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「輝きMAX」 品川裕香 金子書房 2007年 ③ [読書記録 教育]

今回は、11月19日に続き、品川裕香さんの
「輝きMAX」の紹介3回目です。




出版社の案内には、


「特別支援教育が発達障害だけではなく,学力不振,いじめ,非行への対応にもつながり,すべ
 ての子どもがよりよく育つための教育であることを取材を通して実際として伝える。教
 育現場でうまくいっている特別支援の実践や,広島少年院における矯正教育プログラム
 も紹介。」



とあります。





今回紹介文より強く印象に残った言葉は…

・「集団ができていないうちに配慮すると,排除に繋がる」


・「クラスに入っている先生とタッグ → 勉強会」


・「一人一人の自尊感情を高める」


・「子どもを支援するために教師も親も支援する」





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☆「輝きMAX」 品川裕香 金子書房 2007年 ③

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◇実践に学ぶ特別支援教育成功のカギ
 
1.あきらめないで,今の自分にできることから始めよう

  ~ある公立小学校の先生の実践から~



□ポイント 

 ① まず,土台となるクラス集団をつくる(グループマネジメント)


 ② 基礎学力・基礎体力・コミュニケーションスキルや社会のルール等,生きるスキルを教えながら,
  子どもたちの自己理解(得意なこと,苦手なこと)と他者理解を進めていくこと


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集団ができていないうちに配慮すると,排除に繋がる



□特別支援教育にタイする学校現場の声は?



□指導効果が上がらない3つの理由とは?

 ①その教師が校内で孤立無援


 ②一生懸命だが問題を抱え込みがちだったり,自分のやり方に固執しがちだったりする


 ③「この子たちは障害があるから特別な支援が必要」との視点しかない
   


□同じ悩みを持つ同僚教師がチームを組む 

 クラスに入っている先生とタッグ → 勉強会



クラス・マネジメントから
①課題児童の座席を考える  ②余計な掲示を取り除く

③指示は細かく,聴覚+視覚 ④ストレス児が逃げ込める居場所作り

⑤注意する担当教師全員の共通の合図



□課題が共有できれば学校は動く

 三重県多気町立津田小学校 山路校長

「民主的なクラス集団(グループマネジメント)をつくり,その集団の力を利用しながら一人一人の子
 どもを指導・支援していく」

・ 子どもを良く見,話を聴き,心をしっかり受け止める。
   言葉を通して子どもの思いや感情を理解し安心感と自信を持たせる。


 ・ 子ども一人一人の「できなかったことができるようになる」取り組みを支援する。


 ・ みんなでまとまって一つになり,何かを成し遂げる取り組みを推進する。


 ・ 特別な教育的支援を要する子どもに対して個別の指導計画を作成し,それをもとに
  した指導研究を推進し,指導力の向上を図る。また,算数と国語の学力フォローアッ
  プを行い,指導法を改善し基礎学力の向上を図る。


 ・ 個に応じた学習支援の時間の充実を図る

 
  「促進的な集団をつくりながら,個を支援する」



□自分の良さを知り,自信を生ませる

 津田小学校 1ステップ 「一人一人の自尊感情を高める」

 年間テーマ
   障害児学級 「自分を好きになろう」
  
   1年 「しっぱいしていいよ」

2年    「みんななかよし」     

  3年 「みんなちがって みんないい」

4年 「みんなを大切に 自分を大切に」

  5年 「みんなとともだち」

  6年    「プライドをもとう」 
(自尊感情を高めるための年間テーマ)

   「君は探偵コナンだ!」
5年生 友達誰かのいい所をカードに書く
→ クイズ形式で当てていく





□取り出し授業がいじめにならないクラス集団

 子どもを支援するために教師も親も支援する

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