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「理想の国語教科書」齋藤孝 文藝春秋 2002年 ② / 「霊の発見」五木寛之・鎌田東二 平凡社 2006年【再掲載 2011.7】 [読書記録 教育]

今回は、7月17日に続いて、斎藤孝さんの
「理想の国語教科書」2回目の紹介です。


斎藤孝さん、メディアに多く登場されていますが、
たくさんの本を出版されています。




出版社の案内には、


「31の世界の名文をテキストに『日本語力』『教養』『倫理観』を鍛える一冊。」

とあります。




今回紹介分より強く印象に残った言葉は…

・「サリバンとケラー   人類史上最強の言葉のバッテリー」


・「幸田露伴 博学の識者」


・「日本の幼い涙のふるさと
   心細さを抱えたものの中で不思議と力強さが湧く」


・「支えたテオ(ゴッホの弟) - 生活下手のゴッホを死ぬまで援助し続けた」





もう一つ、再掲載となりますが、五木裕之さん、鎌田東二さんによる
「霊の発見」を載せます。大部長くなってしまいました。
それだけ引き込まれたのでしょう。
興味深い対談本、おすすめです。





☆子供たちの学習に
文部科学省の
「子供の学び応援サイト(臨時休業期間における学習支援コンテンツポータルサイト)」


ふじのくに魅力ある個店  
上をクリックしてサイトをご覧ください。
静岡県には、個性ある魅力ある個店がいくつもあります。
休みの日に、ここにあるお店を訪ねることを楽しみにしています。
機会があれば、ぜひお訪ねください。





<浜松の新名所 浜松ジオラマファクトリー!>

  ものづくりのまちとも言われる浜松。
 山田卓司さんのすばらしい作品を 
 ザザシティ西館の浜松ジオラマファクトリーで味わえます。
 お近くにお寄りの時は ぜひ お訪ねください。

浜松ジオラマファクトリー  











☆「理想の国語教科書」齋藤孝 文藝春秋 2002年 ②

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<2学期>

◇「学者アラムハブドの見た着物」宮沢賢治(1896-1933)

□振り幅 

 「科学と宗教」の両極

「文学と農業改革」 池水火風の想像力の達人



 ◎ 柔らかさと宗教的な祈りの強さ




◇「モーツァルトの手紙」小林秀雄
   
 「構想は宛も奔流のように」
    あふれ出たものを隅々まで覚えている記憶力

 「真似る盗む力」の天才
休息よりも作曲している方が疲れない




◇「なた」 幸田文

 幸田露伴 博学の識者




◇「わたしの生涯」サリバン先生  ヘレン・ケラー 岩橋武夫訳
   
 サリバンとケラー
   人類史上最強の言葉のバッテリー 


 盲聾唖との闘い 
  「世界を知りたい」という欲望 = 読書は激しい欲望




◇「疣」 新美南吉(1913-1943)

 日本の幼い涙のふるさと
   心細さを抱えたものの中で不思議と力強さが湧く




◇「父が語る世界歴史」誕生日を祝う手紙  ネルー 大山聰訳
   
 ネルー

  → 娘インディラへの獄中からの手紙




◇「清兵衛と瓢箪」 志賀直哉

 不機嫌の時代 「磨き上げる」




◇「板極道」幼年時代  棟方志功(1903-1975)

 ゴッホになろう

  あこがれ → 凄み




◇「ゴッホの手紙」弟テオ宛  石谷伊之助訳
  
 支えたテオ
  - 生活下手のゴッホを死ぬまで援助し続けた




◇「幸福論」 ラッセル(1872-1970) 安藤貞雄訳

 偉大なる常識人
   数理哲学者 「実りある退屈」の大切さ















☆「霊の発見」五木寛之・鎌田東二 平凡社 2006年【再掲載 2011.7】

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◇はじめに

 背後霊の背後に隠れているもの


 ブータン
   墓を作らない習慣
  
   死者は49日たてば必ず転生すると考えられている




◇霊は実在するか

 鎌田東二
  「神道ソングライター」宗教学者,神主,石笛


 霊能者ブームのそこに流れているもの
   神道的な日本人の霊性


 霊は足の裏から入ってくる
風と魂と呼吸

  足心呼吸 … 宇宙の天の気を口から入れて,足の裏から は地の気を吸い上げる

   
 アオシマ
   青島,淡島,大島…魂が宿る所,光が差す所

  → そこを通して 根の国 常世の国 ニライカナイ


 動物は人間より霊位が高い


 霊とは得体の知れない大きなエネルギー
無意識の底にあるエネルギー

  無意識の底にある情報


 日本は類を見ない宗教国家
霊的現象を認める

   = コミュニケーションの幅が世界へ広がっていくこと
メッセージ力


 コンビニ4万1千軒 寺7万4千軒,神社8万社(実は15万以上)

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 ◎ 20~30万の神社やお寺

集落の中でお寺は瓦屋根がちょっと高い




◇霊視について

 コンピュータ的世界はひょっとすると人間の霊性を拡張する可能性がある


霊能者ブームはハレー彗星が引き起こす
1910年 明治43年 東大・福来友吉心理学助教授
透視者 御船千鶴子 長尾郁子
ペテン師扱いで追放される


ハリー・ポッターが霊的世界に連れて行く
ケルト人 ~ 賢者の石(神の知恵を持つことのできる石)

コナン・ドイル イギリス心霊協会会長・眼科医
父・アイルランド出身の妖精画家

スゥエデンボルグ 「天界と地獄」鈴木大拙が訳

マクム・フウヴァッキー 神智学 「霊智概説」

高橋五郎 「心霊万能論」

1910年 ハレー彗星大騒ぎ ~ 地球全体の危機感



□大本経 明治25(1892)年 節分の夜

京都福知山の老女・出口なお
突然神懸かりになり 神のお告げ 筆の先

綾部の地に大本経



 京都亀岡出身の王仁三郎(幼名・上田喜三郎)

     |

 ◎出口王仁三郎 大予言・大正時代に 「霊界物語」

「次の戦争は真珠湾から始まり空の戦争になる。やがて広島に大爆弾が落ちて日本はつ
  ぶれる」

 大本にいたのは…
   友清勧真(神道天野居)
 
   岡田茂吉(世界救世主教)

谷口雅春(生長の家) 
            
   浅野和三郎(心霊科学研究会)

植芝盛平(合気道)


 1985,86 サブカルチャーとしてあらわれた
オカルト系雑誌 「ムー」「トワイライトゾーン」「アズ」



1995年 オウム真理教事件 大きな歯止め


コンピュータに霊魂は宿るか
IT化,インターネットの世界に入ってくる

   = 霊的な感覚の世界に似る
       2チャンネルの世界
 

 パソコンは念写に近付く      
丹波哲郎 - 霊界の話 トリックスターの言説として

   ~ 終末観




◇心霊との交信について

強力な地霊の作用 スピリチュアルなものへ
霊的世界への交信交流 友清観真


神は音と共にやってくる マレビトの訪れ「音連れ」
神道 ~ 意味以前の力


仏教は洗練されすぎてしまった
   草木国土悉皆成仏 悉有仏性

鎮守の森 民俗信仰


 霊の世界のM&A 
バラモンを否定して仏教へ

バラモン教の自己変革 → ヒンドゥー教
多神教,スター的神様


 哲学 → ハウツー信仰
神仏集合はヒンドゥー的要素


 神神集合
   ~ 神と神が集まって一つの神になる
  
   = 合併合体 
 

 ヒンドゥー教文化 
   霊の世界のM&A


隠し念仏に潜む霊力
  「おもとづけ」と「おとりあげ」

  隠し念仏 ~ 密教 いろいろな宗教文化

  修験道も


 宮澤賢治
   隠し念仏 → 法華経 → 国柱会

根底にはアニミズム,シャーマニズム



 ◎大本教  霊的世直し
    
 ◎国柱会  世界霊化 - 田中智学 



 ※ 宮澤賢治の中には,宗教のワクを超えた神性ともいうべき霊性が流れていた



 <途中略>



◇五木寛之 1932年 福岡生

◇鎌田東二 1951年 徳島県生 國學院大學大学院卒
          宗教哲学・民俗学・比較文明学
          現在 京都造形芸術大学教授 文学博士
神道ソングライター


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