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教育技術「体育」⑪(最終) / 「当たり前の一言がいえる人,いえない人」福田健 文香社 1999年 ①【再掲載 2011.11】 [読書記録 教育]

今回は、7月22日に続いて、わたしの教育ノートから
キーワード「教育技術-体育」の紹介 11回目 最終となります。


出典が不明であり、古い教育指導要領のもとの要約であることを御承知願います。


今回紹介分より強く印象に残った言葉は…

・「逆上がりの『基礎技能』は布団干し、への字振り、前回り降り、足抜き回り」


・「逆上がりのつまずきの原因
ア おへそを鉄棒にくっつけない → 肘が伸びて腰が落ちる
イ 頭の上のボールを蹴りなさい → 状態を後ろに倒せない 」

・「表現力=よき環境+よき活動+よき支援」」





もう一つ、再掲載となりますが、福田健さんの、
「当たり前の一言がいえる人,いえない人」① を載せます。
コミュニケーションに苦手意識をもつ子が増えているように感じます。
書かれていることに納得ができる本です。





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☆教育技術「体育」⑪(最終)

◇体力のない子供に
 
□個人差に応じる指導

 原因 
  ① からだ 小さい・肥満

② 病弱 虚弱 肢体不自由

③ 失敗やけがから恐怖心が強く運動嫌いになったため

④ 体力が低かったために劣等感を持ち体育嫌いになった


 対策 
  ① 要因を知る

  ② 目標を持たせる

  ③ 得意な運動で自信を持たせる

  ④ 体力の伸びを知らせる

  ⑤ 特設時間を設定する







◇単元構成

 ア 基本の運動 + ゲーム   

    個と集団のバランス


イ 低学年は小さくまとめ,高学年になるに従い大単元に


ウ ボール運動 

    ボールゲームは一単位時間集中的に


エ 体操 帯状年間 

    一単位時間中15~20分間






◇逆上がり

「基礎感覚」
  ① 持久力懸垂(ダンゴムシ) - 逆さ感覚

  ② 登り棒懸垂回り(3回往復) - 回転感覚

  ③ ジャングルジム逆上がり - 筋持久力
 

「基礎技能」

  布団干し  への字振り  前回り降り  足抜き回り

  → 段階式台付き鉄棒





◇8秒間走
  
 35~50メートルに1秒ごと

「8秒間で何メートル走れるか」

「ゴールは一緒。スタートが違う。」



 スタートして8秒後に笛 
   ゴールしていればセーフ 

   しなければアウト

セーフの人はスタートを1メートル後ろにする


 時間係           1名(8秒で笛)

 審判係(アウトセーフの判定)1名

 スターター         1名

 記録            1名





◇表現力
 
「よき環境」「よき活動」「よき支援」





◇逆上がり指導

 成功要因 

  ① 意欲の喚起・持続化を図る
       
  ② つまずきの原因を考える
       
  ③ 場作りを考える



 つまずきの原因
ア おへそを鉄棒にくっつけない → 肘が伸びて腰が落ちる

イ 頭の上のボールを蹴りなさい → 状態を後ろに倒せない



 場作りを教える

   ステップ1 登り棒を使って
           毎日十秒ぶら下がろう

前の棒を蹴って回ろう

くるっと回ろう


   ステップ2 練習板を使って
           タタタ・ターン

  トン・パーン

トンの位置をだんだん下げていく















☆「当たり前の一言がいえる人,いえない人」福田健 文香社 1999年 ①【再掲載 2011.11】
 
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◇話しかける 
 
□自分から話しかけてみよう

 孤独は山になく街にある。大勢の人間の「間」にある。



ウチの関係は薄れはじめ,ソトの関係は閉じられたまま。



 ◎今こそ話しかけることが大切

 


□「話しかけ」をためらう理由

 ① おっくうになる   

     手数が掛かる,厄介である


 ② 他人の目を気にする

     相手にどう思われるか ~ 自意識過剰



 ③ 無視されるのを恐れる

 

□人間の持つ親近性に働きかける




□マイナス反応を恐れるな

 ① 悪意によるとは限らない


 ② 場数を踏んで打たれ強くなる



□諦めないで話しかけよう

 





◇返事をする 
 
□返事一つで人間関係が変わる

 返事のいい人の周りには人が集まってくる



□無言の呼びかけを察知しよう

 啐啄同時 鶏のふ化 - 親も子も

  ① 心を外に開放


  ② 呼びかける相手を認識する

    相手への認識は相手への尊重

 

□「聞く力」「応ずる力」をつける
   
 「はい」で
司会  ・聞き取る

  ・観察する

→ 返事によるリーダーシップ

 

□返事をしない人、返事ができない人



□上下意識を捨てる

 笑顔で応じる



□無視されるのが一番つらい



□返事を促すちょっとした一言







◇頼む
 
□頼む頼まれる関係を上手に作ろう

 今の時代,人々は「~するのが当然」と押しつけられるのを嫌う

 

□人間頼まれて悪い気はしない

頼まれる ~ 役に立つ存在

人間は頼みに応じると頼まれた相手に好意を抱く

   = 負担であると同時に喜んでもらえる

   
 
□頼み事は本気でお願いする

 「ノー」と言われる理由を考えよう

 





◇断る    
 
□断りも説得のコミュニケーションである

 「お返し」にこだわるな

 
□「断る」はアクティブなコミュニケーション
 
 しこりを残さない断り方 
 
  ① 詫びる


  ②「ノー」をはっきり伝える


  ③ 理由を述べる

 

□「断り」の奥の手 
     
 ① 嘘も方便

     
 ② うるさくする相手には「遺言」「家訓」を

     
 ③ 「ううん」と唸る

引き受けるなら気持ちよく,断りはきっぱりと

 




◇礼を言う  
 
□感謝の気持ちを忘れない 
  
 木守 ~ 一つだけ赤い柿の実
 
「来年もたくさん実を付けておくれ」

 

□神社・お寺

 ×お願いします

 ◎ありがとうございます



□「ありがとう」は早く心を込めて伝える



□お礼はきちんと言葉に出そう 

 

□ありがとうが言えないのは?

 ① 気が付かない


 ② 感謝の心が薄い

     それくらい当然 = 自分中心



□感謝の一言が人を動かす



□「すみません」より「ありがとう」を使おう

 





◇詫びる   
  □素直に詫びる勇気を持とう



□断る時,叱る時も「詫び言葉」を添えて



□「僕も同じ失敗をしたのだが…」

 → 素直に聞ける



□ここ一番の時は堂々と思い切り詫びる
 
 ① 先手で詫びる


 ② 堂々と詫びる

     周りから信頼される


 ③ 全身で詫びる


 ◎ 堂々と思い切り詫びる + 丁寧に礼を尽くして詫びる

 




◇知らせる
 
□職場・家庭での情報格差を埋める



□事実を正確に報告しよう 

 報告から推論・断定を除く



□「悪い知らせ」をめぐる人間心理

 悪い知らせほど早く知らせよう

 
 知らせる順序を心得ておく
   正確・簡潔に


□報告を受ける時は態度に気を付ける

 





◇分からせる 
  □相手の知りたい欲求に応じる

 報告 = 知らせる  ニュース
 

 説明 = 分からせる 解説



□「察し型」から「発信型」に自分を変えよう

 誠意は言葉・態度で示す
 
 わかりやすさは美徳の一つ

※ 井上ひさし
  「むずかしいことをやさしく
  やさしいことをふかく
ふかいことをゆたかに」

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