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「人生の価値それとも無価値」ひろさちや 講談社 2003年 前半 [読書記録 宗教]

「人は生まれ,苦しみ,そして死にます」






今回は、ひろさちやさんの
「人生の価値それとも無価値」1回目(前半)の紹介です。


メモしておきたい言葉ばかりです。




出版社の案内には、


「人間の価値を測ることは人間を商品化することだ。商品化された人間は奴隷である。『し
 ょせん人生は無意味』という思想から始まる人生論こそ、人生に自信をつけてくれる。」


とあります。





今回紹介分から強く印象に残った言葉は…

・「日本人の多くが奴隷になっている 社奴・社畜」


・「人間を商品化しないこと 奴隷根性を捨てること」


・「富は神からの委託物である」


・「大阪の商売人は金に頭を下げる。金を持っている人間を尊敬しているんやない」


・「人生に目的なんてない。人は生まれてきたついでに生きているんだ」


・「仕事を生き甲斐にしてはならない
  → 渋々働けばよい = 奴隷になるな」
- 月刊誌で経営者の説く「道徳」的な話をわたしがいやらしく感じてしまうのは、きっ
 と、「もっと働け、頑張れ頑張れ仕事が一番だ」という隠された言葉を感じてしまうか
 らでしょうか。




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☆「人生の価値それとも無価値」ひろさちや 講談社 2003年 前半

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◇まえがき

「人は生まれ,苦しみ,そして死にます」



 宗教や哲学の仕事 = 世間の常識を打ち破ること






◇人間は商品ではありません

 人生は下り坂
   → 「人生は上り坂」観念にとらわれている



 人間の価値を測ってはいけません  
   古代ギリシア人…40歳頃が最盛期



 日本人の多くが奴隷になっている 
   社奴・社畜



 ついにはゴミ扱いされる人間



 「怠ける権利」を要求すべきであった(ラファルグ-仏)



 ソクラテス・臨済が言う「本物のあなた」

◎人間を商品化しないこと 

   ◎奴隷根性を捨てること







◇欲望の奴隷となるな

「ほとけさまにお願いするな」



 奴隷の欲望に基づく幸福は幻影・渇愛

資本主義の幸福 幸福=充足 釈迦が教える幸福 幸福=知足
  欲望 少欲



 紀元前2世紀のローマ政治家カトー

「君の欲しい物は買うな,必要なものを買え」



 仏さまからのいただきものに感謝する



 我々はこの娑婆にやってきた客人



 万能の神を奴隷として所有したい日本人



 神は金持ちに財を預けておられる
  アンドリュー・カーネギー(1853~1919)
    「富は神からの委託物である」



 金だけに頭を下げる大阪人

「大阪の商売人は金に頭を下げる。金を持っている人間を尊敬しているんやない」
    有名人であることとその人の人間的価値とは無関係



 大昔の人々は人間の価値なんて考えなかった

人間を商品として見る見方で論じてはならない






◇生き甲斐なんていらない

 男性は額に汗して働く懲罰を与えられた

  男性 … 働く罰 (男性は女性を支配せねばならぬ義務)

  女性 … 出産の罰'(陣痛),男性に支配される罰↑



 日本人は「労働神事説」の信奉者  

   農業に於いてのみ「労働は神聖だ」観



 「生き甲斐」という曖昧な日本語

生き甲斐なんて感じない社会の方が…



 人生の旅はゆっくりがいいですね

ひろ「人生に目的なんてない。人は生まれてきたついでに生きているんだ」



 人生の旅はいい加減のペースで 
    中道 ~ いい加減



 仕事を生き甲斐にしてはならない

   → 渋々働けばよい = 奴隷になるな

  下手が下手のママ楽しむのがアマチュア
  
     ↓

 
 人生のプロになるな,アマになれ!
スポーツ des(離れて)+porter(運ぶ)

スポーツとは仕事を離れること



 クーベルタン男爵(1863~1937)
    Not To Win,But To Take Part

= 弱い者は弱い者の役割を果たせばよい



 人生と同じ 
   敗者が敗者の役割を務めること

負ける者は負けてよい

落ちこぼれる者は落ちこぼれてよい

   怠け者は怠け者でよい


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