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『こころの目で見る』鈴木秀子 清流出版 2004年 ④ [読書記録 一般]

マザー・テレサ(1910~1977)

「一番の快楽はもののように扱われていた人々が人間として立ち直り安らぎと平和のうち
 に生き,死んでいくこと。」







今回は、2月 6日に続いて、鈴木秀子さんの
「こころの目で見る」の紹介 4回目です。





出版社の案内には、


「モノやお金にこだわっている限り、本当の幸せは手にできません。シスター鈴木秀子が
 説く、こころ豊かに生きる方法とは…?あなたの考え方、生き方が変わる『こころの目』
 で見ることの不思議。」



とあります。







今回紹介分より強く印象に残った言葉は…

・「目先の快感を規制する勇気を持っているか?」


・「人生は乗り物と同じで目的地を定めておかないと目先の快楽に誘惑され続けることに
  なってしまう。」


・「相手の言うことを肯定も否定もせずありのままに受け取る
アクティブ・リスニング(肯定も否定もしない)」


・「すべて『楽』を基準に選択すると,苦痛を乗り越えたときの喜び,充足感と言った『快
  楽』も一緒に放棄することになる。」


・「一年に一度『沈黙の業』
  9日間は一切話をしない」




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☆『こころの目で見る』鈴木秀子 清流出版 2004年 ④

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◇自立と家出が区別できない人たち

□家では自由を保障するか  ほとんどが精神的苦痛からの逃避行動




□経済的自立だけでは本当の自立とはいえない

 内面的な自立の決め手は? 

  「規律を守り自由を人間らしく楽しめるかどうか」必要なのはビジョン


※ 本当の自立ができれば目先の快感に走ろうとする自分を抑制できるようになるし,そ
 れができたとき初めて真の「自由」を思う存分愉しむことができる。



□目先の快感を規制する勇気を持っているか?

 マザー・テレサ(1910~1977)

  一番の快楽はもののように扱われていた人々が人間として立ち直り安らぎと平和のう
 ちに生き,死んでいくこと。



  人生は乗り物と同じで目的地を定めておかないと目先の快楽に誘惑され続けることに
 なってしまう。

逃げの連鎖が起こると人間関係も悪循環をたどる




□自立している人間は人間関係でわかる
   
 死を間近にした病に対して
 
  「自分は代わって上げることはできないけれど,あなたの辛さはよく理解できる」と
  伝えられる人。 


 二通りの名医 
   ① 難病治療  

   ② 共感できる医師(相手の痛みの受け止め方)




□夫婦で奏でる愛のソナタとは?

 ソナタも奏でられるけれど,ソロもすばらしいという関係

→ 聞く姿勢 
    相手の言うことを肯定も否定もせずありのままに受け取る

  アクティブ・リスニング(肯定も否定もしない)




□森鴎外の名作「じいさんばあさん」に見る夫婦愛

 互いへの敬意と自立 - 美濃部伊織と「るん」








◇楽して生きてもつまらない理由
  
□楽な方へと流されるとしっぺ返しがある 

 すべて「楽」を基準に選択すると,苦痛を乗り越えたときの喜び,充足感と言った「快
楽」も一緒に放棄することになる。


「人生とはニガウリのようなもの」という中国の例え


「苦しいものはただ煮るだけでは甘くならない」

 → 苦さの中に甘さがある



苦い味を受け入れる
      

 食わず嫌いの人生 = 面白いこと楽しいことを自ら放棄する人生  

いろいろな味に挑戦していくことで,人生は深みも増し,今より豊かなものになっ
  ていくもの




□挫折して初めて気付く本当に大切なこと




□失敗は人間復活への大切な道程である

 表面的には失敗挫折と思えることが実は「人間復活」のための大きなチャンス
  ~ 欠かせないものはビジョン




□わたしたちは知らず知らずのうちに,よりよい道を選択している

「ジャーナル・ライティング」

  後悔などのマイナスの思いが浄化される




□楽したい本能と鍛えたい本能が葛藤するとき

 一年に一度「沈黙の業」
   9日間は一切話をしない

楽に流される人生よりも,苦いものは苦いと受け止めながら,それを味わいつくす人
 生ほど人間としての充足感は得られる


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