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参観会・懇談会資料 ⑳ / 「ほどほど人生論」ひろさちや  中日新聞朝刊 2003.1.26 【再掲載 2014.7】 [読書記録 教育]

今回は、わたしの教育ノートから、7月1日に続いて、
キーワード「参観会・懇談会資料」20回目の紹介です。



教育雑誌、教育書籍より、懇談会資料として使えると思ったものをノートに要約したもの
です。



今回紹介分より強く印象に残った言葉は…

・「親の役割 未知の世界へのあこがれをかきたてること=一緒に遊ぶことも大切」


・「親が一途に求め続けた姿は子供の人格に深く刻みつけられる」


・「仕事に歓びを覚えた子は他の活動にもどんどん取り組むようになる」


・「短時間の勉強を毎日続けること」





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☆参観会・懇談会資料 ⑳ 


◇責任重大 親の役割

□休日に親子で近所を散策する

 未知の世界へのあこがれをかきたてる
  - 一緒に遊ぶことも大切



□親の得意技を伝授

 親から教わったことは一生忘れない
親が一途に求め続けた姿は子供の人格に深く刻みつけられる



□仕事好きにさせる

 人間が他の動物と違うところ 
   ①言語能力
   ②労働能力


「言葉を使う力」 「仕事ができる力」
(例)タオル取り替え 生き物の世話 洗濯機操作 干し物片づけ
下着整理 子守 浴槽の掃除 靴の整頓 雨戸開閉…



 ※ 仕事に歓びを覚えた子は他の活動にもどんどん取り組むようになる



□読書の習慣をつける

 本好き  
  語彙、知識、概念 

  → 理解が早く習得も確実に


 テレビに馴染むと文字からイメージを思い浮かべるのを嫌う


 学力 
  文字-文章読みとり能力  
   → 言葉で考え結論を文字で表す







◇無理なく家庭学習

□日記で親子通信

 一字一字丁寧に書かせる 

 必ず親が目を通す



□居間に地球儀、壁に地図を!

 ニュースで様々な先行体験

 理科 … 虫眼鏡、磁石、エナメル線、乾電池

 社会 … 地球儀、地図



□生活の中で漢字力アップ

 漢字 … 毎日のように書く練習をしたり使ったりしなければ身に付かない

 しばしば見る字は覚えやすい - 駅・停留所

 漢字力 - 読むことが先行する → 次に書く力

 ※ 宿題とは関係なく10分~20分



□毎日ほんの少しずつ勉強

 よく勉強のできる子は案外勉強時間は少ない

 しかしその時間は一心不乱
→ 短時間の勉強を毎日続けること



□挨拶の習慣化

 挨拶がきちんと言える子は情緒が安定しており他の子と妙な摩擦や諍いを起こさない

 挨拶をしない子 → けんか











☆「ほどほど人生論」ひろさちや  中日新聞朝刊 2003.1.26 【再掲載 2014.7】

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「生きる意味見えてくる - 死 考える時間持ちたい -」



 わたしは、″忙しい″といった言葉が嫌いです。



 日本では、「偉い人は忙しい」といった社会通念があるようで、対面のとき、「先生、
お忙しいようですね」と言われることがよくあります。


 そんなとき、へそまがりのわたしは、


「いえ、忙しくありません。ただ、スケジュールが過密なだけなんです」


と応ずることにしています。



 たいていは、相手はきょとんとされます。


 じつは、″忙″という字がよくないのです。


 これは、「心を亡くす」であって、これを縦に書くと″忘″になります。


 わたしはスケジュールが過密であっても、心を亡くしてはいませんよ…


と言いたいのです。そう説明すると、相手の人は納得してくれます。




 それはそうとして、わたしたち現代日本人は、あまりにも忙しい毎日を送っているので
はないでしょうか。


 仕事のためにあくせくと忙しく働き、仕事から解放されて自由に使える時間である余暇
をも、あくせくと忙しく消費しようとしています。


 そうして、忙しくしているうちに、われわれは、人生にとって何が大事なことか、を忘
れてしまったのではないでしょうか。



 いや、ひょっとすれば、これは反対かもしれません。


 わたしたちは、人生にとって何が大事なことかを忘れるために、毎日を忙しくしている
のかもしれません。


 つまり、わたしたちは一生懸命に忙しく働いているうちに、人生にとっての大事なもの
を忘れてしまい、こんどは、忘れてしまったものを思い出すのが怖くて、それを思い出さ
ないようにするために、毎日を忙しくしているのです。


 そんな悪循環になっているのではありませんか。





 ところで、人生にとって大事なものとは何でしょうか?


 わたしは、それは、死だと思います。


 人間は死なねばならない存在です。


 だが、現代日本人は、この死を忌まわしいものと考え、死を遠ざけようとします。



 しかし、死を遠ざけることなど、所詮不可能です。そこで、われわれは死を忘れようと
するのです。そのために、あくせく忙しい毎日を過ごしています。



 けれども、わたしたちはやがていつかは死ぬのです。


 その死を忌まわしいものとしていたのでは、自分が死ぬときが惨めになってしまう。ま
た、死に対する不安がなくなりません。


 本当は、死というものは忌まわしいものでも、惨めなものでもないのです。わたしたち
にとって大事なものなんです。


 その死を大事なものにするためには、わたしたちは普段、死について考えるべきです。


 名残惜しく思っても、やがてわたしたちはこの世から消え去って行くのだと思ったとき、
わたしたちに人生の意味が見えてくるのだと思います。


 そして同時に死に対する不安がなくなるでしょう。



 それには忙しくしていてはだめです。



 もう少しゆったりとしましょうよ。


 それがわたしからの提案です。


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