分析等を提供する


 エコノミストはマクロ経済



□為替市場は眠らず休まず

 インターバンク市場(銀行と銀行が相対で取引)



人と人とが取引を行うような物理的な場所は存在しない
  24時間(債券市場・株式市場との大きな違い)



□為替市場は参加者・取引動きが多種多様

 機関投資家 
   ヘッジファンド 中央銀行 事業法人


米ドル/円相場は世界が注目している
スポット取引 USD79.7% EUR46.4% JPY20.1%


 ディーリング・ルームは意外に静か
ボイス・ブローカー → 電子ブローキング(キーボード)









◇国力が為替相場を決めるわけではない

□人口減少で円安にはならない



□国力も為替相場とは無関係



□長期間では購買力平価が成り立っている



□ビックマックで考える購買力平価

 デフレ
   「モノの価格が下降する」 = 「お金の価値が上昇する」

10年前 ビックマック 米国2.51ドル  日本294円

現在   ビックマック           日本290円
  


□購買力平価の使い方
 


□実質実効レートも長期的観点から重要

 実質 = 物価上昇率で調整



□1ドル=124円台は異常な円安だった



□次のピークは115円

 90.4 160円  98.8 147円  2002.1 135円  2007.6 124円 



□20年後の米ドル/円相場はインフレ率次第



□インフレはデフレより怖い
    
 消費者物価上昇率
   1986~1987 マイナス → プラス4%台 → 1994,7~マイナス


 日銀の理念
   「物価の安定を図ることを通じて国民経済の健全な発展に資すること」
 
             ↑

    1~2%インフレ率がよいのか?
           副作用は?
         
    インフレになっても賃金が上昇する保証はない          



□米ドル/円相場=150円になるとき日本は不幸になっている

 「デフレ = 悪」の考え方は強者の論理
         

 強者である大企業
   「まだこれは一過性だから」と言って賃金上昇を渋る    



nice!(150)  コメント(1) 
共通テーマ:学校