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「子ども観の戦後史」野本三吉 現代書館 2007年 ⑧ [読書記録 教育]

「学校に子供たちをつなぎ止めているものは,学校社会における私的空間(休み時間・放
課後)であり,気のあった友人関係である。」





今回は、3月14日に続いて、野本三吉さんの
「子ども観の戦後史」の紹介 8回目です。


出版社の案内には、



「敗戦以来、日本人の『児童観』はどのように変化したか、子どもを把えた戦後の書籍を
 通し、子どもを取りまく社会現象の変化の中での子どもを見る眼、子ども自身の生活の
 変遷を追ってみた。社会構造の変化を通した人間関係の変遷の中での子どもの変容をみ
 る。」




とあります。





今回紹介分から強く印象に残った言葉は…

・「職業訓練の再発見」


・「親自身が伝えるべき技術と知恵」


・「『福子(フクゴ)』『福虫(フクムシ)』『宝子(タカラゴ)』」


・「伝統的組織集団共同体 ←→ 私的領域」
→ 境目をどこにおくか…





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☆「子ども観の戦後史」野本三吉 現代書館 2007年 ⑧

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◇スパルタの海

□自信を失った親



□戸塚ヨットスクールの世界

 普通のヨットスクール

  → せっぱ詰まった親からの依頼による青少年でいっぱいになってしまった



□職業訓練の再発見

 1979(昭和54)年2月 戸塚ヨットスクールで死者
 
 劇薬 1983(昭和58)年6月逮捕



 親自身が伝えるべき技術と知恵

 






◇教育から学育への転換

□「自己教育」への模索  

 山岸会との出会い



□共同体の子どもと「子育て」

 





◇「福子」の思想

□「福子」の伝承

 障害児は嘗て…

 「福子(フクゴ)」「福虫(フクムシ)」「宝子(タカラゴ)」



□障害児と共に生きる



□生きる主体としての子ども




 



◇私的空間の解放

□私的空間 ~ 登校拒否児の登場

 1960 学校恐怖症 → 登校拒否 →不登校


原因 ・自主性の発達のおくれ

    ・両親の育て方を改め自主性の発達を宇長いことに努力要



「生活のすべてを子供たちに任せる」平井信義


 子ども自身が自ら育つ場
   東京シューレ


 学校回避と私事化現象
伝統的組織集団共同体 ←→ 私的領域

献身価値の揺らぎ



  子ども ・規則に束縛を感じず「何とかなるさ」なりゆきまかせ

      ・好み・気分・感性的基準



 ※ 学校に子供たちをつなぎ止めているものは,学校社会における私的空間(休み時間
  ・放課後)であり,気のあった友人関係である。



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