「教師の資質」諸富祥彦 朝日新聞出版 2013年 ⑨ / 「魂は千の風になりますか」ひろさちや 幻冬舎 2008年 ①【再掲載 2014.3】 [読書記録 教育]
「多くの高校がキャリア教育では
『生涯正規社員と非正規社員とでは1億6千万円くらい生涯賃金に開きがあるのだ』
と厳しい現実を教えている」
今回は、6月6日に続いて、諸富祥彦さんの
「教師の本質」9回目を紹介します。
諸富祥彦さん、現場の状況を社会に発信してくれることをありがたく感じています。
出版社の案内には、
「教師の不祥事が取りざたされる今、本当に優れた教師は何をしているのか?いじめへの
ずさんな対応、体罰、暴言…教師の問題が注目されている現代で、本当に求められる
資質とは何なのか。『教師を支える会』代表として、全国の学校の問題に取り組んで
きた著者が、最先端の教師像を説く。」
とあります。
今回紹介分より強く印象に残った言葉は…
・「『将来の50歳の大人』として見ていく」
・「『使命の形成』こそキャリア教育の柱」
・「『三太郎の日記』大正時代若者のバイブル
『魂の生活と一致する仕事を選びなさい』」
・「『問いの形成』『ミッション(使命)の形成』」
もう一つ、再掲載となりますが、ひろさちやさんの
「魂は千の風になりますか」①を載せます。
ひろさんが死に関する習俗について易しく教えてくれます。
知っている方の訃報が続き、生と死を考えることが増えてきました。
毎日、亡くなられた方を思い出しながらお念仏を唱えています。
☆子供たちの学習に
文部科学省の
「子供の学び応援サイト(臨時休業期間における学習支援コンテンツポータルサイト)」
<浜松の新名所 浜松ジオラマファクトリー!>
ものづくりのまちとも言われる浜松。
山田卓司さんのすばらしい作品を
ザザシティ西館の浜松ジオラマファクトリーで味わえます。
お近くにお寄りの時は ぜひ お訪ねください。
☆「教師の資質」諸富祥彦 朝日新聞出版 2013年 ⑨
◇新たな時代に求められる教師の資質(1)
<子どもが50歳60歳になったときの幸福を見据えて>
□教師に求められるようになったキャリア形成
「小学校の教師は目の前の子どもたちを小学生として優秀な子に育てようとします」
∥
近視眼的になってしまいがち
※「将来の50歳の大人」として見ていく
□多くの高校がキャリア教育では
「生涯正規社員と非正規社員とでは1億6千万円くらい生涯賃金に開きがあるのだ」
と厳しい現実を教えている
↓
小学校でも!
自分の「10年後」「20年後」のプランニングを
『7つの力を育てるキャリア教育』図書文化社
① 出会いに生き方を学ぶ力
② 夢見る力
③ 自分を見つめ選択する力
④ コミュニケーション能力
⑤ 達成する力
⑥ 七転び八起きの力
⑦ 社会貢献を喜べる力
□「使命の形成」こそキャリア教育の柱
「我を忘れて時間の経つのも忘れ、報酬のことも忘れ、ひたすらそれに打ち込んでいる
だけで心が満たされる仕事」
→ それだけで人生の幸福の8割は約束されている
『三太郎の日記』大正時代若者のバイブル
…「魂の生活と一致する仕事を選びなさい」
|
魂のミッションを実現していくことのできる仕事
↓
※ その子の50年後60年後を見据えて、その生涯に置いて幸福を手にできるようにし
ていくために、一人一人の子どもに、生涯書けて取り組むに値する「問い」を育てて
いくこと、その子が一生かけて取り組んでいくべき「課題」「使命」を見つけていく
のを援助すること
= 「問いの形成」「ミッション(使命)の形成」
□新しい学力観
「生きる力」(文科省)
「リテラシー」(OECD)
「キー・コンセンテシー」(OECD)
「人間力」(内閣府)
「社会人基礎力」(経産省)
「学士力」(文科省)
∥
◎通底は危機感
「従来の知識・技能伝達型の学校教育では、これからの時代を生きていくのに必要な力
を育てることはできない」
↓
「一定の知識・技能を子どもたちに教えていくだけでなく、その年期・技能を実際に毎
日の生活場面でどのように使えばいいか問われるようになりました」
☆「魂は千の風になりますか」ひろさちや 幻冬舎 2008年 ①【再掲載 2014.3】
◇霊魂が見える人,見えない人
□よく分かる空の世界
三角形はあるけれどもない
ないけれどもある
ものさしはモノについているのではなくあなた自身が持っている
□女房とお袋,どちらを助けるか
橋本我山(天竜寺・明治時代)
「わたしは近くにいる人から先に救う」
女房,お袋
→ レッテルをはがすとおぼれているのはただの女
□魂が見えないから安心して生きられる
霊魂は見える人には見えるし、見えない人には見えない
◇日本人の霊魂観
□葬式は家族だけで,告別式は友人だけで行えばよい
葬式:①遺体 ②魂の処理 ③遺族の心の処理
= 3つの処理のための葬式
葬式と告別式とは別
□葬式は慈善事業 お金を取って行うものではなかった
昔,寺院は田地田畑を所有
→ 貸すことで成り立っていた
葬式は家族で行うもの
お坊さんとは無関係
□即席で死者をお坊さんに仕立てる
江戸時代
- お寺に取り締まり機能 宗門人別改帳
キリスト教の儀式を行わせない
→ お寺は急に庶民の葬式をやる羽目になった
↓
やり方が分からない ~ 仲間(僧)と同じやり方で
① 剃髪
② 戒名 =死者をお坊さんにする特訓
③お経
□葬式は「宗教」ではなく「習俗」
葬式仏教は「仏教という宗教」ではなく「神道という習俗」の一部
□ホトケとカミはどう違うのか?
日本人の霊魂観 = 日中印のブレンド霊魂観
死んだばかりの魂
荒御霊(あらみたま) → ホトケ(暖かい霊魂,ほとおり気)
↓
時間が経つと 和御霊(にぎみたま) カミ
□忌中は強制的に隔離するという意味だった
ホトケ(~一周忌)の霊魂を精霊(しょうりょう)と呼んだ
現世に未練を残して荒れ狂っている ~ 荒ぶる ~ たたる
◎死穢(しえ) 49日間
忌 ~ 強制的隔離
喪 ~ 自発的
□死んで33年経つとカミになる
3回忌までに魂鎮め = 鎮魂儀礼(仏教)
33年ぐらいで和御霊になると信じられていた
ホトケが浄化され綺麗になるとカミになる = 神仏習合
|
※ カミはもともとイエのホトケが変化した存在のことで、各イエが嘗てのイエのホト
ケを「イエのカミ」として迎えて祀る。これがお正月。
□正月はカミが戻り,盆はホトケが戻る祝いの儀礼だ
神人供食
お正月に舞 , お盆に踊り
すり足 上下運動
カミをもてなす ホトケをもてなす
□金儲けだけに夢中になると「気」が枯れてしまう
ケガレ = 気枯れ
□神さまだって間違えるという考えが曖昧な国民性を作った
本居宣長
「迦微」 尋常でないもの,優れたるもの
プラスもマイナスも = ずば抜けて偏差値が高ければカミ
□靖国問題は国の力で習俗を壊したことが原因だった
明治政府
死んだ途端に英霊となるインスタントシステム
位牌は魂と肉体を合体させるための儒教の依り代に由来する
中国人 魂(精神的)と魄(にくたいてき) → 鎮魂儀礼 → 合体して鬼
49日はインド人が次の生に輪廻転生するまでの日だった
生まれ変わりを信じながらも33年間供養する
インド式 49日たったら生まれ変わる → 「先ほど潰した蚊が…」
慈悲の心につながる
『生涯正規社員と非正規社員とでは1億6千万円くらい生涯賃金に開きがあるのだ』
と厳しい現実を教えている」
今回は、6月6日に続いて、諸富祥彦さんの
「教師の本質」9回目を紹介します。
諸富祥彦さん、現場の状況を社会に発信してくれることをありがたく感じています。
出版社の案内には、
「教師の不祥事が取りざたされる今、本当に優れた教師は何をしているのか?いじめへの
ずさんな対応、体罰、暴言…教師の問題が注目されている現代で、本当に求められる
資質とは何なのか。『教師を支える会』代表として、全国の学校の問題に取り組んで
きた著者が、最先端の教師像を説く。」
とあります。
今回紹介分より強く印象に残った言葉は…
・「『将来の50歳の大人』として見ていく」
・「『使命の形成』こそキャリア教育の柱」
・「『三太郎の日記』大正時代若者のバイブル
『魂の生活と一致する仕事を選びなさい』」
・「『問いの形成』『ミッション(使命)の形成』」
もう一つ、再掲載となりますが、ひろさちやさんの
「魂は千の風になりますか」①を載せます。
ひろさんが死に関する習俗について易しく教えてくれます。
知っている方の訃報が続き、生と死を考えることが増えてきました。
毎日、亡くなられた方を思い出しながらお念仏を唱えています。
☆子供たちの学習に
文部科学省の
「子供の学び応援サイト(臨時休業期間における学習支援コンテンツポータルサイト)」
<浜松の新名所 浜松ジオラマファクトリー!>
ものづくりのまちとも言われる浜松。
山田卓司さんのすばらしい作品を
ザザシティ西館の浜松ジオラマファクトリーで味わえます。
お近くにお寄りの時は ぜひ お訪ねください。
☆「教師の資質」諸富祥彦 朝日新聞出版 2013年 ⑨
◇新たな時代に求められる教師の資質(1)
<子どもが50歳60歳になったときの幸福を見据えて>
□教師に求められるようになったキャリア形成
「小学校の教師は目の前の子どもたちを小学生として優秀な子に育てようとします」
∥
近視眼的になってしまいがち
※「将来の50歳の大人」として見ていく
□多くの高校がキャリア教育では
「生涯正規社員と非正規社員とでは1億6千万円くらい生涯賃金に開きがあるのだ」
と厳しい現実を教えている
↓
小学校でも!
自分の「10年後」「20年後」のプランニングを
『7つの力を育てるキャリア教育』図書文化社
① 出会いに生き方を学ぶ力
② 夢見る力
③ 自分を見つめ選択する力
④ コミュニケーション能力
⑤ 達成する力
⑥ 七転び八起きの力
⑦ 社会貢献を喜べる力
□「使命の形成」こそキャリア教育の柱
「我を忘れて時間の経つのも忘れ、報酬のことも忘れ、ひたすらそれに打ち込んでいる
だけで心が満たされる仕事」
→ それだけで人生の幸福の8割は約束されている
『三太郎の日記』大正時代若者のバイブル
…「魂の生活と一致する仕事を選びなさい」
|
魂のミッションを実現していくことのできる仕事
↓
※ その子の50年後60年後を見据えて、その生涯に置いて幸福を手にできるようにし
ていくために、一人一人の子どもに、生涯書けて取り組むに値する「問い」を育てて
いくこと、その子が一生かけて取り組んでいくべき「課題」「使命」を見つけていく
のを援助すること
= 「問いの形成」「ミッション(使命)の形成」
□新しい学力観
「生きる力」(文科省)
「リテラシー」(OECD)
「キー・コンセンテシー」(OECD)
「人間力」(内閣府)
「社会人基礎力」(経産省)
「学士力」(文科省)
∥
◎通底は危機感
「従来の知識・技能伝達型の学校教育では、これからの時代を生きていくのに必要な力
を育てることはできない」
↓
「一定の知識・技能を子どもたちに教えていくだけでなく、その年期・技能を実際に毎
日の生活場面でどのように使えばいいか問われるようになりました」
☆「魂は千の風になりますか」ひろさちや 幻冬舎 2008年 ①【再掲載 2014.3】
◇霊魂が見える人,見えない人
□よく分かる空の世界
三角形はあるけれどもない
ないけれどもある
ものさしはモノについているのではなくあなた自身が持っている
□女房とお袋,どちらを助けるか
橋本我山(天竜寺・明治時代)
「わたしは近くにいる人から先に救う」
女房,お袋
→ レッテルをはがすとおぼれているのはただの女
□魂が見えないから安心して生きられる
霊魂は見える人には見えるし、見えない人には見えない
◇日本人の霊魂観
□葬式は家族だけで,告別式は友人だけで行えばよい
葬式:①遺体 ②魂の処理 ③遺族の心の処理
= 3つの処理のための葬式
葬式と告別式とは別
□葬式は慈善事業 お金を取って行うものではなかった
昔,寺院は田地田畑を所有
→ 貸すことで成り立っていた
葬式は家族で行うもの
お坊さんとは無関係
□即席で死者をお坊さんに仕立てる
江戸時代
- お寺に取り締まり機能 宗門人別改帳
キリスト教の儀式を行わせない
→ お寺は急に庶民の葬式をやる羽目になった
↓
やり方が分からない ~ 仲間(僧)と同じやり方で
① 剃髪
② 戒名 =死者をお坊さんにする特訓
③お経
□葬式は「宗教」ではなく「習俗」
葬式仏教は「仏教という宗教」ではなく「神道という習俗」の一部
□ホトケとカミはどう違うのか?
日本人の霊魂観 = 日中印のブレンド霊魂観
死んだばかりの魂
荒御霊(あらみたま) → ホトケ(暖かい霊魂,ほとおり気)
↓
時間が経つと 和御霊(にぎみたま) カミ
□忌中は強制的に隔離するという意味だった
ホトケ(~一周忌)の霊魂を精霊(しょうりょう)と呼んだ
現世に未練を残して荒れ狂っている ~ 荒ぶる ~ たたる
◎死穢(しえ) 49日間
忌 ~ 強制的隔離
喪 ~ 自発的
□死んで33年経つとカミになる
3回忌までに魂鎮め = 鎮魂儀礼(仏教)
33年ぐらいで和御霊になると信じられていた
ホトケが浄化され綺麗になるとカミになる = 神仏習合
|
※ カミはもともとイエのホトケが変化した存在のことで、各イエが嘗てのイエのホト
ケを「イエのカミ」として迎えて祀る。これがお正月。
□正月はカミが戻り,盆はホトケが戻る祝いの儀礼だ
神人供食
お正月に舞 , お盆に踊り
すり足 上下運動
カミをもてなす ホトケをもてなす
□金儲けだけに夢中になると「気」が枯れてしまう
ケガレ = 気枯れ
□神さまだって間違えるという考えが曖昧な国民性を作った
本居宣長
「迦微」 尋常でないもの,優れたるもの
プラスもマイナスも = ずば抜けて偏差値が高ければカミ
□靖国問題は国の力で習俗を壊したことが原因だった
明治政府
死んだ途端に英霊となるインスタントシステム
位牌は魂と肉体を合体させるための儒教の依り代に由来する
中国人 魂(精神的)と魄(にくたいてき) → 鎮魂儀礼 → 合体して鬼
49日はインド人が次の生に輪廻転生するまでの日だった
生まれ変わりを信じながらも33年間供養する
インド式 49日たったら生まれ変わる → 「先ほど潰した蚊が…」
慈悲の心につながる