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「過去への旅」小此木啓吾 近代文芸社 1996年 ④(最終) [読書記録 一般]

今回は、7月8日に続き、小此木啓吾さんの
「過去への旅」4回目の紹介 最終です。



出版社の案内には、


「『過去への旅』それは思い出という心の財産と再会し、心をより豊かにする旅である。
 精神分析医の権威である著者が、自らの幼少期の体験を通して自我の確立を探り、現代
 社会の身近な課題についても考察する。」



とあります。




今回紹介分から強く印象に残った言葉は…

・「マインドコントロールには隔離が必要」


・「自主性を持った個々のセルフ・コントロールを失い教団全体のコントロールに従属す
 る人間に成り下がっていく。」


・「五つのCの心の働きを巧みに操るのがカルトのマインドコントロールの手法」









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今回の演目は「青山士」他一席。
青山士(あおやま あきら)さんは、静岡県磐田市生まれの土木技術者。
パナマ運河建設に関わった方として、知られる方だそうですが、
不勉強なわたしは失礼ながら存じ上げませんでした。
だからこそ、楽しみです。

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☆「過去への旅」小此木啓吾 近代文芸社 1996年 ④(最終)

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◇カルト教団とマインドコントロール

□その離脱の方法は?

 オウム真理教
  - 異常な信念を共にする妄想集団





□カルト・ブレイカーズ(脱マインドコントロールを担う人々)

 米国のカルト教団 3000~5000


 マインドコントロールの方法

① 人々を優しく誘惑したり,あるいは脅しをかけて不安状態に陥れる

  - 良心の呵責に訴えて脅したり誘ったりする



巧みに仲間に引き入れる


 ② 日常生活から引き離し,隔離された時間と空間の中で暮らすように規制する

   自己モニタリング - 適切な情報が必要

取捨選択,照合 →適切な判断

   マインドコントロールには隔離が必要

   全くコミュニケーションが遮断されて一人きりになってしまって,そこに特定な考
  え・情報

   → 特定な考え方しかできなくなる


 ③ カルト教団の人間関係や行事のみに先進して暮らすように仕向けられる

   同一化 一体感 親密さ



  新しい価値観導入
すべての物事をその教団の価値規範のみで考える心の持ち主になっていく

            ∥

  自主性を持った個々のセルフ・コントロールを失い教団全体のコントロールに従属す
 る人間に成り下がっていく。

   教団の奴隷化





□5C 

(1)信念(コンビクション)を失った人に代わりの信念を植え込み,


(2)開かれたコミュニケーションから遮断し,カルトに都合の良い情報のみ伝え,


(3)良心(コンシェンス)の呵責に訴えての救いを説き,


(4)孤立させて,その代わりに教団の仲間への思いやり(コンサーン)を通して家族の
   代理を与え,


(5)個々人の自主的なコントロールを奪って,教団のコントロールに従属させる

       ↓

 五つのCの心の働きを巧みに操るのが                     
  カルトのマインドコントロールの手法






□カルトブレイカーズの仕事の手法

① 正確な情報を伝えて彼等の目覚めを促す


 ② 再び新しいマインド・コントロールの手法を用いる

カリフォルニア 西岡和美氏



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