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「教師の資質」諸富祥彦 朝日新聞出版 2013年 ⑥/「自民党の終焉」森田実 角川SSコミュニケーションズ 2007年【再掲載 2012.5】 [読書記録 教育]

今回は、5月21日に続いて、諸富祥彦さんの
「教師の本質」6回目を紹介します。


諸富祥彦さん、現場の状況を社会に発信してくれることをありがたく感じています。




出版社の案内には、



「教師の不祥事が取りざたされる今、本当に優れた教師は何をしているのか?いじめへの
 ずさんな対応、体罰、暴言…教師の問題が注目されている現代で、本当に求められる
 資質とは何なのか。『教師を支える会』代表として、全国の学校の問題に取り組んで
 きた著者が、最先端の教師像を説く。」



とあります。





今回紹介分より強く印象に残った言葉は…

・「いじめや不登校が生まれる原因 - クラスの雰囲気」


・「教師のリーダーシップ」


・「教師の学級づくり6つのタイプ」




もう一つ、再掲載となりますが、森田実さんの
「自民党の終焉」を載せます。
当時の民主党への期待感が表されていますが、その結果は…
13年前に出版された本ですが、党派のことではなく、
政治への不信がいつまで続くのだろうかと暗い気分になってしまいます。


昨日の朝早く、海岸に散歩に行きました。
予想していた以上に人がいました。釣り人でした。
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☆「教師の資質」諸富祥彦 朝日新聞出版 2013年 ⑥

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◇担任教師に求められる「学級経営力」-学校はルールとリレーションで決まる(1)

□いじめや不登校が生まれる原因

 クラスの雰囲気

 クラスの人間関係の中でいじめも不登校も起きている

 


□教師のリーダーシップ

 ①「こんな学級を作りたい」という学級目標を子どもたちと話し合って決めてそれに
   向かってグイグイ引っ張っていく力 

 ② ルールを守らせ学級の中の秩序を保っておくこと

  1 人を傷つけるようなことはしない言わない
 
   2 クラスの誰かの発言は最後まできちんと聞く
     4月時点での授業中のちょっとしたざわつきを止めておくこと  

 


□教師の学級づくり6つのタイプ

◎よい学級 

 ① ルールが守られていて秩序が保たれている

 ② 心と心の触れ合い(リレーション)がある


 タイプ①  ルールと秩序◎ リレーション◎

       スーパー教師 全体の2~3%

       学級が落ち着き成績も一挙に伸びる

   

 タイプ②  ルールと秩序○ リレーション○ タイプ①と②で全体の20%

      集団場面と個別対応場面でモードチェンジ
 
   


 タイプ③  ルールと秩序○ リレーション× 30%

       ここ十数年でこのタイプの先生が激減

      あくまでルールに厳しく生徒を押さえ込みがち 

     20代 50代に多い

   

 タイプ④  ルールと秩序× リレーション○ 今最も多い40%

       授業中ざわついていても授業を止めて指導しない
            河村茂雄「なれ合い型学級」  

       うまくいっている間はいいが荒れ始めると早い
  
   

 タイプ⑤  ルールと秩序× リレーション×

       各学校に一人はいた方がいい
          ~ 退勤時間が早いので退勤しやすくなる

      各学校に一人は必要な必要悪存在

   

 タイプ⑥  ルールと秩序×× リレーション××

      いわゆる指導力不足教師 問題教師










☆「自民党の終焉」森田実 角川SSコミュニケーションズ 2007年【再掲載 2012.5】

◇森田実

 1932年伊東市生 東大工卒 

 日本評論社出版部長 「経済セミナー」編集長 

 1973~政治評論家として独立



◇日本政治激動の予兆  

 ジェラルド・カーティス米コロンビア大教授



◇自公から自公VS民主

7.29の意味 

 北陸での民主党勝利 
   北方の反乱 = 小泉構造改革内閣の地方切り捨て

 「東京エリート」よ,参院選自民大敗の意味を知れ



◇否定された小泉構造改革

強者のための改革はもういらない  


 小泉政権の5年間を取り戻せるか


 マスコミが創り上げた小泉人気
   マスコミファシズム


 捨てられた「負け組」が叫び声を上げた
「調和」と「道議」を忘れた圧制者の政治 
   ~ 労働者の奴隷化


 安倍政権への不信の根は小泉政治の否定


 東京生まれのエリート二世は地方にはいらない


 農業再生が日本を救う



◇与野党の財源論争を検証する

小泉批判を徹底すべき  


 小泉政治に対する怒りをぶつける国民新党



◇外交なき国の外交

アメリカ追随 
  ~ 小泉外交  民主党が日本外交を変える


政治をここまでダメにした世襲議員たち 

 婚姻が生み出す門閥政治支配の弊害

世襲議員の陰に後援会


 世襲化で劣化した日本の政治


 中道保守主義

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山本七平さんはこんなことを ⑥ -「宗教について」PHP研究所 1995年(4)/「わたしが死について語るなら」山折哲雄 ポプラ社 2010年 ①【再掲載(抜粋) 2013.5】 [読書記録 宗教]

「『人生の大部分はドラッジャリーだ』内村鑑三

 ドラッジャリー (骨折り仕事 = 労役・労苦)
 人生の9割9分がドラッジャリー
→ 残る一分のために人生はある」

「9割9分のドラッジャリーは,残る1分のためであり,この1分を捨てれば9割9分
 が消えることは自明。9割9分を投げ出せばその1分も消えてしまう。」







今回は、5月20日に続いて、「山本七平さんはこんなことを」⑥、
山本七平さんの「宗教について」4回目の紹介です。


「人生の9割9分がドラッジャリーだが、それは残る一分のために人生はある」
この言葉、そうだなあと納得し、いつも頭のどこかにありました。
内村鑑三さんの言葉だと覚えていたのですが、どの本に載っていたかすっかり忘れていま
した。
残念に思っていたのですが、今回記事にするに当たり思い出すことができました。
よかったとつくづく思いました。




山本七平さんが、宗教について、分かりやすく深い言葉で教えてくれます。



出版社の案内には、


「親鸞における『自然』、蓮如における『組織』、内村鑑三における『日常』。クリスチャ
 ンであった著者が、永遠の視座に立ち鋭く考察。日本人の宗教観に新たな視点を与える、
 単行本未収の10編を収録。」



とあります。






今回紹介分より強く印象に残った言葉は…

・「人生の9割9分がドラッジャリー(骨折り仕事) → 残る一分のために人生はある」


・「同じ嫌な仕事を君がやるときは,正しく勇ましくそれをやってのけなければならぬ。
 その仕事を君がやらないのならば,君はその仕事について論ずる資格がないのだ。かく
 牛車を引いて得た自由でなくては貴くないのだ。」


・「失敗したら失敗して良い。それを恐れて万事に気を配るから何もできないのである。」


・「私たち人類が前方に進む前に振り返るべきものは歴史」
- 為政者にこそ歴史を恐れてほしいと強く望みます。






もう一つ、再掲載となりますが、山折哲雄さんの
「わたしが誌について語るなら」①を載せます。
一部略してありますが、コロナ禍のもと考えさせられます。





☆学校休業中の子供たちの学習に
文部科学省の
「子供の学び応援サイト(臨時休業期間における学習支援コンテンツポータルサイト)」






<浜松の新名所 浜松ジオラマファクトリー!>

  ものづくりのまちとも言われる浜松。
 山田卓司さんのすばらしい作品を 
 ザザシティ西館の浜松ジオラマファクトリーで味わえます。
 お近くにお寄りの時は ぜひ お訪ねください。

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☆山本七平さんはこんなことを ⑥ -「宗教について」PHP研究所 1995年 (4)

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◇重荷を負う牛車を引く(内村鑑三)

□「人生の大部分はドラッジャリーだ」内村鑑三

 ドラッジャリー (骨折り仕事 = 労役・労苦)


 人生の9割9分がドラッジャリー

→ 残る一分のために人生はある

 ※9割9分を避けて1分だけを手に入れることはできない
       



□「国賊」とそしる肉親家族

※ 9割9分のドラッジャリーは,残る1分のためであり,この1分を捨てれば9割9分
 が消えることは自明。

  9割9分を投げ出せばその1分も消えてしまう。




□泣かんと欲せざるに泣くとは

「もし君が耐えられないなら,君はどこへ行っても役に立たぬ。それを嫌がってはだめだ。
 君がやらなければ誰がやる。誰かがやる。同じ嫌な仕事を君がやるときは,正しく勇ま
 しくそれをやってのけなければならぬ。その仕事を君がやらないのならば,君はその仕
 事について論ずる資格がないのだ。かく牛車を引いて得た自由でなくては貴くないの
 だ。」



□失敗したら失敗して良い

「誤解と失敗とは決して恐るに足りない。やろうと思ったら勇ましくやってみろ。必ず運
 命が開かれる。」


「失敗したら失敗して良い。それを恐れて万事に気を配るから何もできないのである。」
 






◇自ら語る「言葉」への忠誠

□バニヤン 『溢るる恩寵』

 清教徒主義(ピューリタリズム)創始者



勤勉・安保・自助独立


 日本的清教徒 口説(くぜつ)の徒でない実行者



私たち人類が前方に進む前に振り返るべきものは歴史
 


◎山本七平 
 1921(大正10)~1991(平成3)青山学院高等商業学校卒

昭和33年山本書店創立(聖書関係出版物)












☆「わたしが死について語るなら」山折哲雄 ポプラ社 2010年 ①【再掲載(抜粋) 2013.5】

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◇はじめに
死への不安や恐怖 ←→ 人生の哀しみや無常

人間の死亡率は百パーセント


◇わたしが実感した死

<略>   

 蓮如上人 「白骨の御文章」お通夜・葬儀

死が近付くに連れ半眼になっていった父

念仏を唱えて亡くなった母
   


□日本人にとっての「死」とは 
  
 海の彼方のお浄土へ





◇日本人の心の底に流れる「無常観」

□人間はいちど死んだら肉体は生ごみになってしまう
中世「九相図」

葬儀写真の変化 
   喪服写真    →    普段着の写真に
(中間表情)       (にこやかなスナップ)
死者を送る儀式      別れの儀式
   他界に送り届けよう    生に執着する気持ち(生き残った側)

※「死んだ人間の生きているときの面影をこの世にとどめておこうという生き残った側の
  エゴイズムの感情がそこに漂っているように感じるのです」
   

□人は一人で死ぬ運命           

 死について教えない限り本当の「生きる力」は身に付かない

死んでいくときは「ひとり」
「共死」 すべての人間が一人で死ぬ運命の中に投げ出されている

  
□仏教の無常 
 ① 地上に永遠なる者は一つもない

② 形あるものは必ず壊れる     三原則

③ 人は生き、やがて死ぬ

<略>

※教育
 ~ 「死」について「無常」について教えることを教育の根本に組み入れてほしい

 = 人はやがて死ぬ 人は必ず死ぬ

<略>
  
□2008年 4人の日本人がノーベル賞
 
 4人はすぐ何かに役立てようと思って学問をしたわけではない
 
- 短期的な視野では本当の問題をつかんだり発見したりすることはできないはず 

↑↓

 ※ ところが、今はみんな「就職に役立つ学科」に人気が集まる
    高い収入が得られる職業が花形としてもてはやされる     



末法?

>>「わたしが死について語るなら」山折哲雄 ポプラ社 ① はここ

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