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(1)「魔法の掃除13か月」平田治 三五館 2007年 ②(後半) (2)「本へのとびら 岩波少年文庫を語る」宮崎駿 岩波新書 2011年 ①【再掲載 2012年8月】 [読書記録 教育]

今回は、4月8日に続いて、平田治さんの
「魔法の掃除13か月」2回目(後半)の紹介です。





出版者の紹介には、


「『学力の低下』『学級崩壊』、果ては『いじめ自殺』……
 こうした学校の末期症状に処方箋はないのか?
 子どもの自発性を伸ばし、学力向上にもつながる『魔法の掃除』――
 その名を『自問清掃』。この独特な教育メソッドが今、注目を集めています。 」



とあります。





今回紹介分から強く印象に残った言葉は…

・「① 食事中にはテレビのスイッチを切ること
② ゲームから子どもを遠ざけること」

- 現在では、かなり難しいようです。



・「お父さんに自分の子どもについて何かを発見して欲しい」


・「褒めないとは褒めること」


・「自発性を潰す法 = 指示・命令の多用」




自発性なのか忖度なのか見分けが難しいところです。




もう一つ、再掲載となりますが、宮崎駿さんの、
「本へのとびら 岩波少年文庫を語る」①を紹介します。
宮崎さんの読書歴の一部を知ることができます。





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(1)「魔法の掃除13か月」平田治 三五館 2007年 ②(後半)

1.jpg

◇7月 

 波を広げる


 みんな大好き「見つけ清掃」


 保護者への説明 
   資料「脳の発達と清掃による教育」





◇8月「信じて待つ」 

 信じて待つことができるか


 家庭での自問・まずその前に
① 食事中にはテレビのスイッチを切ること

② ゲームから子どもを遠ざけること






◇9月 生活への広がり

 オペレッタも自問だ すべてを3つの玉に
   打ち合わせもないまま、その場で誰かが代役をこなす

一対応関係への気遣いが集中を生み出す
    

 出番ですよ、お父さん 
   「自分の子どもについて何かを発見して欲しい」





◇10月 熟成される心

 いつの間にか育っていたイモのように


 勝ち組とは何か?  
   勝ち組とはよい仕事をする人





◇11月 確実な歩みのために

 悩みを取り上げた道徳授業





◇12月 成長を確かめる

 仲良しから親友になる


 給食当番をなくしてみましょう
  - 子どもたちへの語りかけ
    

 2学期の落ち込みを乗り越えて





◇1月 新たな段階への挑戦

 感謝清掃の導入


 どこを選んでもよい
  - 掃除場所を選択させる①





◇2月 休むことと自律の意味

 正直清掃の導入


 どこへ行ってもよい
  - 掃除場所を選択させる②
    

 掃除しなくてもよいという掃除教育





◇3月 理念と実践と

 先生、褒めないで


 褒めないとは褒めること
    

 自由とは不自由である


 自問とは何か






◇反「自問」の清掃方式

 自発性を潰す法 = 指示・命令の多用
 

→ 自ら考え試行錯誤し選択するチャンスを奪う
  
  絶えず誰かと比較して劣等意識を植え付けやる気を奪う 

(1)看守さん方式    学校が監獄


(2)話し合い方式    会議は踊る
    

(3)班長方式      現代版庄屋さん制度
    

(4)見廻り当番方式   現代版五人組制度
    

(5)徹底分担方式    物流システム    


(6)ゲーム感覚方式   何点ゲット? 


(7)完全マニュアル方式 画一化


(8)肉体鍛錬方式    ぞうきん掛けで筋力アップ


(9)精神主義方式    無言でやれ





◇おわりに

「自問清掃」 わたしたちの挑戦

 ~ 子どもから真の自発性を引き出す





◇平田治

 1953年生  信州大学教育学部卒 長野県小学校教諭















(2)「本へのとびら 岩波少年文庫を語る」宮崎駿 岩波新書 2011年 ①【再掲載 2012年8月】

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◇岩波少年文庫の50冊

□「星の王子さま」S=デグジュベリ 1953




□「バラとゆびわ」サッカレイ 1952




□「ムギと王子さま」E・ファージョン 1956 杉浦明平訳 

  挿絵の良さ




□「三銃士」上・下 アレクサンドル・デュマ 1951 

  わくわくする




□「ニーベルンケンの宝」G・シャルク編 1953 
 
 すべてが滅び行くそれこそが人間の運命である




□「シャーロック・ホウムズの冒険」コナン・ドイル 1955 
 
  まず文字で




□「小さい牛追い」マリー・ハムンズ 1950 
 
  ヨーロッパと日本の違い




□「せむしの小馬」エルショーフ 1957 
 
  ソ連のアニメーションに




□「ファーブルの昆虫記」上・下 ファーブル 2000 大岡信編訳 
 
  フンコロガシ




□「日本霊異記」水上勉 1985 日本のふしぎな話




□「イワンのばか」トルストイ 1955 
 
  ばかのイワンのように生きられたらどんなにいいか




□「第9軍団のワシ」ロースマリ・サトクリフ 2007 
 
  歴史小説の傑作 

  → 日本の古代でアニメーション化




□「くまのプーさん」A・A・ミルン 1956 石井桃子訳 
 
  よいお話は人を幸せにする力がある




□「長い冬」ローラ・インガルス・ワイルダー 2000 
 
  インガルス一家   苦+喜び




□「風の王子たち」ボードウィ 1958 
 
  グライダーに乗りたくなる




□「思い出のマーニー」上・下 ジョーン・ロビンソン 1980 
 
  入江湿地一軒の家



□「たのしい川べ」ケネス・グレーアム 2002 
 
  絵を見ているだけで十分




□「どぶ船」H・ルイス 石井桃子訳 1953




□「真夜中のパーティ」フィリパ・ピアス 
 
  短い作品の中に世界




□「トム・ソーヤーの冒険」上・下 マーク・トゥエイン 1952
 
  窮屈な時代下、何という自由




□「注文の多い料理店」宮沢賢治 2000 

  美しいものがある




□「海底二万里」上・下 ジューフ・ヴェルヌ 2005 
 
  人間の想像力のとても深いところにある原始の海




□「床下の小人たち」ノートン 1956 
 
  自分たちこそ小人のような気がする アリエッティ




□「ハイジ」上・下 ヨハンナ・シュビリ 2003 
 
  52本のテレビアニメ-

 「僕らはいい仕事をしたと誇りに思っている」




□「長い長いお医者さんの話」K・チャベック 1952 
 
  ロボットという言葉を発明した著者




□「ツバメ号とアマゾン号」上・下 アーサー・ランサム 1958 
 
  すばらしい夏休み




□「飛ぶ教室」エーリヒ・ケストナー 2006 
 
  きらきらした夢の世界




□「ロビンソン・クルーソー」デフォー 2004 
 
  主人公が銃を持っていなかったら?




□「宝島」スティーブンソン 1969 
 
  おおもとの本
 



□「みどりのゆび」モーリス・ドリュオン 1977 
 
  チトの側にいよう




□「ネギをうえた人」金素雲 1953 
 
  韓国の民話




□「聊斎志異」蒲松齢 1997
 
 「酒の精」




□「ドリトル先生航海記」ヒュー・ロフティング 1960 
 
  13冊 バラでも



□「森は生きている」サムイル・マルシャーク 1953 
 
  劇の脚本




□「西遊記」上・中・下 呉永恩 1955 
 
  自由奔放縦横無尽愉快で陽気壮大

  この物語をヒントに多くのゲームが作られている




□「クローディアの秘密」ELカニグスバーグ 1975 
 
  日本を舞台に映画化目指したが…




□「やかまし村の子どもたち」アストリット・リンドグレーン 2005 
 
  楽園




□「ホビットの冒険」J・R・Rトールキン 1979 
 
  英国ファンタジー傑作 

  旅と冒険 財宝と魔法 勇気と戦い 
   - この本ヒントに多くのロールプレイングゲーム

  「この本は食い尽くされてしまった」




□「影との戦い ゲド戦記1」アシュラ・K・ルグウィン 2009
 
  竜




□「まぼろしの白馬」エリザベス・ゲージ 1997 

「石井桃子さんがつまらない本を訳すはずがありません」




□「ぼくらはわんぱく五人組」カレル・ポラーチェフ 1990 
 
  20年まではおもしろい
 
  題名がひどい




□「ジェーン・アダムスの生涯」シャッドソン 1953 

  この本で自分の生涯の仕事を決める人がいる




□「キュリー夫人」エリナ・ドーリイ 1874




□「ハンズ・ブリンカー」MMドッジ 1952 
 
  2010改題復刊 「銀のスケート ハンス・ブリンカーの物語」

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