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「子ども観の戦後史」野本三吉 現代書館 2007年 ⑪(最終) [読書記録 教育]

今回は、4月5日に続いて、野本三吉さんの
「子ども観の戦後史」の紹介11回目 最終です。


出版社の案内には、



「敗戦以来、日本人の『児童観』はどのように変化したか、子どもを把えた戦後の書籍を
 通し、子どもを取りまく社会現象の変化の中での子どもを見る眼、子ども自身の生活の
 変遷を追ってみた。社会構造の変化を通した人間関係の変遷の中での子どもの変容をみ
 る。」




とあります。




子どもと民俗、深い関係があるように感じています。



今回紹介分から強く印象に残った言葉は…

・「関係の貧困化・経験の貧困化」


・「消費する(所有)関係」


・「『使い捨て社会』から『質の時代』へ」





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☆「子ども観の戦後史」野本三吉 現代書館 2007年 ⑪(最終)

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◇学級崩壊現象の背景

□学級崩壊の実態




□学童保育所での子どもの変化

 尾木直樹  
  ・多動性 

  ・小暴力多発

  ・基本的生活習慣の欠如

・パニック現象

  ・コミュニケーション不全

  ・衝動性


 学童保育所
① 親の前ではよい子に変身

② 自己中心的児童の増加

③ 言葉が粗暴

  ④ 片づけ・挨拶などの基本ができていない

  ⑤ 夜型の生活の子が増えた


↓↓ (アンケート調査)

 小学校低学年児童の特徴(尾木)

「親に甘えない。本当のことが言えない。わがまま。自分勝手。思いやりなし。仲間への
 気遣いをする。落ち着きなしか落ち着きすぎ。人の話を聞けない。無気力。きれやすい。
 全体としてコミュニケーションスキルの欠落」



関係の貧困化・経験の貧困化

↑↓

消費する(所有)関係




□ポスト資本主義への転換は可能か

 学級崩壊
① 子どもの側からの自然発生的な異議申し立て

社会的自立は?

  ② 現代社会がどのように変化しているか

資本主義社会


 




◇子供観の新たな展開

□高齢化社会と子ども

 近代社会の価値観 
  「より豊かな社会」を実現するために「発展すること」「成長すること」を最大の目
  標にしてきた  ←→ 環境を犠牲

↑↓

 「使い捨て社会」から「質の時代」へ




□「ケア」の思想と子供たち

 ケア 「世話」「気にかける」「気遣い」「配慮」「関心」

一人一人孤独な人間が惹かれ合うこと




□円環するライフサイクル

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