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(1)キーワード「学級経営」30 (2)「ペンは剣よりも強し」小泉信三 恒文社 1997年 ①【再掲載 2012.9】 [読書記録 教育]

今回は、9月1日に続き、わたしの教育ノートから
キーワード「学級経営」30回目の紹介です。





今回紹介分から強く印象に残った言葉は…

・「『もし自分が○年○組の担任なら……』で作文を書かせる」


・「3段階 
  ① まず「してみせよう」
 ② 一緒にしてみせる
③ 任せてさせる  我慢」


・「学級通信は教師の人間宣言
  ・素っ裸の履歴書
・自前の語りを」





もう一つ、再掲載となりますが、
元慶應大学塾長現在の天皇陛下の教育係としても知られます小泉信三さんの
「ペンは剣よりも強し」小泉信三 恒文社 ① を載せます。

最近の報道の状況を見ると考えてしまいます。





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(1)キーワード「学級経営」30


◇学習のきまり
  
 チャイムの合図を守る


 次時の準備-筆箱の中身確認


 目で見て話を聞く





◇新学期
  
「もし自分が○年○組の担任なら……」で作文を書かせる





◇学級開きゲーム
 
□自己紹介ゲーム 

 5分(前の人を入れながら)



□並び競争 
 
 背の順,誕生日の早い順,家から学校まで遠い順,名前の画数が少ない順





◇記念写真
 
 クラス写真 始業式の日





◇学級目標
 
□目標作り3箇条 

 ① 子どもたちに取り組む意味が分かるもの

 ② 子どもたちの自立につながるもの

 ③ はっきりと評価のできるもの



□3段階 

 ① まず「してみせよう」

 ② 一緒にしてみせる

 ③ 任せてさせる  我慢





◇学級通信
  
 教師の人間宣言

  ・素っ裸の履歴書

  ・自前の語りを





◇最初の班
  
 ① 班の人数は6~8人


 ② 男女各一名の班長を互選すること


 ③ 男女混合であること



□班長会

 ① 自分の班の現状を分析させ


 ② 見通しを持たせ


 ③ 班長としての自覚を持たせる





◇グループ活動
 
 ア 係活動  

    必要性 新鮮なアイデア 活動内容の明確化
 

 イ 当番活動 

    個人の希望を生かした分担 曜日別に重点 活動ノート


 ウ 給食   

    マナー 話題


 エ 生活グループ  

    一日の生活の目当て 司会の輪番
 




◇帰りの会 
  
□定例  

 1 良かったことの発表


 2 個人やグループ(係当番等)からの依頼・連絡
      

 3 日直から気付いたことの発表 


 4 教師からの話


 5 帰りの歌



□曜日  

 月曜日 学級会議題の選定


 火曜日 一分間スピーチ


 水曜日 学級会活動の実施計画の発表


 木曜日 学級会反省カード


 金曜日 ミニレクリエーション


 土曜日 係の反省 来週の行事予定の確認
        (土曜日も登校していた頃懐かしいですね=ハマコウ註)













(2)「ペンは剣よりも強し」小泉信三 恒文社 1997年 ①【再掲載 2012.9】

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◇序・再刊に際して 

「ペンを執る者は、とかく批評されるよりも、他を批評することを好む。私自身もそうで
 ある。けれども、ペンの妄用の害は、剣の妄用の害に劣らない。」



「出版の自由は尊重されるべきだが、利益のために相手に向かって言えぬことみだりに相
 手を傷つけることを書いてはならない」







◇ペンと剣


「ペンは剣よりも強し」


□福沢諭吉

「もしも出版法などの妨げがなく自分に思う存分議論させたら筆の力で西南戦争を防ぐこ
 とができたはずだ」



 武器は常に濫用の危険が伴う



言論報道の自由はもとより大切であるが、私は今、筆を執る者の一人として、特に筆を
慎むことの大切であることを考えていい時期だと思うのである


 日本の言論報道の自由は、日本ではいわば拾い物の自由であったことは否定できぬ。筆
執る者が往々筆の自由を濫用して、人を傷つけ、また自ら傷付くのは、このような事情に
よるものと考えられる







◇再びペンと剣

□福沢諭吉 
   
 人に対して如何なる非難攻撃を加えるのも自由であるがただそれは当の相手に面と向か
って言い得ることを限度とすべきで、直接その人に向かっては言い得ないことを陰に回っ
て筆で書くのは卑怯な遠吠えだ。


 ※陰弁慶の声「君子の恥ずべき処なり」

   
 言論陣の守るべき倫理を説くよりも、声高く言論の自由を唱える方が遙かにたやすく快


 


□報道の自由
   
 = 公共の福祉を害せず、人の名誉とプライバシーを侵さぬ限り自由でなければならな
  い


  |

 本則 如何なる私事も当人の意に反しては公表せらるるべきでない

   (公共の福祉や安全のため必要でない限り)



小泉 
「問題の人が記者の友人、あるいは社長、もしくは編集長の娘であっても事実は事実とし
 て記事にするのか差し控えるのか?」

   (例:川端康成『吉野』の女主人公-捨て子だと言うべきか)




 もし万一自社については差し控えるが他人については遠慮無く書くと言うことになると
報道の自由の大義名分が怪しくなる




 しかし、この差別取り扱いは事実上行われその事例は無数であろう
  



「言論や報道の創作の自由を主張する者は記者や作家であるから、いずれも筆の専門家で
 あり、かつジャーナリズムという巨大な機関を持っている。これに対して右の自由の制
 限さるべき個とを主張したいと思っているものの側は概して『筆』がないし、また筆を
 ふるうべき紙面がない。したがって、刊行物の表面には一方の主張だけが比例外に大き
 く出る。それは、例えば拡声器の独占者が拡声器使用の自由を唱え続けるようなもので、
 反対の意見があっても(充分拝聴すべき反対意見があっても)拡声器に妨げられて聞こえ
 ないようなものだ」     




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