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「理想の国語教科書」齋藤孝 文藝春秋 2002年 ①  / 「時代を刻む精神」 鎌田慧 七つ森書店 2003年【再掲載 2016.7】 [読書記録 教育]

今回は、斎藤孝さんの
「理想の国語教科書」1回目の紹介です。


斎藤孝さん、メディアに多く登場されていますが、
たくさんの本を出版されています。




出版社の案内には、


「31の世界の名文をテキストに『日本語力』『教養』『倫理観』を鍛える一冊。」

とあります。




今回紹介分より強く印象に残った言葉は…

・「『国語は体育だ』『読書はスポーツだ』」


・「子どもが大人と違うのは正しい勇気の分量が多いと言うだけだ」


・「太宰治  弱々しく痛いが存在感がある かさぶたをとった皮膚のよう」







もう一つ、再掲載となりますが、ルポライター鎌田慧さんの
「時代を刻む精神」を載せます。






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文部科学省の
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☆「理想の国語教科書」齋藤孝 文藝春秋 2002年 ①

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◇はしがき

□「国語は体育だ」「読書はスポーツだ」



□三色線ひき

  青 … まあ大事

赤 … すごく大事

緑 … 自分が主観的におもしろい






<1学期>

◇「夢十夜」第一夜 夏目漱石

  硬さと柔らかさがハイレベルに調合





◇「マクベス」

  第一夜 第七場 シェイクスピア 福田恒存訳

  シェイクスピアは文学の宇宙
   「人は役者世界は舞台」

  四大悲劇
    「ハムレット」 「リア王」 「オセロー」 「マクベス」





◇「人形」 小林秀雄

「ものを見つめリアリティにしっかりと触れる時間を持つこと」





◇「聊斎志異」 蒲松齢(ほ しょうれい) 柴田天馬訳

蛇人 500の物語集 別の異界とこの世界との境界線を舞台にした作品 


  蒲松齢(1640-1715)
    科挙を51歳まで受け続けた

悲憤と孤独の生活の中30代の時に主に書かれた
貧窮の中4人の子どもを育てながら





◇「風と光と二十の私と」坂口安吾

  子どもが大人と違うのは正しい勇気の分量が多いと言うだけだ

  安吾ちらこちら命がけスタイル 
    腰はらの座った人物 気っぷがいい






◇「ガルガンチュワ物語」ラブレー

幼年時代


ラブレー(1494-1553)うんこおしっこ大魔王
16世紀フランス文学者 過剰なパワー





◇「勝負事」 菊池寛

要約に適す文章
    のめり込むこと = アディクション


  一高同級に芥川、久米正雄、土屋文明、倉田百三







◇「人にはどれくらいの土地がいるか」トルストイ 中村白葉訳
   
 大説教家 富裕な領主の家系 頑健な身体 13人の子ども
   
 「トルストイ民話集」に シンプルな物語を神話に基づいて





◇「名人伝」中島敦
   
 漢文 朱鷺的存在 
 
 漢学の家系 - 名文





◇「ギリシア・ローマ神話」ミダス王  ブルフィンチ 野上弥生子訳
   
 何でも黄金に 「ロバの耳」 ジョセフ・キャンベル「神話の力」

 過剰さが生んだ悲劇であり喜劇である





◇「走れメロス」太宰治(1909-1948)
   
 太宰治
   弱々しく痛いが存在感がある かさぶたをとった皮膚のよう
   

 文章がうまい
   言葉の切れとリズム感  


 小学校中学年で  
   高学年以降の友情作りのトレーニング
















☆「時代を刻む精神」 鎌田慧 七つ森書店 2003年【再掲載 2016.7】

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◇はじめに

 小泉首相 
   独自の状況判断 - 決断できない政治家


 靖国神社  
   事故死した自衛隊員のみ 
   これから本物の戦死者


 日本は牛の真似をする蛙である





◇時代を刻む

「日本人の仕事」


「ドキュメント 隠された公害」
   対馬のイタイイタイ病-鉱山


「死に絶えた風景」       
   新日鐵・労働下宿


「自動車絶望工場」
   ベルトコンベアの流れの速さ

季節工はロボットが出るまでの身代わり
→ 期間工


「死刑台からの生還」      
   財田川事件(香川県)

人々の無関心がえん罪を許してきた


「国鉄処分」          
   事故と不当労働行為

なりふり構わぬ利益に向かう暴走
     = 「欲望という名の電車」


「ドキュメント日本列島」「ドキュメント地方」
地方に住む無名の人々
   
   = 一日一日ゆっくり堅実な生活

  土に根を生やした生き方


「反骨鈴木東民の生涯」     
   大正デモクラシーの長男

バクーニン「自由のない社会主義は隷属と残虐である」


「六ヶ所村の記録」       
   生涯かけだし 


「鎌田彗の記録」        
   矛盾 抑圧 差別


「東大経済卒の十八年」


「椎の若葉に光あれ」      
   葛西善蔵


「ルポ大事故」         
   同情 → やっかみ


「ルポ戦後五十年 五十年の現場」


「原発列島を行く」
  相手が納得しないのに結納金を積み上げる横暴                 

  結婚して愛想が尽かされた

= 何でもカネで解決する衆愚政治


「地方紙の研究」       
   90年代小出版社やミニコミの元気がなくなった


「津軽斜陽の家」


「労働者文学はどこへ」

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