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「表現力のレッスン」鴻上尚史 講談社 2005年 ④ [読書記録 教育]

今回は、4月12日に続いて、鴻上尚史さんの
「表現力のレッスン」の紹介 4回目です。




「表現力」の付け方、大変注目されています。。





出版社の案内には、


「あなたの周りにもいませんか? 特別美男美女というわけではないし、ファッションが
 ばっちり決まっているわけではないけど、何だかカッコいい人。じつはその人たちは素
 敵な表現力を持っている人たちです。そして表現力は『技術』なのです。技術ですから
 練習すれば誰でも身につけることができます(もちろんプロのレベルとまではいきませ
 んが)。それなのに日本ではその技術を教える本もなければ、教える場もほとんどない
 ようです。
 それはすごくもったいないことだと著者は言います。
 ファッションやメイクの方法を身に付けるように、表現力を身に付けて、もっと魅力的
 になりませんか、と著者は言います。
 この本を読むと、誰でも楽しみながら表現力を身に付けることができます。おそらく自
 分の体や声について新しい発見もあるでしょう。そして必ず実践していただくことで、
 日々のコミュニケーションもまた、楽しくなるはずです。」


とあります。





今回紹介分から強く印象に残った言葉は…

・「力んだ体がふわっと浮くイメージで力が抜け,宇宙に行くイメージで悩みを一瞬忘れ
 て熟睡する」



・「本当に相手に同情して,相手を何とかしたいと思っているとき,自分の呼吸は相手
  の呼吸と自然に一致する」

「呼吸を合わせることで相手が見えてくる」



・「ここ10年くらい日本人も世界の人もどんどんレッテルをはって他人を増やしているように思う」

「レッテルを貼るともったいない」



・「人間は恋愛の時初めて人間を知りたいと強く思う= 恋愛で初めて『他者』と出会う」




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☆「表現力のレッスン」鴻上尚史 講談社 2005年 ④

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◇レッスン9  感覚・感情で遊ぶ
  
□空想レッスン
  
① 仰向けに寝る  ノビ,アクビ,クネクネ,ストレッチ → リラックス



② 目を閉じて,体が5㎝浮いたとイメージ

  自身の体が浮いたと空想,魂が体から抜けて旅,精神的に一人



③ どんどん上昇 10㎝ 50㎝ 1m 2m → 天井



建物の上  もっともっと上昇 宇宙空間まで
しばらく漂い 
    流星を探し 
    無重力を感じ
地球を見つめる(空想-自由に)

    
  数分間したら戻ろう
雲を抜け,飛行機の横を通り,鳥を眺めて降りていく

寄り道 … 太平洋の島

~ 力んだ体がふわっと浮くイメージで力が抜け,宇宙に行くイメージで悩みを一瞬忘れ
 て熟睡する

※ 目隠しレッスン 
 
 → 感覚・感情の再体験レッスン

 → 空想レッスン
  



□自分のストーリーで遊んでみる  

 慣れてきたら自分のストーリー 




□身体的想像力について

 相手に感情移入すると相手と自然に呼吸を合わせるというメカニズムを持っている

= 名優のセリフ術に観客が同調する瞬間


 セールスマンチェック
本当に相手に同情して,相手を何とかしたいと思っているとき,自分の呼吸は相手
  の呼吸と自然に一致する



  呼吸を合わせることで相手が見えてくる

「場の空気を読む」 身体的想像力

         身体的想像力に注目しよう








◇レッスン10  他者と付き合う

□「他者」と「他人」の違い

 他者 … 受け入れたくないのに受け入れなければならない存在

受け入れたいのに受け入れられない存在

~ 母親は他者


 他人 … 関係のない人  他人の関係になる方が楽

楽だけれどもおもしろみはなくなる


 ※ 日本は他者や他人が分かりにくい文化




□「他人」というレッテル張り

 レッテル … 変人,オタク,変態,バカ,邪教徒,悪魔


 ここ10年くらい日本人も世界の人もどんどんレッテルをはって他人を増やしているように思う

 1995年 オウム・サリン事件 「レッテルを貼るともったいない」




□写真レッスン

 写真に写った人の人生を作る

① 疲れたサラリーマンとレッテルを貼らないでその人の事情を考える


② 考える   まず10分


③ 次に4W 

○Who  

    名前 年齢 外見 学歴 仕事 家族 心配事

 友人関係 趣味 体質 健康 病歴 感情タイプ

 動物に例えると 夢と野望 文化的経験 興味               

    結婚歴 国籍 政治傾向 宗教 旅行歴


○When 

  何年 季節 月は 曜日は 時間は 


○Where
  
  国は 地方は 町は 地域は 家は 


○What

  何が起こっているのか 

  この瞬間何をしているのか


 具体的に決める 30分~1時間

   パートナーBが人物について質問 → 答える(言い切る)

※人間は人間が分からない

人間は恋愛の時初めて人間を知りたいと強く思う

 = 恋愛で初めて「他者」と出会う 



人間は人間が分からない
   → 相手の事情を知ることが大切


※人間の成熟 = どれくらい他者とつきあえるか
          
  他者がくれる楽しみも苦しみも他人とは比べものにならないほど強いもの



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