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「先生が忙しすぎるをあきらめない」妹尾昌俊 教育開発研究所 2017年 ④(最終) [読書記録 教育]

今回は 2月11日に続いて 妹尾昌俊さんの
「先生が忙しすぎるをあきらめない」の紹介4回目最終です。



教師の多忙化が深刻な問題として話題になっています。
「あきらめない案」とは何か興味深く読みました。




出版社の案内には、


「日本の教員の長時間労働、いわゆる“ブラック"な職場環境が大きな社会問題となって
 います。学校はなぜ『多忙』で『長時間労働』なのか、学校の多忙の実態を豊富な調査
 データをもとに分析するとともに、深刻化する学校の『多忙』の状況を改善していくた
 めに、『勤務実態の見える化』『分業化』『部活動の改善』『外部人材の活用』などの学
 校改善をどう実現するか、今日からできる効果的な学校改善のアイデアを、学校現場の
 よさと弱みを熟知する著者が提示します。」


とあります。




今回紹介分から強く印象に残った言葉は…

・「伝統・前例だからと思考停止せず今日的に有効かを問い直そう」


・「管理職はいい人と言うだけではダメ。キビシイことも言い、立て直す支援を」


・「学校のサポーター、応援団を増やそう」


・「働きやすい職場を作り、学び続ける教職員チームになろう」





「参考文献」が大変参考になります。
読書のリレーができます。



誰か悪役に徹する人がいないと状況は改善しません。
「それぞれの学校による」のでしょう。



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☆「先生が忙しすぎるをあきらめない」妹尾昌俊 教育開発研究所 2017年 ④(最終)

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◇本気の学校改善(2)  あきらめる前にできるはんけい3mからの実践

[基本方針4]伝統・前例だからと思考停止せず今日的に有効かを問い直そう

 <具体案4-1> 

「その活動、行事は何のため」を問い直す



 <具体案4-2> 

学テ、授業研究などが形骸化していないか課題やビジョンとの関係から見直す





[基本方針5]管理職はいい人と言うだけではダメ。キビシイことも言い、立て直す支援
       を

 <具体案5-1>

事務やアシスタントとの分業を進め、人材育成に時間を!



 <具体案5-2>
「みんな忙しい」とはいえ、差はある。仕事量の少ない人を立て直すのに管理職は
   フィードバックを



 <具体案5-3>

子供たちの自己肯定感や自分への信頼を高めて深刻な問題を未然に防ぐ






[基本方針6]学校のサポーター、応援団を増やそう

 <具体案6-1>

PTAや学校支援活動の充実をはかり学校への信頼を高める
  


 <具体案6-2> 

クレーマーには正論よりも、あなたのことを大切に思っているとのメッセージを



 <具体案6-3>

コミュニティスクールを通じて地域の応援団を増やす






[基本方針7]働きやすい職場を作り、学び続ける教職員チームになろう

 <具体案7-1>

「長く働き一生懸命が美徳」をやめる評価軸を変える

   価値観 
  「限られた時間の中できちんと仕事を終え、早く帰っている人はかっこいい
       (もちろん忙しい人の手助けをしながら)」
      
    「良い教育者になるには、仕事以外の時間は自己研鑽の時間を大切にする」  



 <具体案7-2> 

働きやすい職場を目指して身近なところから工夫していく
 

◎先生は自分のことを大切にしよう

 <具体案7-3>

たまには一人きりで考える時間を


◎学校改善とイノベーションのヒントはあなたの半径3m以内にある





◇瀬尾昌俊

教育研究家 学校マネジメントコンサルタント



◇参考文献
内田良 「教師の1日」

 佐藤学 「教師花伝書」小学館 2009

 高木亮 「教師の職業ストレス」ナカニシヤ出版 2015

 横藤 雅人 武藤 久慶
「その判断、学校をダメにします! 管理職・主任のための『かくれたカリキュラム』発
  見・改善ガイド」 明治図書出版 2016

前屋毅 「ブラック化する学校」青春出版社 2017
 
内田良 「教育という病」光文社 2015
 
久冨義之「日本の教師 その12章」新日本出版社 2017
 
岩瀬直樹「成果を上げて5時に帰る教師の仕事術」学陽書房 2016
 
玉置崇 「主任から校長まで学校を元気にするチームリーダー…」明治図書出版2015
 
久我直人「教育再生の理論と実践」現代図書 2015
 
諸冨祥彦「教師の資質-できる教師を」朝日新聞出版 2013 
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