「セルフラーニング どの子にも学力がつく」平井雷太 新曜社 2005年 ⑤ [読書記録 教育]
「旧標準 指摘して気づかせる教育
新標準 自ら気づく自覚を促す教育」
今回は、6月19日に続いて、平井雷太さんの、
「セルフラーニング どの子にも学力がつく」5回目の紹介です。
出版社の案内には、
「著者はプリント教材によって、子どもがすすんで学び、学力がつくユニークな『セルフ
ラーニング』(らくだ学習法)の教室を主宰しています。現在までに学んだ生徒数はお
よそ3000人、全国で50近い教室ができています。そのノウハウを説いた小社『セルフ
ラーニング』は初版から15年ロングセラーとなってきましたが、このたび待望の新版
が完成しました。子どもの自発性や学力低下論争、教育改革への提言を盛り込み、装丁
を一新。気鋭の社会学者宮台真司氏の強力な推薦をいただきました。著者による『らく
だ学習法』(実業之日本社・筑紫哲也氏推薦)と合わせて、ぜひお願いいたします。」
とあります。
今回紹介分から強く印象に残った言葉は…
・「頭の善し悪しは『処理能力』」
・「人が自分で手を動かして学習しない限り決して身に付かない」
・「できないのは自分がやらないから」
・「子どもは指摘してもそれだけでは変わらない」
<浜松の新名所 浜松ジオラマファクトリー!>
ものづくりのまちとも言われる浜松。
山田卓司さんのすばらしい作品を
ザザシティ西館の浜松ジオラマファクトリーで味わえます。
お近くにお寄りの時は ぜひ お訪ねください。
☆「セルフラーニング どの子にも学力がつく」平井雷太 新曜社 2005年 ⑤
◇学力はだれにでも付く セルフラーニングの秘密
1 学力とは何か
基礎学力が付けば万事うまくいく
その力をつけるプロセスそのものに意味
「楽苦だ」
「学力」はどの子にも付く
2「頭がいい」「頭が悪い」とは何か?
頭の善し悪しは「処理能力」
まず処理能力を高めること
3「処理能力」とは何か
「すらすらできる」ことの大切さ
プリント
- 本人が自分で手を動かして学習しない限り決して身に付かない
学習者の判断力が問われる
処理能力の表れ方
約分・異分母同士の足し算の学習 = 情報処理能力 → 積極的に
4 何より大切な「自発性」
「ほめない」「評価しない」ことの大切さ 内発的動機付け
外的動機付け
「ヒドゥン・コスト・オブ・リウォード」(報酬の隠れたコスト)
ものすごい代償
佐伯ゆたか 「わかることの意味-学ぶ意欲の発見」
能力は変動する
「固定能力観」と「変動能力観」
自分から仮説
◎ らくだ学習法は、人が固定観念として持ってしまった「固定能力観」を「変動能力観」
に変える役割を担っている
= できないのは自分がやらないから
5 自主性と自発性
「子どもは指摘してもそれだけでは変わらない」
パノプティコン(=一望監視装置)2005
18世紀末英国・ベンサム(哲学者)考案の建築様式
中心が監視塔となっている円形の牢獄
監視する側から一切を見ることができるが、決して囚人からは見られない
~ いつも見られている感覚に
→ 学校、病院、兵舎、企業、家庭にこのシステム
↓
看守の望むように自分から動くことを「自主性がある」と言う
|
自主性とは教師の思惑通り動くことなのか?
↑
◎ 教師が監視塔の中にいて、子どもたちにこうなってほしいと願い、そのために褒めて
おだてて物でつって競争させるというような外的刺激で子どもたちを動かそうとして
も、ピクリとも動かないで子どもたちがあちこちに出現している。
↓
不登校、ニート、引きこもり
パノプティコンが考案され百年以上がたった今、こういう子どもたちが大量に生ま
れたことを考えると、パノプティコンを必要としない時代に入ったとしか考えられな
い
|
監視システムの定着により
「言われたことしかできない自主性のある子どもたち」
↑
自発性の高い子が徐々に増え次第にこのシステムは失われていくことになるだろう
6 セルフラーニングと新標準・旧標準
「ニュースクール講座」(指導者養成講座)
3つのコンセプト
「評価しない・目標を持たない・疑似空間を作らない」
|
「どならない・手をあげない・教えない」の三つのタガ
旧標準 指摘して気づかせる教育
新標準 自ら気づく自覚を促す教育
学習コーディネーター
新標準 自ら気づく自覚を促す教育」
今回は、6月19日に続いて、平井雷太さんの、
「セルフラーニング どの子にも学力がつく」5回目の紹介です。
出版社の案内には、
「著者はプリント教材によって、子どもがすすんで学び、学力がつくユニークな『セルフ
ラーニング』(らくだ学習法)の教室を主宰しています。現在までに学んだ生徒数はお
よそ3000人、全国で50近い教室ができています。そのノウハウを説いた小社『セルフ
ラーニング』は初版から15年ロングセラーとなってきましたが、このたび待望の新版
が完成しました。子どもの自発性や学力低下論争、教育改革への提言を盛り込み、装丁
を一新。気鋭の社会学者宮台真司氏の強力な推薦をいただきました。著者による『らく
だ学習法』(実業之日本社・筑紫哲也氏推薦)と合わせて、ぜひお願いいたします。」
とあります。
今回紹介分から強く印象に残った言葉は…
・「頭の善し悪しは『処理能力』」
・「人が自分で手を動かして学習しない限り決して身に付かない」
・「できないのは自分がやらないから」
・「子どもは指摘してもそれだけでは変わらない」
<浜松の新名所 浜松ジオラマファクトリー!>
ものづくりのまちとも言われる浜松。
山田卓司さんのすばらしい作品を
ザザシティ西館の浜松ジオラマファクトリーで味わえます。
お近くにお寄りの時は ぜひ お訪ねください。
☆「セルフラーニング どの子にも学力がつく」平井雷太 新曜社 2005年 ⑤
◇学力はだれにでも付く セルフラーニングの秘密
1 学力とは何か
基礎学力が付けば万事うまくいく
その力をつけるプロセスそのものに意味
「楽苦だ」
「学力」はどの子にも付く
2「頭がいい」「頭が悪い」とは何か?
頭の善し悪しは「処理能力」
まず処理能力を高めること
3「処理能力」とは何か
「すらすらできる」ことの大切さ
プリント
- 本人が自分で手を動かして学習しない限り決して身に付かない
学習者の判断力が問われる
処理能力の表れ方
約分・異分母同士の足し算の学習 = 情報処理能力 → 積極的に
4 何より大切な「自発性」
「ほめない」「評価しない」ことの大切さ 内発的動機付け
外的動機付け
「ヒドゥン・コスト・オブ・リウォード」(報酬の隠れたコスト)
ものすごい代償
佐伯ゆたか 「わかることの意味-学ぶ意欲の発見」
能力は変動する
「固定能力観」と「変動能力観」
自分から仮説
◎ らくだ学習法は、人が固定観念として持ってしまった「固定能力観」を「変動能力観」
に変える役割を担っている
= できないのは自分がやらないから
5 自主性と自発性
「子どもは指摘してもそれだけでは変わらない」
パノプティコン(=一望監視装置)2005
18世紀末英国・ベンサム(哲学者)考案の建築様式
中心が監視塔となっている円形の牢獄
監視する側から一切を見ることができるが、決して囚人からは見られない
~ いつも見られている感覚に
→ 学校、病院、兵舎、企業、家庭にこのシステム
↓
看守の望むように自分から動くことを「自主性がある」と言う
|
自主性とは教師の思惑通り動くことなのか?
↑
◎ 教師が監視塔の中にいて、子どもたちにこうなってほしいと願い、そのために褒めて
おだてて物でつって競争させるというような外的刺激で子どもたちを動かそうとして
も、ピクリとも動かないで子どもたちがあちこちに出現している。
↓
不登校、ニート、引きこもり
パノプティコンが考案され百年以上がたった今、こういう子どもたちが大量に生ま
れたことを考えると、パノプティコンを必要としない時代に入ったとしか考えられな
い
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監視システムの定着により
「言われたことしかできない自主性のある子どもたち」
↑
自発性の高い子が徐々に増え次第にこのシステムは失われていくことになるだろう
6 セルフラーニングと新標準・旧標準
「ニュースクール講座」(指導者養成講座)
3つのコンセプト
「評価しない・目標を持たない・疑似空間を作らない」
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「どならない・手をあげない・教えない」の三つのタガ
旧標準 指摘して気づかせる教育
新標準 自ら気づく自覚を促す教育
学習コーディネーター