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「先生が忙しすぎるをあきらめない」妹尾昌俊 教育開発研究所 2017年 ③ [読書記録 教育]

「そもそも法律上は残業なしが原則
 教職員調整手当4%(月8時)が支給されている(残業を見なして)
   = (それは)今の実態から大きく乖離(している)
 (超過勤務が指示されるのは次の項目のみ)超勤4項目 
  ① 生徒の実習 
  ② 学校行事 
  ③ 職員会議 
  ④ 非常災害
 残業なしが原則中の原則」







今回は 2月8日に続いて 妹尾昌俊さんの
「先生が忙しすぎるをあきらめない」3回目の紹介です。



教師の多忙化が深刻な問題として話題になっています。

あきらめない案とは何か興味深く読みました。




出版社の案内には、



「日本の教員の長時間労働、いわゆる“ブラック"な職場環境が大きな社会問題となって
 います。学校はなぜ『多忙』で『長時間労働』なのか、学校の多忙の実態を豊富な調査
 データをもとに分析するとともに、深刻化する学校の『多忙』の状況を改善していくた
 めに、『勤務実態の見える化』『分業化』『部活動の改善』『外部人材の活用』などの学
 校改善をどう実現するか、今日からできる効果的な学校改善のアイデアを、学校現場の
 よさと弱みを熟知する著者が提示します。」


とあります。




今回紹介分から強く印象に残った言葉は…

・「そもそも法律上は残業なしが原則
  教職員調整手当4%(月8時) = 今の実態から大きく乖離」
- 教職希望の若者が減少しています。 


・「超勤4項目 
  ①生徒の実習 ②学校行事 ③職員会議 ④ 非常災害」
- 超過勤務が認められるのは上の4項目のみとされています。
  「残業なしが原則中の原則」と言われるわけです。


・「校長は労務管理の現場責任者」


・「『子どものため』ばかり言うな」





もちろん、労働時間、給与等の待遇のみで教職に就いているわけではありません。


しかし、「子どものためだから」と言うのみで、健康管理をおざなりにしている教育行政
には…






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☆「先生が忙しすぎるをあきらめない」妹尾昌俊 教育開発研究所2017年 ③

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◇本気の学校改善  あきらめる前にできる半径3mからの実践

[基本方針1]現実を見よ。本当にこのままでよいのかという対話を!

□忙しすぎる学校をあきらめているあなたへ
  


□そもそも法律上は残業なしが原則
    
 教職員調整手当4%(月8時) = 今の実態から大きく乖離
    

 超勤4項目 
  ① 生徒の実習 
 
  ② 学校行事 

  ③ 職員会議 

  ④ 非常災害
    
     |
    
 残業なしが原則中の原則         



□校長は人がいいだけでは× 

 校長は労務管理の現場責任者



□まず超勤勤務の見える化を

 <具体案1-1>
タイムカード・ICカードで労働実態を把握する
京田辺市  -  パソコンのログオフ把握 → 管理職のPC上に



□教員は自分のためにも時間を把握しよう

 <具体案1-2>
養護教諭、事務職員の○○
  

 <具体案1-3>
弊害について気付き振り返る場を







[基本方針2]「子どものため」ばかり言うな

□6つの神話を疑って掛かろう

 <具体案2-1>
目標の重点化の前に課題の重点化を
重要課題トップ3について教職員等の義務を出す


 <具体案2-4>
振り返りシート チェックシート式
提出物等の丁寧なチェックも、もう少し楽にしてみる








[基本方針3]教員でなくてもできることは他にさせるとともにチームで対応できるよう
       にする

□その仕事はあなたでなくてもできない?

 <具体案3-1>
学習アシスタントの活用(岡山県) 



□教員がお金を扱う仕事を大幅に減らす

 <具体案3-2>
役割分担の見直しにとどまらず、学習プロセス自体の見直しをする
  


□日常的な不満と疑問が背改善のヒント
  
 <具体案3-3>   
何でも自前はやめ、過去や全国の実践等から真似て学ぶ

玉置崇教授「仕事が速い人は模倣…」
  

 <具体案3-4> 
仕事を任せきりにせず、進捗を確認し悩みを打ち明けられる場を作る



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