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参観会・懇談会資料⑮/東井義雄さんの言葉①【再掲載 2011.8】 [読書記録 教育]

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浜松銘菓「うなぎパイ」です。
妻が先日いただいてきました。
浜松の菓子メーカー春華堂さんが、
浜松市の放課後児童会の児童・支援員にと、6704箱贈ってくれました。
こちらにニュースが載っています。
支援員をしている妻もいただくことができたのです。
心遣いに感謝しています。



今回は、わたしの教育ノートから、5月25日に続いて、
キーワード「参観会・懇談会資料」15回目の紹介です。



教育雑誌、教育書籍より、懇談会資料として使えると思ったものを
ノートに要約したものです。



東井義雄さんの本に紹介されていた、八木雄次郎さんの詩、「通信簿」。

たかが学校。たかが成績。

この詩を多くの方に知ってほしいと願います。




再掲載となりますが、
「東井義雄さんの言葉」①を載せます。
コロナ禍のただ中の今、
まさに「一億総裁判官 自分以外皆有罪」を感じます。




☆学校休業中の子供たちの学習に
文部科学省の
「子供の学び応援サイト(臨時休業期間における学習支援コンテンツポータルサイト)」

浜松市では学校が再開されましたが、自習用にぜひ使ってほしいと思っています。







<浜松の新名所 浜松ジオラマファクトリー!>

  ものづくりのまちとも言われる浜松。
 山田卓司さんのすばらしい作品を 
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☆参観会・懇談会資料 ⑮ 


☆東井義雄

◇テストの点数よりも 八木雄次郎「通信簿」


  我が子よ


通信簿に記載された評価が思わしくないからと


涙を流すことはやめよ。


父は信じている。


  おまえはこれまで


一円の金もごまかしたことがなかったことを。


友達との約束はいつも果たしてきたことを。 


  そして 幼いものをかわいがり


  よわいものをかたわってきたことを


その潔白と信義と親切とは


人間として生きていくための至上なものだ。


それのに


おまえの通信簿のどこに


  そのことが記載されているというのだ


我が子よ


涙を流すことは やめよ


おまえの父と母とが目指している


  もっともっと大きな通信簿に向かって


歩いていこうではないか。







☆東井義雄さんの言葉①【再掲載 2011.8】

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◇よく見よ

 表面に見えているものにとらわれてしまわないで,そのもう一つ向こうに本当の子ども
がいる。   (例)強がり



◇よく聞け

 口は一つだが耳は二つ。よくよく聞いた上にも聞きなさい。



◇いたずらっ子

 燃え上がりたくてうずうずしている。



◇東昇(元京大名誉教授)

「猫は生まれてすぐ人間が育てても猫に育つ。犬は生まれてすぐ人が育てても犬に育つ。
 しかし,人間は人間の子に生まれたからといって人間に育つとは決まっていない。今日
 の学者の定説では,人間は約5000通りの可能性を持って生まれてくる。」

□島秋人「遺愛集」

死刑囚 
 獄内で小中ほめられたことを思い出せず 
しかし中学校美術教師のみ
 「絵は下手だが構図は君のが一番いい」

 手紙と返事 → すまない心でいっぱいに(死刑後出版)



◇辻信太郎くん

 精薄・転換・高血圧・左半身不随

死亡後のノートに 詩


  ぼくの母が たずねてきた 

やせてしもて ほそい身体になってしもた

くろうしたんやな ぼくのために

母ちゃん ゆるしてや ぼくがばかやってんな

ゆるしてな 母ちゃん



 ※ この心が 優等生から読みとれるだろうか



◇心情

「千の子どもに千の花」


「人間にくずはない」


「どの子も子どもは星」



◇問題行動(井上和昌さん)

「子どもが問題行動をやるのは,そうせずにはおれない問題を背負っているということだ。
 その子どもの背景にある問題を知らないで,問題行動だけを責めるというのは病気の元
 を確かめようとせずに病状に振り回されているようなものだ。病根をつかまないで病気
 を治すことはできない。」



悪いことをする子も悪いことをしたくてしているのではない。



仲間の子どもの在り方



◇学校

「できない子をできるようにするところ」 えこひいきは×



◇豊かさ

「教育においてはものの貧しさよりも豊かさの方が恐ろしい」

・体の弱さ

・心の弱さ  
     欲望・衝動に対し自律できない   
     根気がない
感動を失っている

不平不満ばかりで感謝の心を失っている = 耐性不足

□教育

「親や教師がついていってやれなくなる日が来ても,間違いなく,子どもが自分の二本の
 脚で人生を生き抜いていくようにすることだ」



◇自主性を育てる

× 「子どもの好きなように育てる」

○ 「自分は自分の主人公」という自覚を育てること

40億人いても自分は只一人



自分は自分を創る責任者



◇「バカにはなるまい」

 怒り - 考え直しができない

   ↑
ただ一度の人生を,自分で傷つけたり台無しにしてしまったりするようなバカにだけは
ならないでおくれ。



◇「ぼくの10年先を」

「ぼくは皆さまもご承知の通り,中学時代勉強は最低で,わからないことがあっても質問
 もできないほどつまらない生徒でした。勉強ができないから進学できません。個人商店
 に就職しました。ところがその店の同い年の娘さんが,靴磨きばかりかシャツやズロー
 スの洗濯まで言いつけるのです。なんでこんなものまで,と思うと無念で無念で涙があ
 ふれて止まらないのです。ところが,そういうとき,涙でかすんだ瞳の向こうに但馬の
 山奥で貧しい百姓をやっているときの両親の姿が浮かんでくるのです。そうすると,『こ
 れくらいのことでくじけてなるものか。ズロースでも何でも洗わせてもらうぞ。』とい
 つの間にか微笑みが浮かんでくるのです。皆さん,どうか10年先を見てください。」



◇豊かさの方が恐ろしい

□京大元総長 平沢興博士 脳外科

「野良猫と飼い猫の脳を解剖して比べてみると,野良猫の脳は飼い猫の脳よりもずっと発
 達していることを見ることができる。」

 
 教育にも:親
  「子どもにだけは親が生きてきたような貧しさや厳しさ,つらさは味わわせたくない」

               ↓

 頭にスイッチを  ひどい貧しさからスイッチ




◇対欲望

□貪(とん) むさぼりの心 財物,地位名誉,横着,性,おいしさ
→コントロールが大切


□瞋(じん) 怒りの心


□痴(ち) 愚かな心→自分の愚かさは見えない

「一億総裁判官 自分以外皆有罪」

昔は家訓家憲(裕福な家でも)




◇欲望・衝動

<以下略>

>>「東井義雄さんの言葉①」はこちら

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