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「先生が忙しすぎるをあきらめない」妹尾昌俊 教育開発研究所 2017年 ① [読書記録 教育]

今回は 妹尾昌俊さんの
「先生が忙しすぎるをあきらめない」1回目の紹介です。


教師の多忙化が深刻な問題として話題になっています。
文科省の提言。無責任だと感じます。
職員増、業務量の大幅な削減は最初から考えに入れられていません



あきらめない案とは何か興味深く読みました。



出版社の案内には、


「日本の教員の長時間労働、いわゆる“ブラック"な職場環境が大きな社会問題となって
 います。学校はなぜ『多忙』で『長時間労働』なのか、学校の多忙の実態を豊富な調査
 データをもとに分析するとともに、深刻化する学校の『多忙』の状況を改善していくた
 めに、『勤務実態の見える化』『分業化』『部活動の改善』『外部人材の活用』などの学
 校改善をどう実現するか、今日からできる効果的な学校改善のアイデアを、学校現場の
 よさと弱みを熟知する著者が提示します。」


とあります。




今回紹介分から強く印象に残った言葉は…

・「勤務時間外労働、休憩時間なしを当然視している学校と教育行政
名目だけの休憩時間」
- 勤務時間を減らし給与を減らしたのは何のためなのかはすぐに分かりました。


・「前向きにも課題  - 歯止めが利かなくなる」



・「先生が忙しすぎる現状は未来の損失」
「教師が不人気職となり質も低下」
「教職を選ばない人が増える
倍率低下傾向」





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☆「先生が忙しすぎるをあきらめない」妹尾昌俊 教育開発研究所 2017年 ①

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◇はじめに

 ① データ


②「志」生き方 


③「アクション」






◇だれが、どのくらい忙しいのか

□ 日本の学校の長時間過密勤務の実態
 
 ・ぐずって泣く自分の子供を抱きしめる力もない
  

 ・日本の先生の労働時間は世界一 


 ・他の学力先進国と比べて月60~80時間長く働いている


 ・小学校の6割、中学校の8割近くが過労死ライン


 ・他業種と比べても学校の過重労働の異常さは突出
   

 ・学校の多忙はほぼ通年 


 ・1日10分間も休憩を取れない長時間過密労働


 ・労働基準法違反が学校の常識


 ・勤務時間外労働、休憩時間なしを当然視している学校と教育行政
名目だけの休憩時間


 ・若手ほど過重労働だが平均的な50歳代も過労死ライン


 ・平均だけ見ても高い - 月200hもいる
 


□ブラックの内訳 - 先生達はいったい何に忙しいのか

 ・相当の時間を掛けているのは 指導準備、給食清掃、成績処理、等


 ・部活が授業準備にも匹敵するほどのことも


 ・長時間労働の教師は授業準備や自己研鑽にも熱心
 


□多忙感の現状 - 現実をどう感じているのか

 ・9割近くが仕事に追われ、生活にゆとりがない








◇忙しいのは何が問題か

□長時間労働の弊害 - 「熱心にやっているのだからいい」では済ませられない
  
◎多忙化の多大な弊害
① 授業準備や自己研鑽への影響

先生の読書量は1日30分間あるかないか

子供にとってよかれと思ったことが結果的に反対になることもある

学校は組織あるいはチームとして機能しているか



 ② 半数近くがとても疲れている現場

6割の教師がバーンアウトの危険



□死と隣り合わせの職場

 ・教師の過労死  2011.6.6 中 26歳


 ・新採半年で自殺 2006   小 25歳


 ・自殺でなくなる先生が跡を絶たない


 ・相次ぐベテラン教師の過労死


 ・繰り返された悲しみからわたしたちが学ぶべきこと


 ・仕事への満足度に応じて必要なケア


 ・前向きにも課題
   - 歯止めが利かなくなる


 ・やりたくないという人は声を出しづらく聞いてもらいにくい
 


□先生が忙しすぎる現状は未来の損失

 ③ 子供への悪影響

   生産性の観点からも悪影響

教師が不人気職となり質も低下



 ④ 教職を選ばない人が増える

倍率低下傾向

深刻な人手不足
     教員のなり手も近い将来いなくなる



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