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(1)「子どもが読書に夢中になる魔法の授業」ドナリン・ミラー かんき出版 2015年  (2)なださんのメンタルスケッチ「がん4つ」 なだいなだ 月刊JTU2013.7【再掲載 2013.11】 [読書記録 教育]

今回は、ドナリン・ミラーさんの
「子どもが読書に夢中になる魔法の授業」を紹介します。




出版社の案内には、


「クラス85%の生徒がいつも、州の統一テストで90点以上!!アメリカの公立小学校で実
 際に行われている読書の授業を紹介!花まる学習会の厳選141冊紹介!」


とあります。




今回紹介文より強く印象に残った言葉は…

・「小6クラスの目標『年間40冊の本を読む』」


・「読書は『頭』と『心』の冒険」


・「教育は双方向のコミュニケーション」


・「読書は国語力を挙げるたった一つの方法」





もう一つ、再掲載となりますが、月刊JITU2013年7月号より、なだいなださんの
「がん4つ」を紹介します。



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(1)「子どもが読書に夢中になる魔法の授業」ドナリン・ミラー かんき出版 2015年

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◇はじめに

 小6クラスの目標「年間40冊の本を読む」





◇魔法の授業が生まれたところ

 技術を磨くように読書の練習をする

  まとまった時間

  + 自分で選ばせる

  + 感想を発信する

  + 仲間とつながる

  + しくみ化する



 読書は「頭」と「心」の冒険

   大人のヒントを便りに子供達自身が読みたい本を読む



 ワークショップ型  





◇誰でも読書好きになる素質がある

教育は双方向のコミュニケーション


 やらされる読書から主体的な読書へ


 子どもたちの読書傾向は3種類
1 伸び盛り読書家

2 眠れる読書家

3 こっそり読書家







◇みんなが本を読みたくなる場をつくる

読書は国語力を挙げるたった一つの方法



 スキマ時間を読書に



 読んだ本について語り合うのも読書のうち


<以下 略>

 




(2)なださんのメンタルスケッチ「がん4つ」 なだいなだ 月刊JTU2013.7【再掲載 2013.11】



「ぼくはがんを2つも持っておるぞ」


と自慢げに話したら、高知のKさんが、


「わたくしは、15年前より付き合い始め、現在は4つ目のがんと付き合っております」


と謙虚な口調で答えた。


 これには参った。


「胃がん、直腸がん、前立腺がん、食道がん、これで終わりならいいのですが」


と続けてつぶやかれ、ぼくはしみじみと、自分たちが「がんの時代」に生きていることを、
実感した。




 今や、死ぬまでに、数個のがんを持つ人間は、決して珍しい存在ではないのだ。


 どうして、こんなにがんになる人間が増えたのか。



 ぼくたちが、これまで経験したことのないような、長寿時代を生きているせいか、それ
ともぼくたちが発がん物質の海に、どっぷりつかって生きていることを示しているのか、
ぼくにはよく分からないが、どちらかだろう。


 もしかしたら、両方ともであるのかも知れない。


 そう考えたとたんに、保険屋さんのことが心配になった。がん保険の売れ行きナンバー
ワンを誇っている保険屋さんの株は、売りだ。早く処分した方がいいだろう。




 保険というものは、不幸を種に稼ぐ商売だ。たとえば自動車保険。自動車事故が減れば
保険は儲かるという仕組みだ。警察が安全週間の運動をしてくれて、事故が減れば、保険
屋さんが儲かる。しかし、儲けても、あまり文句は出ない。



 生命保険会社が水道普及に投資して、その結果、住人の寿命が延びて大儲けした話は今
でも語り草だ。保険会社の抜け目なさに感嘆しても、恨む人はいない。



 だが、がん保険は見込み違いだったようだ。政府もお金を出して研究させるだろう。自
分たちが製薬会社に投資して減らす。こうして、がんの予防に成功すれば丸儲け。医学
の進歩はきっとがん予防に成功する。そう賭けた。


 がんにかからずに死ぬ人が増えたら、保険会社は、それだけ儲かるだろう。


 ところが、読みが外れた。がんは減るどころか、増える一方。保険屋さんは、がん保険
を抱えて、今頃、青くなっているだろう。


「ぼくみたいな人間に出会ったら、保険屋さんはどんな顔するかなあ」


 Kさんは笑った。保険屋さんの顔をぼくも見てみたくなった。

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