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「日本の地名がわかる事典」浅井建爾 日本実業出版社 1998年 ⑫ [読書記録 一般]

今回は、12月19日に続いて、浅井健爾さんの
「日本の地名がわかる事典」の紹介12目です。


20年も前に出された本ですが、大変勉強になった本です。


出版社の案内には、


「日本にある地名の一つひとつに由来がある。地名に秘められた幾千もの物語-地形、歴
 史、人物、故事、市町村合併など一言では語り尽くせない地名誕生の秘話・由来。楽
 しみながら博識になれる知的ガイドブック。」


とあります。


楽しみながら読むことができました。






今回紹介分より強く印象に残った言葉は…

・「十国(峠)= 伊豆、駿河、遠江、相模、甲斐、武蔵、常陸、下総、上総、安房」


・「『湯』のつく地名の殆どは温泉に因む」


・「ヤマトの語源は『山処(ヤマト)』=山の麓、山のあるところ」


・「『大和』の多くは、近年生まれの新しい地名で、町村が合併する際『大きく和する』
 願いを込めて命名」






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☆「日本の地名がわかる事典」浅井建爾 日本実業出版社 1998年 ⑫

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◇十国峠

 箱根山外輪山麓 

 十国峠 774m

 = 十国を望むほどの展望の良さ


 十国 = 伊豆、駿河、遠江、相模、甲斐、武蔵、常陸、下総、上総、安房


 奥多摩に七国峠
   - 関八州・関東八州

武蔵・上野・下野・常陸・下総・上総・安房・相模







◇「湯」地名

「湯」のつく地名の殆どは温泉に因む

湯河原、川湯、湯田、湯沢、湯宿、湯田中、湯の川、湯郷など








◇大和市・大和町・大和村 - 同じ地名でも由来は違う

□ヤマト 「倭」「大倭」

 元明天皇(707~715)時代「倭」に通じる「和」の字をあて「大和」に

 ヤマトの語源は「山処(ヤマト)」=山の麓、山のあるところ

         ∥

         三輪山



□ヤマトは三輪山の麓の狭い地域を示す地名だった

 ヤマト 都を指す地名 → 日本全体



□全国で12箇所の「大和」

 由来はそれぞれ  
   「大和」の多くは、近年生まれの新しい地名で、町村が合併する際「大きく和す
   る」願いを込めて命名


 福岡県大和町は合併の際郡名・山門郡から


 佐賀県大和町は町の歴史が大和(奈良)に似ているところから







◇大歩危・小歩危

 吉野川上流  
   大歩危・小歩危(剣山国定公園)

 歩危「ホキ」 = 崖、崩壊地 → 「ボケ」

   発声音に当て字



 親不知子不知
   大穴小穴の避難所が今でも

自分自身の命を守ることで精一杯

親は子を子は親を振り返ることができない程の難所








◇瀬戸

 瀬戸 = 海が狭まっているところ


 音戸ノ瀬戸(広島)加太ノ瀬戸(和歌山)牛窓瀬戸(岡山)早鞆瀬戸(福岡山口)

 平戸瀬戸(長崎)




内陸の瀬戸
   「狭戸」山と山とに挟まれた土地

  愛知県瀬戸市は「陶処」から

◇塚

 塚 = 土を高く盛り上げたところ 古墳・墓を意味

     塚田・塚本・大塚は墓や古墳に因む 


 山手線・大塚
   昔大きな古墳があった

雪谷大塚(大田区)鵜の木大塚古墳-弥生式土器


 宝塚市
   宝塚古墳から生まれた地名 - 福岡県飯塚市も


 奈良県五條市「猫塚」~「根子」塚 
   根子 = 地方豪族





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