SSブログ

「心からのごめんなさいへ」品川裕香 中央法規 2005年 後半 [読書記録 教育]

今回は、9月10日に続いて、品川裕香さんの、
「心からのごめんなさいへ」後半の紹介です。




出版社の案内には、


「人の痛みや気持ちなんか、全然わからない。わかりたくもない。そう平然と言い放って
 いた非行少年たちが自分の犯した罪を自覚し、猛省し、変わっていく…。教育者や親の
 視察・講演依頼が全国から殺到する宇治少年院。その指導の実態と関係者の思いが今、
 初めて明らかにされる。」


とあります。





今回紹介分から強く印象に残った言葉は…

・「在院生に共通する『メタ認知能力の低さ』」


・「国語力の徹底向上 - コミュニケーション能力向上のために言葉を駆使する力」



・「『沈黙の時間』が自己コントロール力を向上させる」


・「親のコミュニケーション向上トレーニング」







<浜松の新名所 浜松ジオラマファクトリー!>

  ものづくりのまちとも言われる浜松。
 山田卓司さんのすばらしい作品を 
 ザザシティ西館の浜松ジオラマファクトリーで味わえます。
 お近くにお寄りの時は ぜひ お訪ねください。

浜松ジオラマファクトリー








☆「心からのごめんなさいへ」品川裕香 中央法規 2005年 後半

1.jpg

◇宇治方式の確立

□過剰収容で大混乱していた宇治少年院


□臨床心理の世界では絶対に考えられない向井の手法


□逃走未遂事件後,徹底した職員研修を開始する


□インフォーマルな少年集団の解体と共に芽生えた職員のやる気


□共通認識を持つための職員研修を繰り返す


□発達障害と犯罪とについての社会認識とその誤り
 在院生に共通する「メタ認知能力の低さ」
   
   発達障害に似た状態を示す子どもたちがいるから 


□指導システム 
  ①コントロール 

  ②参加

  ③委任・自治 

  ④社会復帰






◇宇治方式トレーニング

□生活レベルでの指導
  - 食事の改善



□国語力の徹底向上
   コミュニケーション能力向上のために言葉を駆使する力

  読む力を向上させるために毎日の日記指導を細かく

  コミュニケーションツール

  書く力・読む力を向上させるため漢字力を向上させる



□推論など基礎学力向上のための算数指導
ピア・ティーチング = 子ども同士の教え合い



□専門家の立場から竹田契一教授の登場
非言語コミュニケーション能力を向上させる「私語制限」

沈黙を守ることが非言語コミュニケーションの力を鍛える


ジェスチャー
「沈黙の時間」が自己コントロール力を向上させる
頭の中がクリアになる自己コントロール力
少年自身の内省へとつながる力,社会復帰のためのルール遵守



□聴く力をつける指導


□集団行動訓練も自己コントロール力の向上に大きな効果


□基礎体力を上げる宇治方式トレーニング


□親のコミュニケーション向上トレーニング
小澤直樹少年院長の登場






◇宇治方式の広がりと海外事情

□加古川学園 奈良少年院 イギリス アメリカ


□一人一人の子どもを理解する努力を怠ってはならない


□小栗正幸・細井保宏・白井義




◇品川裕香  1964年 兵庫県生 早大法卒
nice!(149)  コメント(2) 
共通テーマ:学校