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草柳大蔵さんはこんなことを30 [読書記録 一般]

「正しい人になるんだよ」

「良く気が付いたね。正しい人にはなれるんだよ。偉い人というのは人がならせてくれる
 ものなんだ。だからおじさんは偉い人になれとは言わなかったんだよ」
  大西龍次郎









今回は、11月17日に続いて、わたしの読書ノートから、
「草柳大蔵さんはこんなことを」30回目の紹介です。





今回も、「午前8時のメッセージ99話」(静岡新聞社)からの紹介です。




出版社の案内には、


「評論家・草柳大蔵が送る教育エッセイ『午前8時のメッセージ』と『続午前8時のメッ
 セージ』から、様々な角度で子どもの心を見つめ、輝く未来のために祈りを込めて語る
 珠玉の99話を選出し、再編集してまとめた書。」




とあります。



今回紹介分から強く印象に残った言葉は…

・「参観会で私語をやめないお母さん」
  明治 森鴎外  「型の喪失」
昭和 唐木順三 「秩序がなくても生きていける社会になった…」
- 令和の現在は 「あきらめるでいいの」?


・「『私は一つの命につき合うだけの資格があるのか』(の)自問(を!)」


・「父は『ろうそく』母は『すりこぎ』」
- ろうそくやすりこぎのありがたさを 還暦近くになって 改めて感じています。


・「宮本常一『家郷のおしえ』 父親の躾の基本」
- 「父の十訓」のすばらしさ、ぜひお読みください。





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☆草柳大蔵さんはこんなことを30

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☆「午前8時のメッセージ」99話 草柳大蔵 静岡新聞社 2009年 (9)

◇教育問題に迫る(4)
 
□生き方を通して父を知る

 山口宗敏 『父のこと』  
   飛龍・山口多門「社会に役立つ人間になれ」



 大西龍次郎「正しい人になるんだよ」



「良く気が付いたね。正しい人にはなれるんだよ。偉い人というのは人がならせてくれる
 ものなんだ。だからおじさんは偉い人になれとは言わなかったんだよ」
 


□参観会で私語をやめないお母さん
  
 明治 森鴎外  「型の喪失」


 昭和 唐木順三 「秩序がなくても生きていける社会になった…」

 

□心身の美しい母親が子供を伸ばす
  
 × 小さな望み
    「この子が大きくなったら何としようか」 

「女優になってほしい」「医者になってほしい」





□「この子の持っている人間的な内容というものを残らずのびのびと発揮させてやりたい
  な」

↑↓

 「私は一つの命につき合うだけの資格があるのか」自問

 ※美しい母親になる努力を!

   ① 感性を磨く

② 無駄なことは言わない

③大きな声は出さない


 ※折笠義明さんの句 

  「微笑みが 妻の慟哭 雪しんしん」

 


□父は「ろうそく」 母は「すりこぎ」
  
 永平寺入門請い  二月最中

 「人間の存在はろうそくやすりこぎの役割を持っている」

 

□カーッとなったら鍋を磨け  

 今日うまくいったら 
   → カレンダー隅に□印

思わず怒ってしまったら×印

    ↑

 ほんのわずか感情の手前で踏みとどまった

 


□古い時代の躾

 宮本常一『家郷のおしえ』
父親の躾の基本
 ① 「田圃に出たとき、土に気をつけろ」「土の性を知れ」

    ② 「一通り田畑のほとりを回ってみてそれから仕事に掛かる」

            |

   育ち具合の違い → 考える


「三十になったら」
1.親のことを思え。困ったときや病気の時はいつも親の処に戻ってこい。いつも待っ
   ている。

 2.酒や煙草は30まで呑むな。30過ぎたら自由にせよ。

 3.金は儲けるのは優しいが、使うのは難しい。

 4.身を労れ同時に人も労れ。

 5.自分の正しいと思うところを行え。



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