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『こころの目で見る』鈴木秀子 清流出版 2004年 ③ [読書記録 一般]

「 いじめるという行為は「自分自身の弱さを認めたくない」という思いの裏返しであり,
 ドゥーイングの「見える世界」に執着するほどその思いは強くなる。
いじめることで自分の弱さを認めなくてもすむため,本能的にいじめる。ただし,い
  じめればいじめるほど心は空虚になる。快感は見せかけのものに過ぎない。いじめは
決して心の栄養剤にはなり得ない。」







今回は、2月 3日に続いて、鈴木秀子さんの
「こころの目で見る」の紹介 3回目です。





出版社の案内には、


「モノやお金にこだわっている限り、本当の幸せは手にできません。シスター鈴木秀子が
 説く、こころ豊かに生きる方法とは…?あなたの考え方、生き方が変わる『こころの目』
 で見ることの不思議。」



とあります。







今回紹介分より強く印象に残った言葉は…

・「オトナ社会にあることは社会の縮図である学校でも必ず起こる」


・「モノを豊かにすることだけに執着しすぎたために様々な歪みが起こってきた。」


・「イエスの奇跡   イエスは見えない世界の命の平等と命の尊さについて伝えた」


・「『いじめたくなった時こそ命の尊さを見直すチャンスだ』と考えよう」





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☆『こころの目で見る』鈴木秀子 清流出版 2004年 ③

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◇イジメを通して見る心の宇宙
  
□オトナ社会でおこることが学校でも起こる 

 オトナ社会にあることは社会の縮図である学校でも必ず起こる

子どものイジメの場合手加減が分からずどんどんエスカレートすね危険性をはらんでいる



人間の根源の欲求
「人から大切にされ認められ自分をも他人をも大切にしたい」



イジメはこの欲求に反するもの

    しかし,イジメを根絶することはできない  





□イジメはなぜ増え続けるのか

 モノを豊かにすることだけに執着しすぎたために様々な歪みが起こってきた。


生活していく上での環境は短期間で整備されたものの,精神面や人間関係に様々な問題
が生じてきた。

 = 競争社会の世の中になってしまった 



 いじめるという行為は「自分自身の弱さを認めたくない」という思いの裏返しであり,
ドゥーイングの「見える世界」に執着するほどその思いは強くなる。

 いじめることで自分の弱さを認めなくてもすむため,本能的にいじめる。ただし,いじ
めればいじめるほど心は空虚になる。快感は見せかけのものに過ぎない。いじめは決して
心の栄養剤にはなり得ない。




□イエスはなぜ追放され人々をよみがえらせることができたのか

 いじめや差別は人類の歴史の中で長く繰り返されてきた



キリストの時代のらい病者
人が近付いたとき「自分は穢れたものです」と大声を上げて知らせなければなら
  ないという掟があった 

   - そうしないと殺されてしまう

     (=生きながら死んでいるようなもの)



 動機付けは「死への恐怖」 
 見ると怖くなるから見えない所へ追い出す発想
(=自分自身の嫌な部分を見たくないため差別をし,相手に苦痛を与える)

↑↓

 イエス
  「自分は健康な人のために来たのではない。病んだ人たちのために来たのだ。」

          ∥

「よい知らせ」 = 「あなたも尊い大事な人であり生きるに値する人である」

          ↓

 生きる希望を与えた = 死人同然の人を蘇らせた

 イエスの奇跡
    イエスは見えない世界の命の平等と命の尊さについて伝えた    



□「イジメは絶対にやらない」という人に潜む危うさ
   
「いい人」「いい子」を自負している人ほど実は暴走しやすい

→ 感情の暴走を避けるためには,まず自分の中にあるあらゆる感情を認めることが大切

  一連の流れをすっぱり断ち切るためには,目に見えない世界,変わらない世界に目を
 向けていく



 表面上はバラバラに見えても根の深い所で人間は皆つながっていて一つの大きな命と愛
で結ばれ分かち合いながら生きている



 「いじめたくなった時こそ命の尊さを見直すチャンスだ」と考えよう





□心の中にあるあたたかいものを育てる訓練

 あるアメリカ青年のエピソード(ハーバード大出身のエリート)

チベットで修行
  - 3年間一人で座り続ける

「その間だれとも話をせず,今までの人生で出会った人たちをすべて思い出すように」
と言われる


 お坊さん
 「人間は皆繰り返し生まれ変わっているから,あなたが今までの生涯で出会った人は
   男性であろうと女性であろうと前世であなたの母親だった人です」

          ↓

   3年間の修行を終えニューヨークへ

大学の先生に アドバイスは
「あなたの尊厳を傷つけるからそんな行動はしない方がいい」


 見えない世界は無条件の領域


 ありのままの自分を認める
「自分は完璧」「自分は偉い」と正当化せず,弱さを認める





□自分を正当化しすぎると,いいことは何もない

 隠し事がなくなり心が軽くなれば自然と人間関係は温かいものとなる


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