SSブログ

「続午前八時のメッセージ」草柳大蔵 静岡新聞社 2002年 ③ [読書記録 教育]

イザベラ・バードの言葉

「私は、これほど自分の子どもをかわいがる人々を見たことがない。子どもを抱いたり背
 負ったり、歩くときには手を取り子どもの遊技をじっと見ていたり、参加したり、いつ
 も新しい玩具をくれてやり、遠足や祭りに連れて行き、子どもがいないといつもつまら
 なそうである。他人の子どもに対しても適度に愛情をもって世話をしてやる。父も母も
 自分の子に誇りをもっている。」

「ヨーロッパの子どもたちを日本の子どもたちと一緒に遊ばせたり住まわせたり勉強させ
 たりしない方がいいと思う。なぜかというと、日本の子どもたちには表と裏がある。…」






今回は、5月 3日に続き、草柳大蔵さんの
「続・午前八時のメッセージ」の紹介 3回目です。



静岡県の教育界では、長く草柳さんの言葉「意味ある人」が残っています。




出版社の案内には、


「評論家・草柳大蔵が送る待望の第2弾。家庭、学校、社会、さまざまな角度から子ども
 の心を見つめ、輝く未来のために祈りを込めて語る珠玉の99話。」


とあります。





今回紹介分から強く印象に残った言葉は…

・「日本の子どもたちは人が見ていない所では極端に下品で野卑」
「日本の大人が子どもたちに対してけじめを付けていないから」
- これは現在でも…?


・「必要なのは量のゆとりではなく質のゆとり
質のゆとり = 子どもたちの主体性の回復」


・「『今日も怒らなかった』という字を毎日書けるかどうか付けてごらん 」
- 毎日の帰り、自分に問い掛けています。


・「テレビを見てしまうとすぐに分かったような気になってしまう」
- テレビがネットに変わっただけで…



<浜松の新名所 浜松ジオラマファクトリー!>

  ものづくりのまちとも言われる浜松。
 山田卓司さんのすばらしい作品を 
 ザザシティ西館の浜松ジオラマファクトリーで味わえます。
 お近くにお寄りの時は ぜひ お訪ねください。

浜松ジオラマファクトリー







☆「続午前八時のメッセージ」草柳大蔵 静岡新聞社 2002年 ③

1.jpg

◇子どもの環境はこれでよいのか(1)

□日本人は子どもが大好き - 明治初期、外国人が見た日本の親子


◎イザベラ・バード
  『日本奥地紀行』  山形県米沢盆地 = 東洋のアルカディア(桃源郷)

「私は、これほど自分の子どもをかわいがる人々を見たことがない。子どもを抱いたり背
 負ったり、歩くときには手を取り子どもの遊技をじっと見ていたり、参加したり、いつ
 も新しい玩具をくれてやり、遠足や祭りに連れて行き、子どもがいないといつもつまら
 なそうである。他人の子どもに対しても適度に愛情をもって世話をしてやる。父も母も
 自分の子に誇りをもっている。」
    


◎ルイス・フロイス 

「我々の間では普通のことだが、ムチで打って子どもを懲罰すると言うことが日本では滅
 多に行われない。ただ言葉によって叱るだけだ。」



◎子どもが大人文化に触れる時期は

 イザベラ・バード

「ヨーロッパの子どもたちを日本の子どもたちと一緒に遊ばせたり住まわせたり勉強させ
 たりしない方がいいと思う。なぜかというと、日本の子どもたちには表と裏がある。…」
   
               |

  日本の子どもたちは人が見ていない所では極端に下品で野卑

 ∥ 

日本の大人が子どもたちに対してけじめを付けていないから

道徳的堕落やウソがあるのが人生だといった大人の世渡り手段までも子どもの自
   立心が完成する前に見せてしまっているのがいけない



 大人が子どもに対して与えるけじめというものをもっていなかったことが明治文化の中
の偉大な損失



□子どもが感じるいいにおい
    
◎子どもの俳句 
 
 「さそり座の尾の一撃の流れ星」
           
 「天国はもう秋ですかお父さん」
           
 「出稼ぎの父の長靴掃いてみる」
           
 「ほたるとり父と歩けば父のにおい」
           
 「お父さん春風積んでダンプのうんてん」
           
 「春風にやめた先生のかおりがする」
           
 「たかいたかいして夕焼けが見たいから」
           
 「あの丘は風があるらし麦の秋」



◎金子兜太 

 『小学生の俳句歳時記』



◎七田真  

 『子どもの右脳を鍛える作文練習帳』
  


□愛情の渦巻きを大切に


 
□真のバリアフリーとは
 
 健常者がバリア



□主体性が回復するための雰囲気作りを

 吉野源三郎 『君たちはどう生きるか』

いじめ → 一緒に闘おう  一歩踏み出す子ども


 ※ 必要なのは量のゆとりではなく質のゆとり

質のゆとり = 子どもたちの主体性の回復



□みんなスペシャル

 『僕9歳の大学生』矢野禅


 セサミ・ストリート 
  「君はスペシャル、君はスペシャルんそして他の子もそれぞれみんなスペシャル」


 米国教育方針 
  「人間は50%がネイチャー(生まれつき)であとの50%はナーチャー」

   ナーチャー=養いそだてる



□今日も怒らなかった

 鈴木鎮一 「メソッド鈴木」

   少年刑務所面談員に 子どもに日記を付けさせる

   「今日も怒らなかった」という字を毎日書けるかどうか付けてごらん


自己抑制 = 自分を見つめること
  


□テレビの伝達性とは

 子どもの夢 
  → 芸能人とプロ野球
  
  = 元手を掛けない割に目立って華やかで高収入



 テレビを見てしまうとすぐに分かったような気になってしまう



自分の頭を使って、論理理屈を使って自分が受け取った情報を解釈していく知的努力を
しなくなった



文明の発達 
  「人間が流す汗の量を少なくするため」

… ここまで落ちた人間の価値観


nice!(133)  コメント(0) 
共通テーマ:学校