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「ボクはぬくもり配達人」坂本新兵 主婦の友社 1986年 後半 [読書記録 一般]

「みんなずるい。ずる賢い親でいる大人が多すぎる。子どもに対しても大人同士でも怒ら
 ないのはずるい。怒らないのは、怒れば責任を取らなきゃいけないし、怒らない方が得
 だと考えるから。」





今回は、4月18日に続いて、坂本新兵さんの
「ぼくはぬくもり配達人」後半を紹介します。


「ピンポンパン体操」のシンペイちゃん。
懐かしさいっぱいです。



出版社の案内には、


「『甘ったれるな!親も子も…』『ピンポンパン』のシンペイちゃんが喜びを、怒りを、
 ストレートにぶつける。」


とあります。





今回紹介分から強く印象に残った言葉は…

・「せめて、まず悪いことを1つやめましょう。それはいいことをやるのに値します。」


・「痛みを知らない人間が『正しいことをやろう』とたてまえで呼びかけるのは無責任き
  わまりない。」


・「不気味な子供を増やすな」






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☆「ボクはぬくもり配達人」坂本新兵 主婦の友社 1986年 後半

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◇悪いこと1つやめよう

□ 心の痛みが分かる人と出会う

「春フラワーショップ」社長さん



□自立する子を妨げるな

誰が「人間のくず」にした?



□いま怒りが足りない
   
 みんなずるい。ずる賢い親でいる大人が多すぎる。子どもに対しても大人同士でも怒ら
ないのはずるい。怒らないのは、怒れば責任を取らなきゃいけないし、怒らない方が得だ
と考えるから。



□「ただしいことはやる」はたてまえ論

 衆院法務委員会参考人 昭和58年3月

「いいことをやろうと考えるとやりにくいかもしれません。せめて、まず悪いことを1つ
 やめましょう。それはいいことをやるのに値します。」
 
         |

 たてまえ社会でいいのか?
 


□臨教審   

 子育ての時期はとっくに終わり、いや、子育てなんか他人任せでしなくてすんだが、ど
のようにしてエラくなったのか、とにかく功成り名を遂げて、さて、たてまえで「子供に
愛情を!」「豊かな心を!」と唱えても実効は期待できない。 

痛みを知らない人間が「正しいことをやろう」とたてまえで呼びかけるのは無責任きわ
まりない。


   それよりも、大人一人一人の身の回りの悪いことを一つ止めましょう。


 
□「審議会」「研究会」「懇談会」「討論会」
   
 ~ 子供の問題をどうしたらいいのか?   

青少年の人づくりをどうしていったらいいのか?



 おこがましくありませんか?

「 いろいろ話し合われましたけれど、何が決まりましたか?結論は出そうもありません
 し、決めようがありませんよね。それは、大人の目でしか子供たちを見ていないからだ
 と思うんです。子供のことをどうしよう、こうしようというのは、子供一人一人の心の
 内に入り込み、一人一人の痛みを知ってこそ初めてできることなんです。
  全体的に子供をとらえて、どうこうしようというのはできない相談です。ですから…、
 子供たちのことはおいといて、大人がつくっている社会をどうするか、大人として何が
 できるかを議論しましょう」



□「悪いことを止める」は簡単

(例) ◎テレビのスイッチを切る



□不気味な子供を増やすな



□「生」と「死」に立ち会わそう

 立川談志「いま長屋がタテになったよ」
 


□悔いなく先に死にたい



□命を人生を重んじよう




◇坂本新兵(佐藤親弘)
昭和10年東京生 落合第2小学校卒 早稲田工業高校→日大法学部3年中退
 昭和33年 NHKびっくりスコープ  昭和49年~保護司
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