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「続午前八時のメッセージ」草柳大蔵 静岡新聞社 2002年 ② [読書記録 教育]

「自分がメッセージを送ることはできるけれども、人のメッセージを聞く能力がどんどん
 低下しているんです」   
 





今回は、4月25日に続き、草柳大蔵さんの
「続・午前八時のメッセージ」の紹介 2回目です。



草柳さん、静岡の教育に深く関わっていました。




出版社の案内には、


「評論家・草柳大蔵が送る待望の第2弾。家庭、学校、社会、さまざまな角度から子ども
 の心を見つめ、輝く未来のために祈りを込めて語る珠玉の99話。」


とあります。





今回紹介分から強く印象に残った言葉は…

・「無言化社会の父親  親子の接触時間の問題」


・「少年少女が非行に走る原因の61%は幼児期の両親あるいは祖母による溺愛」


・「岡潔(数学者)
  数学をやっていて一番必要なのは、情 = 情緒 なんだ。だから知情意でなく、情
 知意が本当だ。」







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☆「続午前八時のメッセージ」草柳大蔵 静岡新聞社 2002年 ②

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◇お父さんとお母さんへのメッセージ(2)

□無言化社会の父親  親子の接触時間の問題
    
 教育問題

  = お父さんお母さんのあり方、社会のあり方 



 無言化社会 ~ 聞き下手
       
   聞く機会が少ないものだから、ついつい聴き方を忘れてしまう
    


 親子の接触問題  
  日本 父親30分  母親1時間
  
   米国 父親3時間 母親6時間
   
               ↓

「自分がメッセージを送ることはできるけれども、人のメッセージを聞く能力がどんどん
 低下しているんです」   

               ∥
 
            「父親の声をもっと聞かせたい」





□刺激が脳を発達させる
    
 イギリス「エコノミスト」
       

 米国 シリコンバレー 企業家 「急性富豪症候群」
 

 急に金持ちになったことが心の負担に
   
  ①社会貢献  ビル・ゲイツ財団
       

 しょっちゅう外界からの信号を受け取るような環境の中にその人間を置くのが一番いい
と言うんですね

                 |

 驚いたとき、びっくりしたとき大変な信号操作(大脳)
 
   これが頭をよくする元  


「少年少女が非行に走る原因の61%は幼児期の両親あるいは祖母による溺愛」

= 過保護

・ 親がすぐに手を出すことは百害あって一利なし
          
   ・ お金があることは子育ての上ではマイナス  
  




□「知情意」ではなく「情知意」

 ローリング 
   中学生の時 授業中落書き

先生が「あなたは私に対して大変失礼なことをしていますね」


 岡潔(数学者)

「数学をやっていて一番必要なのは 情 = 情緒なんだ。だから知情意でなく、情知意
 が本当だ。」



情があると全体と一緒になれるから
    



□毅然たるお父さん毅然たるお母さん
      
「あなたは今、随分みっともないことを皆さんにしているのよ」






□子どものゴールを考える

 若林繁太「子どもを非行にする十箇条」 1985『教育よ甦れ』

  ① 子どもに学習を強いること   

  ② 夫婦げんかを派手にすること

  ③ 不平はたゆみなく主張すること 

  ④ 子どもを徹底して大切にすること

  ⑤ 夫婦は教育理念を違えること
 
  ⑥ 子どもの要求は何でも聞き入れること

  ⑦ 子どもの人格を常に評価すること

  ⑧ 子どもは勝手に行動させること

  ⑨ 常に子どもを他人と比較すること

  ⑩ 流行に遅れない子にすること


大切なのは、子どものゴールを親が考えること = 家庭教育の基本
①職分   手に技を持つこと


  ②自己形成 自分の意見を自分の言葉ではっきり
③他人に対する思いやり


  |

家庭教育の基本 職分、自己形成、他人に対する思いやり
  



□家族の活性化のために

 濱崎タマエ 
   1997「子どもが見つめる家族の未来」

スーパーとコンビニ、売上高逆転1997

小さい旅行を-いろいろな家族
    

 吉田カズコ 今の家族は社会から非常に縁遠い人間のグループ
    中山間地帯 ~ 手作りの食事 = ぬくもり
       小旅行をこそ     




□死について語ること
はらみちを 「お母さん」岩崎書店
高田敏子  「娘におくる言葉」大和書房

仏教の「思力」 
      人間が意識しないでも髪、爪は毎日伸びる
            |
      お遍路さん 「同行二人」 カサと白装束
            |
         歩きながら思力を感じる「薫習」  
死についていつ子どもに語ってやるか


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