「野口流 授業の作法」野口芳宏 学陽書房 2008年 ② [読書記録 教育]
今回は、2月10日に続いて、野口芳宏さんの
「野口流 授業の作法」の紹介2回目です。
学校といえば、何より授業。
野口さんが、授業に当たってあるべき教師の姿を示してくれます。
出版社の案内には、
「発表のさせ方、説明の仕方…どうしていますか?授業実践を中心に、教室での基本的な
心構えから、準備と宿題、通知表に対する考え方まで。心得ておきたい、名人に学ぶ教
師が児童に対する姿勢。」
とあります。
今回紹介分より強く印象に残った言葉は…
・「自分のための時間をつくるのは教師の義務」
・「毎日遅くまで学校に残っているために,本を読んだり勉強会に出席したり,人と会う
時間を取れないのでは教師失格」
・「脱・薄っぺらな技術優先授業
教師が子どもに伝えるべきものは,学び続ける楽しさ,成長し続けることの快感」
・「眼目づくり - 授業の要点をひとことで言い切る」
多忙にしない努力。
これを考えていきます。
<浜松の新名所 浜松ジオラマファクトリー!>
ものづくりのまちとも言われる浜松。
山田卓司さんのすばらしい作品を
ザザシティ西館の浜松ジオラマファクトリーで味わえます。
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☆「野口流 授業の作法」野口芳宏 学陽書房 2008年 ②
◇授業準備の作法
◎原点はいつも自分の成長
教師が自身の成長を目指し実践することが,実は最も有効な授業準備になる
(1) 実践に埋没しない - 時間をつくる,ゆとりをつくる
□自分のための時間をつくるのは教師の義務
自分の行動の見直し
3視点 ① それは何のためにやっているのか
② その仕事をやめたらどうなるか
③ やり方を変えたらどうなるか
↓
自分から時間を生み出す工夫をして自分自身の成長のために使える時間を積極的に生
み出す
例)
・ 朝の会の歌をやめる
・ 帰りの会に時間を掛ける
・ ドリル,小テストの採点を子どもに任せる
・ 形式的な報告文書などはフォーマットをつくっておく
□単なる継続では力にはならない
単なる反復化はルーチン化するだけで,何の新しい意義も生み出さない
例)
あいさつ運動,朝の会の歌,掃除の反省,宿題調べ,忘れ物調べ 等
◎ 勤務時間内にすべてを終わらせる
毎日遅くまで学校に残っているために,本を読んだり勉強会に出席したり,人と会う
時間を取れないのでは教師失格
→ 「三か月間で居残り残業をゼロにする」
「継続はただ重ねるだけでは力にならない。経験は意図的に積み,かつ,それに整
理を加えなければいけない」
(2) 指導案をつくる - 自分が感動しなければ始まらない
□「素材研究」を徹底的にやることが突破口になる
素材研究 → 教材研究 → 指導法研究 の流れに!
50% 30% 20%
「何を読み取るか」 「何を教えるか」 「どう教えるか」
□脱・薄っぺらな技術優先授業
教師が子どもに伝えるべきものは,学び続ける楽しさ,成長し続けることの快感
必要なのは教師の感動
常に新鮮さを保つ
授業は生もの,ドラマ
→ 創案 (新しい試みを取り入れる)
挑戦する授業,工夫ある授業
(3) 週案をつくる - 実践ノートとして週案を使う
「週案」は自分の成長のために → 授業後にこそ記録
□長距離走の電信柱として
マラソンランナー
「…次の電信柱までなら頑張れる…」
自分自身の電信柱となるプラン
かけがいのない「自分史」としても
「自分史」として
① 一週間を通じてのテーマを設定する
② 小見出しを付けて書くようにする
③ 事実と意見を明確に区別し,バランスを考える
④ 週案を教師同士でお互いに読み合うようにする
(4) 眼目づくり - 授業の要点をひとことで言い切る
□「司会者」としての自覚を持つことが第一歩
二つの問題
① 授業が時間内に終わらない
② それでも学期内の予定を消化しきれない
↓
教師は常に教室のよき司会者に
ポイントをつかみ,要領よく発言者の意見をまとめ,問題提起をしていく
□「このことだけできればいい」
授業の目的地は?
「この時間のポイントはここ。これができたら目標達成」
↓
教材研究を行い,指導内容を凝縮・単純化しておく
□授業の眼目をつかむ
子どもたちに一時間分の達成感を味わわせる
→ 納得できた充実感
勇気を持って,授業の骨格をひとことで集約する
□教師は手綱を放してはならない
子どもが発言させられる = 発現しないわけにはいかない場に追い込む
例) 「この意見は正しいと思うか,違うと思うか」
↓
選択させる
↓
「なぜそう思ったのか」考えさせる
※ 授業の眼目をズバリと言い切れるまで煮詰める。煮詰めなければ価値は生まれない。
(5) 人間関係づくり - 同僚・上司・保護者を味方に付ける
□教師ぶるのをやめ,素直に相談する習慣作りを
些細な悩みほど伝える努力を
□保護者を味方に付ける
コンスタントにメッセージを投げ掛ける
□子どもの信頼を得る
・ 子どもに禁じていることは自分もやらない
・ 子どもに命令することは自分が率先してやる
※ 構えず気軽に現状伝達・相談するクセを身に付ける
「野口流 授業の作法」の紹介2回目です。
学校といえば、何より授業。
野口さんが、授業に当たってあるべき教師の姿を示してくれます。
出版社の案内には、
「発表のさせ方、説明の仕方…どうしていますか?授業実践を中心に、教室での基本的な
心構えから、準備と宿題、通知表に対する考え方まで。心得ておきたい、名人に学ぶ教
師が児童に対する姿勢。」
とあります。
今回紹介分より強く印象に残った言葉は…
・「自分のための時間をつくるのは教師の義務」
・「毎日遅くまで学校に残っているために,本を読んだり勉強会に出席したり,人と会う
時間を取れないのでは教師失格」
・「脱・薄っぺらな技術優先授業
教師が子どもに伝えるべきものは,学び続ける楽しさ,成長し続けることの快感」
・「眼目づくり - 授業の要点をひとことで言い切る」
多忙にしない努力。
これを考えていきます。
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ものづくりのまちとも言われる浜松。
山田卓司さんのすばらしい作品を
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お近くにお寄りの時は ぜひ お訪ねください。
☆「野口流 授業の作法」野口芳宏 学陽書房 2008年 ②
◇授業準備の作法
◎原点はいつも自分の成長
教師が自身の成長を目指し実践することが,実は最も有効な授業準備になる
(1) 実践に埋没しない - 時間をつくる,ゆとりをつくる
□自分のための時間をつくるのは教師の義務
自分の行動の見直し
3視点 ① それは何のためにやっているのか
② その仕事をやめたらどうなるか
③ やり方を変えたらどうなるか
↓
自分から時間を生み出す工夫をして自分自身の成長のために使える時間を積極的に生
み出す
例)
・ 朝の会の歌をやめる
・ 帰りの会に時間を掛ける
・ ドリル,小テストの採点を子どもに任せる
・ 形式的な報告文書などはフォーマットをつくっておく
□単なる継続では力にはならない
単なる反復化はルーチン化するだけで,何の新しい意義も生み出さない
例)
あいさつ運動,朝の会の歌,掃除の反省,宿題調べ,忘れ物調べ 等
◎ 勤務時間内にすべてを終わらせる
毎日遅くまで学校に残っているために,本を読んだり勉強会に出席したり,人と会う
時間を取れないのでは教師失格
→ 「三か月間で居残り残業をゼロにする」
「継続はただ重ねるだけでは力にならない。経験は意図的に積み,かつ,それに整
理を加えなければいけない」
(2) 指導案をつくる - 自分が感動しなければ始まらない
□「素材研究」を徹底的にやることが突破口になる
素材研究 → 教材研究 → 指導法研究 の流れに!
50% 30% 20%
「何を読み取るか」 「何を教えるか」 「どう教えるか」
□脱・薄っぺらな技術優先授業
教師が子どもに伝えるべきものは,学び続ける楽しさ,成長し続けることの快感
必要なのは教師の感動
常に新鮮さを保つ
授業は生もの,ドラマ
→ 創案 (新しい試みを取り入れる)
挑戦する授業,工夫ある授業
(3) 週案をつくる - 実践ノートとして週案を使う
「週案」は自分の成長のために → 授業後にこそ記録
□長距離走の電信柱として
マラソンランナー
「…次の電信柱までなら頑張れる…」
自分自身の電信柱となるプラン
かけがいのない「自分史」としても
「自分史」として
① 一週間を通じてのテーマを設定する
② 小見出しを付けて書くようにする
③ 事実と意見を明確に区別し,バランスを考える
④ 週案を教師同士でお互いに読み合うようにする
(4) 眼目づくり - 授業の要点をひとことで言い切る
□「司会者」としての自覚を持つことが第一歩
二つの問題
① 授業が時間内に終わらない
② それでも学期内の予定を消化しきれない
↓
教師は常に教室のよき司会者に
ポイントをつかみ,要領よく発言者の意見をまとめ,問題提起をしていく
□「このことだけできればいい」
授業の目的地は?
「この時間のポイントはここ。これができたら目標達成」
↓
教材研究を行い,指導内容を凝縮・単純化しておく
□授業の眼目をつかむ
子どもたちに一時間分の達成感を味わわせる
→ 納得できた充実感
勇気を持って,授業の骨格をひとことで集約する
□教師は手綱を放してはならない
子どもが発言させられる = 発現しないわけにはいかない場に追い込む
例) 「この意見は正しいと思うか,違うと思うか」
↓
選択させる
↓
「なぜそう思ったのか」考えさせる
※ 授業の眼目をズバリと言い切れるまで煮詰める。煮詰めなければ価値は生まれない。
(5) 人間関係づくり - 同僚・上司・保護者を味方に付ける
□教師ぶるのをやめ,素直に相談する習慣作りを
些細な悩みほど伝える努力を
□保護者を味方に付ける
コンスタントにメッセージを投げ掛ける
□子どもの信頼を得る
・ 子どもに禁じていることは自分もやらない
・ 子どもに命令することは自分が率先してやる
※ 構えず気軽に現状伝達・相談するクセを身に付ける