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『こころの目で見る』鈴木秀子 清流出版 2004.12 ① [読書記録 教育]

「学校は行かなくても構いません。ただし,学校へ行かない人が,行った人と同じものを
 一人で得ようとした場合,その何倍もの努力が必要になってくることは間違いない。」



今回は、鈴木秀子さんの
「こころの目で見る」の紹介 1回目です。





出版社の案内には、


「モノやお金にこだわっている限り、本当の幸せは手にできません。シスター鈴木秀子が
 説く、こころ豊かに生きる方法とは…?あなたの考え方、生き方が変わる『こころの目』
 で見ることの不思議。」


とあります。







今回紹介分より強く印象に残った言葉は…

・「ビーイング = 存在,本来ありのままの自分,無条件の世界 - 精神性,平等」


・「存在そのものは皆平等(命と愛)」


・「学校の利点 = 『省エネ』で大きなものを身に付ける絶好の場」


・「① ありがとう 
 ② ごめんなさい 
 ③ どうぞ 
 ④ わたしは,それができてうれしいです」





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☆『こころの目で見る』鈴木秀子 清流出版 2004.12 ①

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◇プロローグ

□「なぜ」に詰まったときが大切なことを知るチャンス
  


□五本の指は見える世界,手のひらは見えない世界 
  
 ヒントのヒント 「見えない世界に目を向ける」

  (1)ドゥーイング = 一人一人の行動,行為,条件の世界
 
             物質,行動,お金,競争


(2)ビーイング  = 存在,本来ありのままの自分,無条件の世界

精神性,平等


□深い宇宙と繋がる三つの平等
① だれ一人命を創り出すことはできない

   ② いつかは必ず死ぬ(完璧な人間はいない)

   ③ 一人一人が生かされている(尊厳がある)



存在そのものは皆平等(命と愛)



□「コミュニティ」の発想から命の尊さを考える

 「人間の命は平等に与えられ,しかも,深い所で繋がっている」

愛とは好き嫌いではなく「あなたは今のままでもいいですよ」








◇学校で学ぶものはたくさんある(1)
  
□学校は人生を通して大切なものを身に付けられる場所 

 「学校がわたしたちに与えてくれるもの」



 学校の利点 = 「省エネ」で大きなものを身に付ける絶好の場

  (例) A君 飛行機で米国留学

B君 一人でボートで米国留学



 ※ 学校は行かなくても構いません。ただし,学校へ行かない人が,行った人と同じも
  のを一人で得ようとした場合,その何倍もの努力が必要になってくることは間違いな
  い。



□学校でしか学べない大切なこと

 「人生の基盤は五歳までに家庭の中で築かれる」


 幼児期 
  - 家庭内で愛情を受け,人と接することの心地よさを学び,生きていくことの楽しさ
   を体験すると,一生の人間関係がよくなる。


 アメリカの幼稚園
  - 幼稚園を終わるまでに次の4つのことが言えるように徹底的に教える。

    ① ありがとう 

    ② ごめんなさい 

    ③ どうぞ 
               
    ④ わたしは,それができてうれしいです



 ※ 人生の基盤を築いて次のステップへ

人生も基礎工事が肝心



 ※ 幼稚園までに基礎固めができ,生きていく心地よさを十分に体験した子どもは,素
  直に上へ上へと伸びる力が生まれます。

何でも好奇心を持って吸収し,基盤の上に積み重ねていくことができるようになり
  ます。



□学校は人生で最初に体験する「社会」

 社会は人間として成長していく上で実に多くのものを提供する
       

  社会のルールを学び,責任を取ることを学び,互いに生かし合うことを学び,同年齢
 の友達の中でよりよい人間関係を築くことを学びます。さらに,長年に渡って伝えられ
 てきた文化や伝統を学び,人類が生きてきた結晶である様々な知恵を学びます。これら
 が年齢に応じてうまく吸収できるようによく計られ,カリキュラムが作られているとこ
 ろが学校です。

  このカリキュラムは長年の経験によって生まれたものであり,一朝一夕でつくられる
 ものではありません。



□とりわけ重要なのは「人間関係」

 ① 自分の個性を知り他者の個性を知る

個性を伸ばし合う訓練
          

 ② 学校という社会の中で自分はどんな立場にいるかと言うことを認識する。 


 ③ プロの「知恵」


※ 学校では完成されたプロの技術や知恵は,そのまま生徒に伝授されます。
      
  生徒は,先生が到達するまでに何年も費やした膨大なエネルギーを失う必要はありま
 せん。



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大西忠治さんはこんなことを ①-「授業づくり上達法」民衆社 1987年 ① [読書記録 教育]

「授業を見るのなら教室の前の方から,子供の顔が分かる位置から見るべきだ。」
斉藤喜博



今回は、わたしの教育ノートから、
キーワード「大西忠治さんはこんなことを」1回目、
「授業づくり上達法」1回目の紹介です。



出版社の案内には、


「だれも語らなかった基礎技術。大西忠治氏が30年をかけて追求してきた『見る』『動
 く』『書く』『評価する』といった授業つくりの技術が、今鮮やかに甦る。教育技術のベ
 ストセラー、待望の復活!」


とあります。




今回紹介分より強く印象に残った言葉は…

・「技術の重要さ - 誠意と情熱は基礎」


・「四分六の構えで板書する = 身体を斜めにして板書」


・「背中で子供を見られるようになればベテラン」


・「目で聞き耳で見る」



一昨日の中日新聞東海本社版朝刊に、小中学校の同級生である、
講談師 田辺一邑さんの記事が載っていました。
山葉寅楠、井伊直虎、田畑政治、豊田佐吉などなどに続いての創作講談の紹介でした。
次は「鈴木道雄」(スズキ創業者)の講談ということ。楽しみです。

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☆大西忠治さんはこんなことを ①-「授業づくり上達法」民衆社 1987年 ①

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◇メッセージ
  
 技術の重要さ  
  - 誠意と情熱は基礎


 一年に二つか三つ



子供との協力があってこそ効力発揮(技術の裏側に教育観)





◇四分六の構え (大西忠治)
 
□四分六の構えで板書する

 = 身体を斜めにして板書 

   視界の六分で子供の顔を見る



□背中で子供を見られるようになればベテラン
  
 どうしても黒板に身体を向けるとき

背中で問答…課題を指示してから


 子供の発言を聞くときも,特定の一人に話すときも四分六の構えで





◇子供を見て授業しているか(大西忠治)
 
□流れる視線ととらえる視線

 斉藤喜博

 「授業を見るのなら教室の前の方から,子供の顔が分かる位置から見るべきだ。」
   
  せめて教室の横のできるだけ前の方から  

  教師の視線を重視
 


□とらえる視線を身につける

「顔を向けてくれているが,一人だけ心を向けてくれない人がいます。だから,もう少し
 待ちます。」


子の目,表情で分かる



子供の心の動きをつかみながら授業をしようという自覚が「とらえる視線」  

  ↓


 反応如何で授業内容,仕方,スピードを変えなければならない

<子供と一緒に作り上げる授業>

 ・ まず見る子を一人だけ決めておくこと  

 ・ 発見してから帰る





◇目で聞き耳で見る
  
 複合的指導 

   一つの行為をしながら他の教育的注意


 教師は目でも聞く  

   一斉問答 みんなに何かを一斉に唱和させる
  

 教師は耳でも見る  

   板書しながら問いかける-子供の声の違いを聞き分ける

 




◇立つべき位置を意識しているか  
  
 二種類の「四分六の構え」 
   黒板の右と左で


 重要な発問・説明
   教卓の前に


 個人問答の時  
   発言する子供との間になるべく多くの子供を抱え込む位置に移動する         
・ 子供も大きな声に

   ・ クラス全体に向けての質問に
  

 子供に接近して問答するとき



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