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「日本の地名がわかる事典」浅井建爾 日本実業出版社 1998年 ⑧ [読書記録 一般]

「もしも地名を文化財と考えるなら文化財をこれほど破壊した住居表示法は悪法だった
 と言わざるを得ない」






今回は、12月 6日に続いて、浅井健爾さんの
「日本の地名がわかる事典」の紹介8回目です。




出版社の案内には、


「日本にある地名の一つひとつに由来がある。地名に秘められた幾千もの物語-地形、歴
 史、人物、故事、市町村合併など一言では語り尽くせない地名誕生の秘話・由来。楽
 しみながら博識になれる知的ガイドブック。」


とあります。


楽しみながら読むことができました。



今回も<合成地名>についての要約です。




今回紹介分より強く印象に残った言葉は…

・「与川+三留+柿其 = 読書(頭文字のよ・み・か・き)」
- よく考えたものです。


・「青森県六ヶ所村  6か所の村を合併」


・「千葉県富里町  十三の村合併 十三(トミ)村(サト)」


・「東福寺 = 鎌倉時代東大寺と興福寺にあやかる」




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☆「日本の地名がわかる事典」浅井建爾 日本実業出版社 1998年 ⑧

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◇読書

□与川+三留+柿其 = 読書(頭文字のよ・み・か・き) 
    長野県南木曽町



□豊科町(長野県) 

 鳥羽、吉野、新田、成相の四村 頭文字のと・よ・し・な

 = 手が込んだ合成地名



□城川町(愛媛県)

 土居、魚成、遊子川、高川 → 城川








◇合成した村の数が村名に

□青森県六ヶ所村

  6か所の村を合併



□群馬県六合村

  6か所の村を合併

  古代日本書紀では天と地、四方合わせて「六合(クニ)」



□茨城県七会村

  7村一堂に会する



□茨城県八郷町

  8町村合併



□熊本県五和町

  5つの町村



□高知県十和村
  十川 + 昭和



□千葉県富里町
  十三の村合併 十三(トミ)村(サト)







◇合成が多い鉄道地名

□鉄道路線名合成

 総武本線、信越本線、予讃本線、東上線、越美北線、名松線(計画だけで終わる)







◇寺神社にも合成

□石川県小松市 

 那谷寺 = 那智山青岸渡寺(和歌山)+谷汲山華厳寺(岐阜)



□京都市

 東福寺 = 鎌倉時代東大寺と興福寺にあやかる



□愛知県武豊町 

 明治初 長尾村(武雄神社)  + 大足村(豊石神社)

神社の頭文字を一字ずつとって「武豊」町名にした







◇伝統地名を激減させた住居表示法

□昭和37(1962)年「住居表示に関する法律」

 ○○町1-2-3 


 数字が幅を利かせるようになった
ひとつの町あたりの面積も大きくなった

新町名には東西南北上中下など位置方角が多い




「もしも地名を文化財と考えるなら文化財をこれほど破壊した住居表示法は悪法だった
 と言わざるを得ない」




(例)名古屋市都心部

 栄・錦・丸の内の三つの地名で殆どを占める

 ← 住居表示法施行前は80以上の地名

呉服町、魚屋町、桶屋町、鉄砲町、材木町等

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